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病児保育を利用した話

発熱があると病院内へ入れない…ということも珍しくないこのコロナ禍。
そんな中、急遽病児保育を初利用する機会があった。
ちょっとハードルが高いように感じていた病児保育だけど、とても助かった。

長引く不調、突然来る発熱

保育園へ通い初めの時期はどうしても病気を貰いがちだ。
我が家のぼぶくんも、この春、生後8ヶ月で保育園へ入園した。
上の子がそうだったように、きっと体調を崩すだろうと思っていたが、予想通り、慣らし保育が終わって1週間でばっちり熱を出した。
治ったり罹ったりを繰り返しながら2週間。
GWは体を休める意味でゆったり過ごした。

連休前後は仕事がどうしても忙しくなるため、できれば出勤したいし、明けは出勤する予定にしていた。
でも、連休中も続く咳とゼーゼー呼吸。
おまけに連休明けの朝、熱を測ると微熱、出勤が絶望的になった。
機嫌はいいし、這いまわって遊んでいるけれど。

朝イチで受診するとRSウイルスと診断された。

RSでは登園できない。
でも仕事に行かなければいけない。
今日の仕事はリモートでできるもの?
頭を下げれば、他の人に頼めるもの?
締め切りを延ばすことはできるもの?
どれも対応できそうにない。

ふと、病児保育というのがあったなぁと思い出した。
2人目出産後の入院中に、もし上の子が熱を出したりしたら、夫が利用できるようにと調べたことがあった。
とても急な思いつきだったけど、一度利用しておけば、なにかあったときに頼れるところが増えるなぁとは以前から思っていた。
コロナ禍でも受け入れてくれるのだろうか?

早速、最寄りの病児保育対応の施設に電話をかけた。
1番近いのはS病院内の保育所だった。

看護士さんとの電話でのやりとり

病児保育について、と受付の方に伝えると看護士さんに繋いでくれた。
看護士さんが電話口でいろいろ確認してくれる。

どんな症状?
受診はした?診断は?
月齢は?
機嫌、食欲や飲みは?
基礎疾患は?
アレルギーは?
保育園はどこ?
家族の体調は?
コロナ関連では、県外への往来は?接触は?

とても優しい口調で丁寧だった。
病気の子どもを預けてまで仕事に行くというのは、どうしても申し訳ないような気持ちになるのだけど、看護士さんの対応で少し気持ちが軽くなった。

たくさんの確認が終わると、
「では病院に来て、玄関先に着いたらインターホンを鳴らしてください」
と言われた。
微熱だけど発熱があるので、発熱外来と同じ扱いと思う。

病院での受付

10:30、病院に着いてインターホンを鳴らすと、少し車で待ってくださいと言われた。
待っていると、電話がかかってきて、玄関とは別の入り口から入って、机の上の書類2枚に記入して、熱を測っておいてください、とのことだった。

書類は利用申込書と、初回のみ必要な登録書だった。
登録書は、両親の職場や連絡先などや、子どもの保育園やかかりつけ医、アレルギーや予防接種、食事回数やミルクの回数など、実際の保育で必要になる項目だった。
とてもたくさん記入事項があったけれど、2回目からは書かなくてもいいらしい。

2枚とも書けたタイミングで受付の方がやってきて、書類や保険証の確認をして、受付まで行って支払いをした。
1日2500円で、時間は8:30〜17:30。
昼食とおやつ付き。
この日は途中からの利用だったけれど、料金は変わらない。

保育士さんとの打ち合わせと診察

支払いが終わると保育室に行って、保育士さんに必要事項を引き継いだ。
保育園鞄に荷物を入れて持って行っていたので、中に保育園の連絡帳が入っていた。
それを発見した保育士さんが「あ、これを見せてもらいますね!」と言っていた。
慣らしからの様子や、ミルクの量や時間、睡眠時間等が書いてあるので、確かに1番わかりやすいと思う。

預ける前に医師の診察もあった。
その場で気管支を広げるテープを処方してくれた。
この日は別の医院にかかってから来たけれど、朝起きて熱がある!となったら、とりあえず病児保育に連れてくる、というのもありかな?と思った。
(あくまで治りかけている時期の保育なので、あまり体調が悪いと預けられないかもしれない)

診察が終わると、いよいよ保育士さんに引き渡しだ。
息子はあまり人見知りもしないので、黙って抱っこされていたし、1人だけいた先客のお兄ちゃんを見てニヤリと笑っていた。
この施設の定員は4人で、1人ずつ別々(大部屋を区切ったり、小部屋だったり)で保育してくれる。

しんどいのに、知らない場所に置いていくなんてごめんよ…と思いながら、もうお昼近くになっているので急いで仕事に向かった。

初回であることと、コロナ禍であることも関係して?、病院到着から引き渡しまで1時間かかった。

お迎え

仕事が終わって迎えに行くと、息子がご機嫌な顔で遊んでいた。
でも私の顔を見た途端、顔をくしゃくしゃにして泣き出した。
やっぱりちょっと心細かったのかも。

処方されたテープを貼ってもらっていた。
保育士さんが様子をざっと教えてくれて、詳しく書かれた保育記録を渡してくれた。
テキパキした明るい保育士さんで、とても印象がよかった。

帰る前に再度医師の診察が受けた。
朝と比較して症状がどうなっているかを診てくれた。

ちなみにこの次の日もまだ咳とぜーぜーが続いていたので、続けて病児保育を利用した。
2回目は、病院に着いてから引き渡しまで30分もかからなかった。
昨日と同じ医師、看護士さん、保育士さんで、昨日と比較して様子を見てくれた。
息子も保育士さんと顔馴染みになったからか、顔を見るなりニッと笑ったりしていた。

頼る先がない親にはありがたい病児保育

今まで子どもが熱=とりあえず私が仕事を休む、だと思っていた。
私が休めないときは夫に相談できればいいのだけど、突然やってくる発熱のタイミングで夫が休めるとは考えにくい。

朝、子どもの体調を見るときはいつもスリリングな時間なのだけど、いざとなれば病児保育が利用できると思うと肩の荷が少し下りる。
近くに医師や看護士さんがいてくれる安心感も大きい。

とはいえ、連続で利用するとそれなりに費用がかさむので、休める時は家で見て、ここぞというときに使いたい。

ところで、このコロナ禍に、熱や体調不良のある子どもを預かってくれる病児保育がちゃんと機能していることにとても驚いた。
医療機関にとっては試練の時期なのに、このシステムを守ってくれている病院に頭が下がる。

大変な時に、子どもを手厚く看てくださって本当にありがとうございます。

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