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【静岡県島田市•大善寺】閻魔様にまつわる逸話と実際にあった話

閻魔様といえば、地獄行きか極楽浄土行きか厳しく審査する恐いイメージの冥界の王。生きていれば一つや二ついやそれ以上、閻魔様に知られたらまずいかもと思うことありますよね。けど、閻魔様って意外と人間思いで優しいのかもと思う逸話と実際に筆者にあった話を今日は紹介します。

最近書いた記事で、島田市の大善寺の閻魔様を紹介しています。取材をした時に、想像以上に江戸時代の閻魔信仰が厚かったことを知り、今まで取材した中で一番地獄にも詳しかった住職に地獄にまつわる本を借り、地域の隠された地獄や閻魔様の繋がりがそこらじゅうに潜んでいました。

大善寺の記事はこちら→【島田・大善寺】“えんま様”本当は優しい?! 11月10日は年に一度の「閻魔様の縁日」 - テレしずWasabee わさびー

大善寺には、旧東海道沿いに大きな閻魔様がいらっしゃって通行人を見守っています。この閻魔様は江戸時代からいらっしゃいますが、今も大事にされている理由は自分自身を戒める為。「閻魔様が地獄に落とすのではない、自分の行動が地獄に落とすのだ」と教え続けています。そう、閻魔さまは皆が間違った道に進まないよう見守っている優しい方なのです。

その閻魔様の逸話の一つが東京都文京区にある「こんにゃく閻魔」。実は、筆者がこのこんにゃく閻魔を知ったきっかけは、筆者の夢に登場。
謎の右目の不調に陥り、眼科通いをするものの一向によくならず真っ赤な目をしていました。一か月が過ぎた頃、もうこのままかと諦めかけた夜、夢の中に大きな閻魔様が出てきました。その時は閻魔様に怒られるほど悪いことでもしたのか、一瞬恐くなりましたが、その夢の中の閻魔様の周りは花が咲き、山々が広がり穏やかな雰囲気でなんだか安心したのを覚えています。次の朝、不思議な夢だったなと思いながら行ったこともなかった後楽園駅の北口に間違えて出たところ、源覚寺「こんにゃく閻魔」を発見。そのこんにゃく閻魔はなんと目を治してくれると崇められていて、昔、片目が悪い老母を助けるため自分の目と替えてあげて、老婆を助けたという逸話があります。そのためその閻魔様を見ると片目が見られません。閻魔様に助けてもらった老婆は自分の好物を差し出すようになり、こんにゃくがお供えされるようになりこんにゃく閻魔と呼ばれるようになりました。
そしてなんと、参拝後の私の目も不思議なことに次の日に回復。ずっとつけられなかったコンタクトがつけられるようになりました。
たまたま治るタイミングだったのかもしれませんが、優しい閻魔様を知るきっかけにもなりました。

そこからというもの、地獄や閻魔様にまつわる情報を収集しています。掛川市の阿波々神社の「無間の鐘」や「地獄に繋がる穴」の話、他にも掛川市には冥王10人を指す「十王町」があり、実際に十王像もあること、吉田町の林泉寺の十王堂、など実は日常にいろいろありそうで気になっています。
閻魔様の逸話や伝説を取材していく上でいつかは繋がりを探したいのは、やはり「小野篁」。官僚であり百人一首にも登場する歌人としても有名ですが、地獄へ六道珍皇寺の井戸から通ったという伝説もあります。地獄では閻魔様のお手伝いをしたり、交渉をして人を行き帰らせたなど、謎多き人物でもあります。

人間を傍においていた閻魔様はやはり人間思いの優しい人なのかもしれません。閻魔様は意外と身近なところにいるかもしれません、意外な場所にいたらぜひ教えてくださいね。

大善寺の閻魔様は夜はライトアップされています。夜は一段と閻魔様が生き生きとしているのでぜひ行ってみてくださいね。


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