9月、お高いチョコレートを買う。
久しぶりにnoteを開いた。
少しお高いチョコレートを買ったので、
誰かに言いたくなって。聞いて聞いて。
好きな人と会いたい、美味しいものが食べたい、
たまに、いや本当はいつも、満ち足りて幸せでいたい。
“〇〇したい”が、年々積もりやすく、
叶いづらくなっている気がする。ゆゆしき問題。
ということでとりあえず、
お金を払って美味しいものを食べることにした。
感情やら他人やら、
コントロール出来ない奴らが絡まない、
一番手っ取り早い幸せの手段だ。
よしと立ち上がって銀行に行き、
労働時間に見合わない口座残高を見つめて、
ちょっと高いチョコレートを買うことにした。
別にいいのだ、チョコレートが好きだし。
それにしても、やりがいのある仕事と十分なお金、
両方を手にすることは、学生時代に想像していたより
はるかに難しい。
給与と福利厚生に目を瞑れば、
毎日朝から晩まで楽しく仕事をできている。
これを幸せと呼べる日と、そうでない日がある。
ちなみに彼氏はいない。夜は短し恋せよ乙女。
脱線したが、そういうことで
私は近くの百貨店までいそいそと足を運んだ。
ちょっと背筋を伸ばし、
「百貨店?毎週末来ておりますわ。庭ですわ。」
と言わんばかりに、チョコレート専門店を物色した。
「もうこちらお試しいただきましたか?」
可愛らしい店員さんが声をかけて下さる。
「あ、いえ、まだ…。」
あからさまにどきまぎし、田舎娘感全開の私に、
「こちらは〜〜な味わいが特徴のチョコレートで、
今の季節限定になっております。おすすめですよ。」
すらすらと説明を加えて微笑む彼女。
「それひとつください。」
押しに弱い選手権 関東地区代表候補。
会話のキャッチボールをせえ。
そんなこんなで入店5分、1,404円也。
コンビニで買うチョコレートの10倍以上のお値段だが、
無くなるスピードはあまり変わらない。
だって美味しいんだもんね。
たしかに、コンビニのそれと比べると
香りも舌触りも段違いに良い。
コンビニのスイーツも最近は驚くほど美味しいけれど。
どんなコンセプトで、どんな拘りをもって、
どんな工程を踏んで私の手元まで届いたのか。
それを教えてくれるあたりが、
特別感があって私はすきだなと思った。
チョコレートに込められた、作り手の皆さんの想い、
しかと受け止めました。
当初の思惑どおり、少し幸せな気分になった。
非日常を日常に引っ張ってきた高揚感か。
セロトニン〜〜おかえり〜〜〜
なんとなくだめな日には、高級チョコレートを買おう。
この一生を演るのは1回目のぺーぺーだし、
健やかに生き抜くのは、案外難しい。
うまくやれない日もあるけど、仕方ない。
人生の初心者マーク、堂々と貼っ付けて生きていく。
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