出会いと別れの季節と言われる春。 私はこの季節が苦手だ。 折角紡いできた関係性の中から引き剥がされ、 ここがあなたの新天地よと、 さも喜ぶべきことかのように放り込まれる。 その場所は自分で選べないことも往々にして、ある。 喜ばなくては、溌剌としていなくては、 と思ってしまうものだから、疲れるし寂しい。 そういえば私は、 無性に人の声を聞きたい話がしたい、と思ったとき、 スマホの連絡先を一通りスクロールして閉じる、 あの瞬間がとても怖い。 仲の良い友達は?と問われれば答
「人生は、ネタ創りである」 ある上司が放ったこのひとことを、 颯爽と座右の銘に採用し、私は生きている。 なので何事も、時間がかかることはあるが、 またネタが出来てしまった…(にや)と思っている。 そしてそのネタが偶然誰かの目に止まってウケたなら、 それが間違いなく、いちばん嬉しい。 ------- 『鬼滅の刃』旋風が巻き起こったとき、 ミーハーな私は流行りに乗って、 アニメも見切らないままに、映画館に足を運んだ。 (ファンの皆様はじめ、各位へ陳謝) 仲間とか本気とかに弱
株式会社GOT 時空掌握課 ご担当者様 平素よりお世話になっております。 24歳、会社員。と申します。 表題の件でご相談したいことがあり、 ご連絡いたしました。 端的に申し上げますと、現在弊社全社員より、 「“2月”がまるまる記憶から吹っ飛ぶ」という 事象の報告が上がっております。 先日のお打ち合わせにてご共有いただいたとおり、 本年は閏年ではないという背景を踏まえ、 “2/29”の在庫がない件は承知しております。 しかし、”2月”そのものが納品いただけないというの
………うっかり、2ヶ月も投稿をすっ飛ばしてしまった。 毎月更新しようと意気込んでいたのに。うう。 しかし、今が何月かなんて関係なく、 私は1月の話をする!聞いてくれたらうれしい。 1月は、おひとりさまここに極まれり、の月だった。 突然言い渡された転勤(嘘だと言ってと思った)、 友人に思うように会えないコロナ禍、 側にいるようでちっともそうじゃない好きな人。 そういうわけで、私はひとりで東京を愉しんでみることにした。 ひとりでどこまで行けるのかは少し不安だけど、 私には時
あっという間に、年の瀬。 今日も耳にイヤホンを突っ込んで電車に乗る。 音楽は人を救う、と私は本気で思う。 自分自身、音楽とともに進み、救われてきたから。 高校生の頃、友達のそのまた友達がギターを弾く、 よく知らないバンドのライブに行った。 小さなライブハウスが好きだった。 先輩も後輩も知らない人も、 みんなごちゃ混ぜになってノッてると、 いま、ここ、生きてるーーーー!!!!!!! って熱が、全身に滾った。 あの日のライブは私にとっては衝撃だった。 ギターの彼を見に来た
1:32に目を閉じて、二度寝の末、12:24に起きた。 10時間以上ぐっすりと、 現実的な夢をみながら眠っていた。 夢はいつもキラキラフワフワとしていて欲しい。不服。 どちらにせよ、よくねた〜〜!という気持ちになり、 さてお昼ごはんを食べようと思い立ったのだが、 何を食べたいのかよく分からない。 社会人になり、学生の頃と変わらず、いやそれ以上に、 平日はコンビニご飯にお世話になることが多い。 何故かコンビニに行くと、私は何が食べたいのか? 分からなくなるなんてことが多々
ふと空をみると、まんまるの月。 あ、今日は中秋の名月か。 仕事終わりの自由な体が軽くなる。 あら、まんまるの月の隣に、 小さいけれど堂々と輝く一点の光。 なんとなく愛おしいそれは、火星らしい。 そういえば月見団子を食べ損ねた。 折角なので、月見バーガーで代替してよいだろうか。 ぼんやり考える24歳23時。 濃厚ふわとろ月見バーガーセット、こんな時間でも変わらず1,056kcal。 またつまらぬカロリーを摂ってしまった。 携帯に目をやると、月がとても綺麗な今日、 綺麗
久しぶりにnoteを開いた。 少しお高いチョコレートを買ったので、 誰かに言いたくなって。聞いて聞いて。 好きな人と会いたい、美味しいものが食べたい、 たまに、いや本当はいつも、満ち足りて幸せでいたい。 “〇〇したい”が、年々積もりやすく、 叶いづらくなっている気がする。ゆゆしき問題。 ということでとりあえず、 お金を払って美味しいものを食べることにした。 感情やら他人やら、 コントロール出来ない奴らが絡まない、 一番手っ取り早い幸せの手段だ。 よしと立ち上がって銀
背負っているその荷物、半分下さい。
目を覚まして、秋。 朝を受け入れてしまった。 ひんやりと哀しい空気が足元に満ちている。 抜け殻を拾い集めて、ワタシに帰らなくては。 しゃんとした大人のフリをするために。 理性も常識もある、しゃんとしたワタシのフリ。 隣で寝ていたはずの彼は、知らないうちに身支度を済ませてこっちを見つめている。 この人はしゃんとした大人のフリが上手だ。 私と同じくらいどうしようもないクセに、人生まるごと演技して、その体温を持ってしまう。 鼻歌を歌いながら目の前にやってきて、コーヒーと