記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

15日夜9時から「ブラックペアン2」最終回

最終回より前にイチから振り返っておきましょう。日曜エモヤバ沼劇場の最終回は語り出したらエンドレス。

なんだか1と2の繋がりが元からあったように思えず、仮にあったとしたらもっと香りが漂ってもいいと思うんですよね……。理由?
渡海「そんなもん勘だよ⤵💢💢」
天城「勘だよ⤴︎☺️」
もっと具体的に表したいが抽象的なモノマネしか思い浮かばない😂😂

例えば
9話。佐伯先生のオペで、何とか突破口を見つけたけど、
世良「できるかどうか……」
渡海「できるかどうかじゃなくてやれ!」
1話。高階先生は皆川さんの腹腔内出血を止めようとしたが……!
渡海「じゃあやれよ自分で。」
これは(文字にすると)完全に同じ。
(以下、シーズン-話数で表します。)

天城「これからあなたには黒か赤の二者択一の賭けをしていただきます。僕のオペを乗り越える運を持っているかどうか、まずはそれを確認したい。
あなたがこの賭けに勝つことができれば、僕のオペをタダで受けることができる。ただ負けた場合、あなたはオペを受けることはできない。

僕のオペはいつでも完璧なんだ。ただ、患者の運がないと、トラブってコケる可能性がある。」
世良「いやいや、本気で言ってます?あなたは患者の命をギャンブルで選別するんですか?」
【契約成立】
天城「賭け金は全財産の半分。それがこの儀式のルールです。」
世良「おかしい、おかしいよ、狂ってますよ。」
天城「じゃあやれよ自分で。」
天城「できるの? できないんでしょ? じゃあ僕のやり方に従ってもらう他ないんだけど。」

2-1

・小山さんのオペで血管の縫合を失敗した時、渡海先生が助ける。この時に「1億な」と金を要求されたやつを、忠犬ジュノは……
→渡海「お前1円も振り込まないから辞めたのかと思ってたよ。」2-9より。
・渡海「西崎大先生に俺を外すよう言われたのか?フッ、お前上司の命令だったら何でも聞くのな。」
→高階「私にこんな小芝居は向いてませんよ。」2-5より。
・渡海は1の頃から猫田さんを「ネコ」と呼んでいる。
→渡海「ちょっとネコ拾ったんでウチでみてもらってもいいですか。」2-6より。
といったように繋がりはある。

しかし、1の時点で人々の関係が充分できあがっている。さらに秘密が増えるのは、ブレイズメスでもなくスリジエセンターでもなく「ブラックペアンシーズン2」としての後付けかな?
他にも、
猫田「美和ちゃん、何を調べてるのか知らないけれど、もし渡海先生の邪魔をするなら、あなたを潰すことになるわ。」1-8より
猫田さんが神出鬼没すぎて、看護師として働きつつ渡海先生のためにうろうろしつつ、さらに医師免許を取れるものなのか。
と思っていたらやはり後付けだったらしい。ネットニュースが出てました。

1-10にて、ブラックペアンの秘密。
渡海「どうするつもりだよ。」
佐伯「渡海、聞け。」
渡海「俺に治せなかったものが、あんたに治せるわけないだろ。」
佐伯「いいから聞け!」
これは置き忘れではない。あの日、近くで起きた大型バスの事故で、何人もの患者が運ばれてきた。その時私は入院していた飯沼さんの容体が急変したことに気付き、処置にあたった。だがオペ室は満室で、人も機材も不十分な状態だった。飯沼さんの出血はどうやっても止められなかった。やむを得ず私は、ペアンを体内に残したまま処置を終えた。それしか方法はなかった。そのあとすぐに私はアフリカでの長期の医療支援へと向かわざるを得なくなった。だがそんな折、思いがけないことが起きた。無事に退院したはずの飯沼さんが、私と不在中に急患で運ばれてきたのだ。その対応にあたったのが、一郎先生だった。先生は飯沼さんの胸の中を見て、驚いたことだろう。知らせを聞いた私だが、電話も通じない状況で時間もなく、急いで一郎先生に電報を打った。
――Do not Mr.Iinuma’s pean. You have to trust me. 飯沼さんのペアンを取り出すな。私を信じてください。
一郎先生はそのペアンが処置に必要だったことを悟ってくれた。そしてペアンを残したまま、飯沼さんの処置を行い、手術を終えた。だがその術後、先生が手にしていたレントゲン写真を、黒崎が偶然見かけてしまったのだ。ただちに医療過誤が指摘され、一郎先生は非難を浴びた。結局一郎先生はそれ以上の反論はせず、自分の執刀ミスだと受け入れて、東城大を去っていった。私は帰国してから教授にそのことを聞かされた。その時すでに、一郎先生は病に侵され、亡くなっていた。そして私は、一郎先生からの手紙を手にしたんだ。

我が盟友、佐伯清剛君へ
何も言わなくていい
医者は患者のことだけを考えろ
人を救え
飯沼さんを救え
君にすべてを託す

余命いくばくもないと知っていた一郎先生は、私を守り、医療過誤という不名誉を一身に背負われたまま、この世を去られたんだ。
これが事実だ。
私は、お前の父上に、渡海一郎先生に、生かされたんだ。
渡海「すべて私の責任だって、そう言ってくれたら、親父だってあんな思いして死ななくて済んだんだ。
なんで黙ってたんだよ!」
言って患者が助かるならそうした、それなら私は、喜んでクビになった!だがそうなれば、誰がこの患者を治す!安易にペアンを外せば、患者は死ぬんだぞ。渡海、お前ですら治せなかったんだぞ。
自らの腕を過信する者に、この患者は決して治せない。だから誰にも言うわけに行かなかった。
私を恨むなら恨め。殺したければ殺せ。だがこの患者だけは、死んでも守る。
このブラックペアンは、そのための物だ。こいつは私自身への戒めでもある。我々医者は、完璧ではない。そのことを決して忘れず、驕ることなく、日々その腕を研鑽し、本当の医療とは何かを、常に問い続ける、覚悟の証だ。
ブラックペアンを使うのは、私一人で十分だ。そしてそのブラックペアンを使う時が来た時、それは私が外科医を辞める時だ。
私は、このために生きてきたんだ。そして、それも今、終わる。
ブラックペアンを。

さらば、渡海一郎。

渡海。
医者は完璧ではない。まだまだ、我々にはできないことがあるんだ。

ブラックペアンは役目を終えた。私もだ。これからは……

渡海先生の驕りが見える部分は、8話にて。
・西崎教授がオペを成功させたいなら……
「助手は俺とこいつ(世良)、他いりませんよ、邪魔。患者はどれでもいいですよ。どうせ俺がいるんだ。誰が執刀したって成功しますよ。」
・もしオペが成功したら、佐伯教授は理事長選で負けることになる。
「まあ私もいますし、成功はするかと。」
・結果、成功はするが佐伯教授の方が上手だった。

渡海先生と高階先生の真逆っぷり。

世良「僕を手術チームから下ろしてください。」
高階「外科医を辞める気か?」
世良「僕は、小山さんを殺しかけました。皆川さんの時もそうです。僕なんかが外科医になったら、今度こそ本当に人を殺してしまいます。」
高階「✋」
高階「私がこれまでに手術で殺した人の数だ。なのにまだ1人も殺してない君が外科医を辞めるのか?」
それはあまりにも無責任じゃないか。
世良「無責任?」
高階「私は今でもこの患者一人一人の顔を思い出す。自分の力不足を悔やまなかった日はない。私にできることはこの100倍、1000倍、1万倍の命を救うことしかないんだ。君にはこの先、外科医になり、1000倍1万倍の患者を救う未来がある。ここで辞めればその何千人の命を見捨て、殺したことになるぞ。一度命に関わった以上、君は外科医として生きる義務がある。そこから逃げ出すことは許されない。」

高階「あなたは医者を殺す。そんなことして何になるんです?未来で救われるはずの患者を、殺すことになるんですよ。」

1-2

これに対して、渡海は
「未来で殺されるはずだった患者を、助けたんだよ。」
「手術は博打ですよ。表か裏か、生きるか死ぬか。」
表か裏か。シャンス・サンプルみたいなこと言ってる。この時は、書類の、表と裏でしたが。

世良の座右の銘は、サッカー選手であるペレの言葉。
「全ては練習の中にある。」

世良「練習だけじゃだめなんです。試合で役に立たないと、意味ないんですよ。渡海先生は手術を博打だと言ってました。もしそうだとしたら、僕はその博打に負けてばかりです。もう、これ以上僕には……」
猫田「なら辞めればいいのに。自分が一番怖いとでも思ってんの?」

1-2

こういうことがあった。
関川先生がスナイプを使って僧帽弁手術を執刀するが失敗。渡海が助けに来るが途中で投げ出し、心尖部の縫合を世良にやらせる、からの手術成功。ここから世良先生の成長がめざましい。少なくとも世良先生ではありたい、と私は思う。

渡海「左心耳の縫合お前やれ」
世良「はい!」
関川「さすがに研修医にやらせるわけには…」
渡海「やるってよ」
(世良、もう始めてる)
研修医たちのヒソヒソ話
「お前、左心耳の縫合なんてできるか?」
「無理よ、まだそこまでやらせてもらえないもの。」
「世良のやつ、いつも渡海先生にしごかれてるからな。」
「当の本人は自分が成長してることに気付いてないみたいだけど。」

1-6

西崎「原因はオペ看か、なんだ、佐伯のミスだったら面白かったのにな。」
世良「今のってほんとに師長のミスなのかな。」~「僕には教授の手が一瞬震えたように見えたんですよね。」

1-8

それでも天城先生の方が上手だった。

世良「どうしてあんな言い方しかできないんですか。」
天城「え? 別に変な言い方したつもりはないけど。なに? 言い方変えたら患者救えるの?
前下行枝の石灰化にビビっただけでしょ? ああ、ジュノはまず、口よりオペの腕を磨きなさい。
世良「あれは大量出血の危険性があったからです。」
天城「だったら何だってのよ。
いいかい? 患者を救う道はたくさんあるの。でも、ジュノができないだけでしょ?」

2-4

帝華大の者として東城大を裏切った、かつての高階先生。
座右の銘は「必要ならルールは変えろ。」

高階「患者の治療をしただけだ。治療なくして研究は成り立たない。」

1-5

高階「佐伯教授にとってスナイプは理事長選の道具にしかすぎない。私はスナイプで一人でも多くの患者を救うために、西崎教授を選んだだけだ。それに、綺麗事だけでは一人の命も救えない。」

1-5

美和「どんな思惑があったとしても、あんなに危険な状態だった小春ちゃんが元気になったです。何か、それでいいんじゃないかなって気が……」

1-5

西崎「研究者として大成したければもっと先を見るんだ。」
中隔の感染は気付かなかったことにして論文撤回を阻止せよ、との命令。でも小春ちゃんは……
何も問題なかったと報告する。すると西崎教授に切られた。
高階「バカだな」

美和「小春ちゃんは高階先生のことをずっと信じてます。小春ちゃんが頼れるのは高階先生しかいないんです。なのに、そんな簡単に諦めないでください。」
世良「必要ならルールは変えるんじゃなかったんですか。だったらルールを変えてでも小春ちゃんの手術を押し通すべきです。」

美和「さっきはすいませんでした。」
高階「自分で言うのも変なんだが、今の私が、どうやって責任を取るんだろうな。おかげでようやく気付いたよ。私には、もう失うものは何もない。でも、だからこそできることがある。
小春ちゃんに、もうすぐ戻ると言っておいてくれ。」
美和「はい!」
高階「私は医者なんだ。」

1-5

帝華大からダーウィンを借りて、小春ちゃんのオペをすることに。
高階先生は覚悟を決めた!
対して、渡海は……
・肥大型心筋症と僧帽弁閉鎖不全症の田村さんのオペ(3話)にて。スナイプなら簡単にできるという長所を活かして2人とも救うため、田村さんの方を誰かに代わってもらおうとするが、誰も名乗りでない。
「この中にお医者様はいませんかぁ!!」
・小春ちゃんの(4話)古い術式であるカテーテルを利用したスナイプ手術。医療は、前を見るだけじゃない。
・5話にて、小春ちゃんをダーウィン手術からメスに切り替えて助けたあと。
「このぐらい当然だよ、医者だからな。」
もっと繊細な準備が必要だった。1話で、
渡海「高階は、あいつは準備を怠った。」
というのが出てきていたのを思い出す。
でもなんで論文に「西崎啓介」って書いちゃうかな~‼️‼️

佐伯「彼(松岡)は、手術の本質を分かっていない。」
手術の本質って?
これについては、前述の最終回でしょう。

6話では渡海の母・春江が登場。
春江によると「医者は、凡人こそが良い医者になれるんだ。」主人(つまり渡海一郎)は言っていた。
高階「私は凡人です。」
渡海のようにずば抜けた腕があれば要らないかもしれないが、ほとんどの医者は凡人である(だからスナイプの導入でオペを簡単にしようとしている)。
とはいえ、渡海先生の実家では大量の糸結びがあった。物凄い執念で練習を重ねていた。渡海親子について春江さんが明かす。
渡海一郎は普通のお医者さんだった。患者さん一人一人に一生懸命で、何日も帰ってこない時があった。
渡海征司郎は「お父さんが亡くなってから急に、東城大病院に行くんだって、一生懸命になって。」

(回想)
父「どんな医者になりたいんだ?」
子「普通の医者でいいよ。」
父「どんな時代になろうと人は変わらん。医者は医者だ。お前はそのままでいい。普通の医者になれ。」

1-10

春江さんの粘液腫(心臓で発生した腫瘍)について。
渡海「要するに見落としでしょ?」
佐伯「執刀医だけに責任を押し付けるわけにもいかんだろう。」
渡海「ではこの責任、病院に取ってもらいましょう。これは明らかな医療過誤だ。」
渡海先生が佐伯教授によるオペを拒否したので、カエサルで行うことになった。お前(高階)なんか仕込んだだろ、俺はテクノロジーを信じてない、こんなチンケな機械に命を預けるなんてバカな患者だ。

7話にて、またもや医療過誤。木下さんがかつて看護師だった頃の同僚・山本さんが登場。木下さんの過去が明かされます。
守屋院長がピリピリしていると噂している中で、
宮元「でも仕方ないですよ。指示に逆らったらおしまいなんだから。」
山本「人の敵は人なんです。」

渡海一郎先生がかつて佐伯教授に言ったこと。
「大学病院とは実技と研究の両輪で成立するものだ。」
佐伯「過去がどうあれ、私は今目の前にあるものを信じる。過去なんてものは人が勝手に作り上げるものだよ。本当のところ、本当の痛みは、当事者にしかわからんもんだよ。」

この回では帝華大にいる渡海先生。

じゃあ内胸動脈取ってくよ。開胸器。開胸器! はい手伝って。イス。電メス。
(渡してくれなくて自分で取る)
今から言うの準備して。スタビライザー、CO₂ブロアー、ホルダー、ビーバーメス、マイクロシザーズ、マイクロ持針器、あと8-0、ねえ動いて!
メッツェン用意して。
はいメッツェン。
はい縫合完了。あとやっといて。
(武田へ)腕のない医者は死んだ方がいい。お前の論文に書いていいぞ。

1-7

渡海先生の凄さが出てるな~、と。周りがついてこれていないので、予め「メッツェン用意して」と指示しておく。帝華大の技術が見限られちゃってます。帝華大でおとなしくされてるのかと思ったら相変わらずだった。

渡海「患者がいる、そいつを助ける、以上。どこに行こうと、俺がやることは変わらないんだよ。」
木下「患者がいる。その人を助ける。以上。看護師からコーディネーターに仕事が変わっても、私がやるべきことは何も変わらないんだって、渡海先生に教えて頂きました。私は私の仕事を、精一杯務めるまでです。でも……助けたいという気持ちだけでは解決できない問題もあります。人です。患者にとっても、医療現場で働く人間にとっても、最大の敵は病気じゃないんです。人の敵は、人なんです。」

1-7より抜粋

木下「人の敵は人。でも、人の味方も人よね。」
道は違うけど、お互い(木下と山本)目指す先は同じ。

黒崎先生と守屋院長が、左心耳にある血栓をそのままにして終わろうとする。
・木下「今の会話をすべて患者様にお伝えしてもいいんですか。」
・高階「必要ならルールは変えろ。規則に囚われて命を失うことがあってはならない!」

東城大と患者データを盗んだのは誰だ?
IDから、宮元だと分かるが……
木下「本当は何があったんです?あなたと同じような怯えた顔を昔見たことがあります。」これは山本のこと。「大丈夫。あなたのことは、私が必ず守るから。」
→木下さんに向かって佐伯教授が言っていた、本当の痛みは当事者にしかわからないという話、ここで生きてくる。
渡海「こういう教育はしっかりなさってるんですね、守屋院長。」
・親切な奴がID貸してくれましてね、~
→それは武田からオマケしてあげる代わりとして奪ったやつ
・途中でオペを放棄した医者みたいだな
→これも武田のこと
渡海「この期に及んでまだ逃げるのか。途中でオペを放棄した医者(またまた武田が引き合いに出される)みたいだな。それが病院長だとは情けない。ヒラの俺以下だな。」
守屋「証拠があるのか!!」
渡海「いい加減にしろよお前この野郎」
佐伯「自分の利益のために患者の情報を外部に漏らすとは、これは立派な犯罪だ。」

いつもの「教授命令でしたら。」も含めて、帝華大でもやることは同じ。何気に佐伯教授には従順……だが、医者としてやるべきことをやっているだけ。自分の腕ひとつで死に際にいる患者を救う。できない医者には「死んだ方がいい」なんて、口が悪い。今回はいつにも増して不機嫌な渡海先生でした。

8話では、西崎教授自身が執刀することに。

高階「スナイプやカエサルを世に出すためだ。私の信念です。渡海先生こそ、今まで最新の医療機器なんて興味を示さなかったのに、今回はどうして?」
渡海「ロボットなんざ気に食わないが、今回はもっと気に食わない奴がいるからね。」
高階「佐伯教授のことですか?」
渡海「今回だけは手組んでやるよ」
高階「今まであれほど従ってきたのに、なぜ……。あなたの信念というものが分からない。」
渡海「俺に信念なんかねぇよ。俺が信じてるのは自分だけだ。」

1-8

西崎教授執刀のオペは……
まあ私もいますし、成功はするかと。
私は理事長選で負けることになるな。構わんよ、全力でやってこい。
佐伯「だが忘れるなよ渡海。いくらカエサルが優れた機械でも、最後はやはり人だ。勝つのは人だよ。」

高階「お互いの立場はどうあれ、患者のことを考えれば、渡海先生のいるこのチームが、私はベストだと思っている。私の信念に基づいた判断です。」
渡海「信念ねぇ」

渡海先生、信念を自覚していない。

西崎大先生は初めから高階を外すつもりだったらしい。
渡海「信念なんて必要なかったな。」
世良「けど渡海先生も外されちゃったじゃないですか。」
渡海「……最後は人か。」
なんだか「最後は人」という佐伯教授の信念が、渡海先生の中に息づいてきているように思える。

高階「ダーウィン手術はチーム戦だ。執刀医だけじゃなくアームをフォローする助手の動きこそ重要なんだ。彼らにそこまでの経験はない。」
――最初も人だと、私は思います。腕がないだけじゃなくて、
渡海「腕のない医者は死んだほうがいい。だが、今はまだ生かしといてやるよ。」
――頭の悪い医者も死んだほうがいい。ただ、学力は認めてやるよ。
だから言っただろ、俺がいれば大丈夫だって。止血は俺がやる。アンタは今まで通り、カエサルでオペをやればいい。それでアンタは成功だ。めでたく理事長だ。アンタの失敗、もみ消してやるよ(超低音ボイス)
「ネコちゃん!」
「邪魔。邪魔!(超低音ボイス)」
→また非常に不機嫌な渡海先生。

佐伯「渡海、代われと言ってるんだ。邪魔!(通常ボイス)」
佐伯「渡海、私が負けるとでも思ったのか。これが私だ。ブラックペアンだ。」

西崎「私は負けてない……助手がアームの位置取りをミスっただけだ……お前ら全員クビだー!」
高階「人を捨てるあなたに、人を救う資格なんてない。」

倒れた佐伯教授は渡海の執刀を断り、カエサルでの手術を指示。渡海以上に腕のいい医者はいないが……お前は飯沼の居場所が知りたいだけだろう。お前なんぞには頼まない。
じゃあ死んでってください。

佐伯教授の体調不良を伝えなかった高階、西崎教授に見捨てられる。
高階「あなたにとって、カエサルとはなんですか。研究とはなんですか。人の命を救うためのものじゃないんですか!? あなたは、それでも医者か!!」
西崎「はい、医者です。」
そっと見ていた池永「……。」

黒崎。君たちの勝ちだが、悔しいが、それでも構わん。佐伯教授を命を救いたい、ただそれだけだ。
高階「西崎教授のために誠心誠意尽くしてきた、その結果がこれなんです。」
黒崎「私も何年もの間佐伯教授に尽くしてきた。君の無念はわかる。」
高階「私にも手伝わせてください。」
医局では……東城大魂の見せどころ!
佐伯先生は、みんなの様子が見たいとのこと。

世良「僕に何ができるかわかりませんけど、前例のないオペですし、カエサルで何をどこまでできるのか把握もできてませんし、先輩たちも行き詰ってるみたいです。何か突破口があればいいんですけど。」
渡海「あるかどうか聞きに行けよ。」
世良「聞くって、どこにですか?」
渡海「症例やら論文やら、日本一扱ってるところ。」
世良「いや、何も教えてくれるわけありませんよ。」
渡海「そりゃそうだろうな。ま、掲載前の論文なんて見せてくれるはずがない。」
世良「じゃあどうすればいいんですか?」
渡海「お前はバカだろ。」
世良「はい。」
渡海「バカはバカなりに、そのまま聞くしかないんじゃないか?」
渡海「じゃ、言いたいこと言ってこい。ただ、バカな奴だと怒られて帰ってこい。」

世良「僕なんか医者じゃありません。人の命の危険を目の前にして、なんにもできないんです。そんなやつ医者じゃないんです。
僕が知っている医者というのは、ある方は決して命から逃げず、常に先頭になって命を救うために日々戦われていて、そしてある方は、テクノロジーを信じて未来の命を救おうとされています。そしてもう一人、その人はもう、悪魔みたいな人で、いつもむちゃくちゃなことばっかり言って僕も振り回されてるんですけど、それでも必ず命を救うんです。自分の腕一つで、目の前にある命を必ず救ってくださるんです。どなたも僕が尊敬する、医者の中の医者です。
今東城大はメスというプライドを捨てて、全員がひとつの命を救おうとしてます。なぜなら佐伯教授の命は、教授のオペを待つ何千人という患者さんの命でもありますから。もちろん僕なんて何の役にも立たないと思いますけど、それでも諦められないんです。目の前にある命を、諦められないんです。だから、そのために、できることは全部したいんです。僕も医者でありたいんです。だからどうにか、お力を貸していただけないでしょうか。お願いします! お願いします! お願いします!」
池永「世界のどこかの誰かの研究が、ほかの国の誰かの命を救う。そのための論文です。誰かの出世のためなんかじゃない、命のためです。その橋渡しをするのが私の仕事だと、改めて思い出しました。成功を祈ります。」

1-9より抜粋

ここから、一流の外科医が一流の機器を扱う超一流のオペシーン。
黒崎「やるぞー、できることはすべてやる!!」
しかし上手くいかず、渡海が医局から遠隔操作で参戦。
「お前たちが考えたプランは悪くない。確かに、このアプローチなら可能性あるかもな。」って、東城大チームを認めてる。

高階「そんなことできるんですか?」
渡海「さあな。でもやるしかねえだろ。高階!」
高階「わかりました。」
渡海と高階「僧帽弁の形成を開始する。」
医局の渡海「手の方が100倍楽だわ。」
オペ室の高階「完了(渡海のモノマネ)」

画面を分けるという面倒な編集を用いた演出は、最近はちょくちょく見られるけど、6年前では珍しかったな。

最終回!

渡海「教授の心臓、まだ完治してませんから。」
あくまで応急処置だから、一刻も早い再手術をおすすめします。ま、それができる医者は私しかいないんですけど。
佐伯「メスで患者を脅すのか。医者にあるまじき行為だな。」
渡海「私が救ってやった命だ、私がどう使おうと自由でしょう。」

渡海「その患者が医療過誤に関わっていてもか?」
木下「医療過誤は、絶対に許せません。」

「西崎大先生に捨てられたと思ったら、今は佐伯清剛の懐刀とはね。捨てる神あれば拾う神あり、か。」
父親を裏切り自分を拾った、神の手を持つ佐伯教授、か。

選挙前夜、一同で揃っての食事会で倒れた佐伯教授。渡海は処置したあとこっそり抜け出して飯沼さんに接触。木下が協力している。
(佐伯に胸腔穿刺して)
今はまだ生かしといてやる。
お前の地獄はまだ先だ。
──親父の全てを奪ったこのペアンで、今度はお前が全て失うんだよ‼️‼️

渡海先生、見つめた者を闇へと吸い込みそうな目をしている。
「俺を信じろ。俺を信じろ。」
吸い込まれた高階、藤原師長には適当に誤魔化す。
渡海先生、ずっと佐伯教授に従っていたのはすべての根源であるペアンを取り出すためだと、キッパリ。

教授の患者を勝手にオペする。
高階「ルールは変えろ。」
渡海「今日、すべて終わらす。」
木下「邪魔はさせません。」
猫田「わかるでしょ。邪魔。」
ただし、
高階「君(美和)は優秀な看護師だ。将来を大事にしなさい。」
渡海、激しい癒着を剥がしながら、
「見えてきた……見えてきたぞ……」
「やっと会えたな。」
「外してくよ。」
美和「私がケアを任された、私の患者さんです!」
(選挙会場)

西崎「より多くの患者さんを救うためには、最新の医療を普及させ、特別な外科医の腕に頼るだけでない、万人のための医療の実現が、何より、必要不可欠なのであります。」

演説

(オペ室)
渡海「このペアンだけは、絶対に摘出する。このペアンを取れば患者は助かる。その後に、悪事のことはしっかり証言してもらう。いよいよだ。これで全てが終わる。」
佐伯「やめろ!!」
♪チェロ協奏曲(エルガー)
渡海「そんなに過去を暴かれるのが怖かったか。お前が守りたいのは自分の権威だけだ。」
佐伯「患者の命を救うためだ」
渡海「黙れよ!
もうすぐ終わるぞ、親父、もうすぐ終わるぞ。見てろよ佐伯!
このペアンが、お前の悪事の、動かぬ証拠だ。
これでアンタはしまいだよ。おい、詫びろ。まずは俺に詫びろ。それから親父にも詫びろ。親父のすべてを奪ったこのペアンで、今度はお前が全て失うんだよ!!」
渡海「さよなら、佐伯清剛。」
【ブラックペアンの真実】
(選挙会場)
池永が話す。前日の夜に佐伯教授と交わした話について。
(回想)

私の命は、もう私一人のものではないんです。様々な人に生かされて、私はここにいるんです。何より、示さなければならないんです。ある人から託され、私が身をもって学んできたことを。
私は、医者というものは、常に謙虚でいなければならないと思っています。外科医の腕にも最新の医療にも、限界はある。命を前にして、あまりにも頼りない。だからこそ、その両輪で、補い合い、高め合わなければならない。未来の多くの患者を救う最新の研究、目の前の苦しむ患者を救う、最高の腕、そのふたつが欠けてはならない。

佐伯教授の語り

旧病棟の前で肩を落としている渡海先生は、世良からの留守電を聞く。
世良「渡海先生どこにいるんですか、? 教授が倒れたんですすぐに来てください!! それから、教授が倒れた時に……
(回想)

佐伯「渡海。そのままでいい。普通でいい。医者は患者のことだけを考えろ。救え、渡海。ただ、人を救え。お前に、すべてを託す。」

(回想)
佐伯「私はお前の父親に、渡海一郎先生に、生かされたんだ。」
(選挙会場)
池永「それが佐伯先生の、願いなんです。」
(旧病棟前)
世良「そう仰ってました。!」

【佐伯教授のオペ】
高階
「諦めたら終わるぞ。諦めるな。諦めたら……」
「これ以上は……」
世良
「まだ終わってません。」
「まだ終わってません!」
(まだ終わってない。)
(まだ、終わってませんよね。)
(渡海先生……!)
渡海
「邪魔。」
「大丈夫だまだ間に合うよ、続けろ。」
いつものように手早く、指示を飛ばしながら手を動かす。
「こういう時の声届くぞ。」

いくぞ、、?
戻ってこい、、
いくぞ、、!
戻ってこい……!
(いつになく優しい声)
敗れた西崎教授は拍手の中去っていく。
「研究だよ研究、それが医者というものだ。」

声が届いて救われた佐伯教授が、2-9では声をかけながら天城先生を救う――

【ラスト】
佐伯「私を恨むことで腕を磨き続けるお前の成長を、ずっと見ていたい。そう思った。私はお前の望み通り、死んでも良かったんだ。渡海、」
渡海「そのままでいい。普通でいい。医者は患者のことだけ考えろ。救え。ただ人を救え。
俺の尊敬する、尊敬する医者の言葉です。」
(深く一礼)

じゃあな。
お前はいい医者になれ。

高階先生は……
世良のナレ「時折どこか、寂しそうな顔を見せていた。」
それは去り際の渡海先生も、と感じました。

2はゴールドコーストで幕開け。
ようやくシーズン2に突入です。
まあまあどうでもいい裏側の話なんだけど、諸々を鑑みてシーズン2最終回が超ヤバいことになることを想定してはいたので字数が膨大になることも想定内。それでもやはり要約の技術を磨いた方がいいわ。余裕で万を突破する🤦‍♀️

天城先生を東城大に連れていくために世良先生は垣谷先生と連れ立って出張に行く。現地で世良がミンジェとそのお母さん・ソヒョンさんに出会う。

天城「シャンスサンプル、ルージュ・ウ・ノワール」
場所がオーストラリアなのに早速フランス語なので、おかしい。
これには、のちほど説明がついた。

これからも医者として生きていくんだったら覚えておいた方がいい。
♪ピアノソナタ第8番「悲愴」(ベートーヴェン)
天城「いいかい? まず医者は医者に夢見ちゃいけない。医者はつらくても現実を見るべきなんだ。ならば彼女はどうだ? 今彼女が立っている場所はまさに死に際だ。
このまま何もしなければ彼女は死ぬ。そんな彼女がそれでもまだ生きたいという執念で使った金に、高いも安いもあるのかな?」
世良「それはただのこじつけでしょ? あなたが法外な金を患者に請求するための。」
天城「僕のダイレクトアナストモーシスは、何億、時には何十億にも値するオペなんだ。だって君には一生かかってもできないんだから。」

2-1

天城「どける?」

世良「あなた医者じゃないよ!
世良「あなたは悪魔だ。」
天城「(その通り)。僕は悪魔だよ。神に愛された、ね。」

君たちはさ、オペを職人技か何かと勘違いしてるんじゃないの? 寝る間も惜しんで何度も何年も努力を重ねてようやく辿り着けた頂が最高のオペ、最高の技術であると。その考えだから無理なんだ。辿り着けない。だって、オペは芸術だもん。芸術というのはシンプルだ。しかし、シンプルであるがゆえに難しい。僕のオペのようにね。だから、君たちには一生かかってもできない。無理だ。

♪24のカプリース(パガニーニ)
【ダイレクトアナストモーシス】
天城「人生で一番大切なものって何かわかる? 執念だよ。彼女の執念こそが、一度自分を見捨てた神を、振り向かせることができた。」
世良「~」
天城「ダイレクトアナストモーシスに挑戦した医者はすべて失敗している。あ、僕以外はね。
全てを投げ打って賭けに勝ち、全能の神に愛された者こそ、オペ室の悪魔に会う権利をを得ることができる。今このオペ室では、神と悪魔が共同作業をする。それを人々は『奇跡』と呼ぶらしい。
では、オペを開始する。」

2-1

ル・クール・エ・シボゥ
心臓は美しい

命は何物にも代えられませんから。

神の御加護があらんことを。

天城先生が日本に行くかを賭けてのルーレット。世良はペレの(‼️)10に賭けた。
「こんなことは初めて起きた。もしかして君はまだ神に見放されていない……?
なんだか面白そうだな。よし、僕も日本に行こう。」
佐伯教授が医学会会長になるために構想している新病院のセンター長として、天城先生がやってきた! ムッシュの構想がダサいからって、名前もデザインも思いっきり変えるけど(笑)

世良「え、え、ここ!? ここに建設するんですか!?」
天城「スリジエってのはフランス語で桜って意味なんだ。僕はここに桜並木をつくりたいと思ってる。」
世良「なるほど、それでスリジエだったんですね。」
天城「ソメイヨシノの寿命は約70年、この時間の長さ、何かに似てると思わないか?
世良「ん?」
天城「人の一生だよ。そんな桜と共に、この町を見守り続ける病院を、僕は作りたいと思っている。まだまだ、やることはたくさんあるよ、医者として。」
世良「はい」

https://www.instagram.com/reel/C-Ne6cgJIBC/?igsh=MW90djVxdXFpbzZvMw== 

天城「全病室からこの海が見える。もちろんオペ室からも。
オペ室の窓一面に広がる紺碧の海、カモメが自由に飛び交う大きな空、そして海沿いには、桜並木が立っている。それを僕は見てみたいんだ。」
世良「でも医者が設計に関わるって、あんまり聞いたことないですよ。」
天城「いいかいジュノ。いずれ僕も死ぬ。だけど、建物は死なない。建物は、歌なんだ。コロッセウムに観客が集まるのは、過去の人々の歌を聴きに来てるんだ。僕も、スリジエハートセンターはそういう建物にしたい。僕がいなくなっても、人々が歌を聴きに集まるような、そんな病院にしたいんだ。想像できるかい、ジュノ。」

https://www.tiktok.com/@blackpean_tbs/video/7398918189503106312

死なないでほしかった……
1の時から原作から全然違っていたので、死なないで終わったりしないかな~と思ったけど、よく考えたら飯沼さんの体内のペアンを摘出しようとしてそして最後はいなくなるってのはそのままだったから、今回も原作通りか……あぁ~死んじゃったよ~~……
ただ、いくら原作と全然違うと言っても、それは物語の細部についてのこと。海堂尊先生の文章の癖か、はたまた時代が30余年ほど新しくされたせいもあってか、人々の性格に少々の違いはあるけども、心臓部は変わっていない。

天城先生がカンファレンスに出席している。
垣谷「ゴールドコーストインターナショナルハートセンターに長年務められ、心臓冠動脈バイパス術の世界的大家でらっしゃいます。」
天城「ノンノン、それじゃ十分なご紹介になってないんです。僕は心臓冠動脈バイパス術の進化形ダイレクトアナストモーシスを世界で唯一扱える心臓外科医の、天城雪彦です。」
高階「ダイレクトアナストモーシス……直接吻合法ですか?」
天城「ウィ!」
ダイレクトアナストモーシスとは、ダメになった冠動脈を別の血管を使って取っ替える術式。人工的に血液を運ぶルートを作るバイパス術よりはるかにシンプルと言える。
従来のバイパスでは内胸動脈を前下行枝(これを、略してLAD)に繋いだり胃大網動脈を右冠動脈に繋いだり、橈骨動脈(脈を測る時に使う腕の血管。つまり医療もので「橈骨触れません!」と言っていたら腕で脈が取れないということ。)や大伏在静脈からグラフトをとって別の血液を運ぶルートを作ったりします。

高階「天城先生、では我々が納得できるように説明して頂きたい。あなたが構想する新病院とは、どんなものなのか。」
天城「どんなものなのか? 僕が考える医療の未来? それは……金です。」
高階「金?」
黒崎「何を言ってるんだ!」
天城「いやでもちょっと分かりますよね?
日本の医療業界は予算縮小の名のもと、世界の最先端を走ることを諦めたじゃないですか。その結果優秀な医者はすべて海外に行き、日本の医療は、死んだ。
そうです。皆さんは今、墓場で働いているんです。
だからこそ、新病院は、世界トップレベルの医療技術を高額で売る、それを支払える物のみ手術を受けることができる。それを基本原則とします。」
(ザワザワ~)
天城「では皆さんにお聞きしたい。同じ病状の金持ちと貧乏人が同時に手術を希望した場合、僕はどっちをしたらいい。」
高階「医師が金の有る無しで患者を選ぶことは許されない。」
天城「そのお考えが、日本の医療を地に落としたわけだ。」
佐伯「議論はもういい。どうやらまず、天城くんの実力を皆に証明する必要がありそうだな。」
天城「舞台が整わないと。」
(舞台?)
「世界一の心臓外科医が日本でデビューする、それは大観衆の前で華々しく行われる公開手術こそが相応しいかと。」

2-2

天城「全く面白みのない、小粒な人間たちだらけでしたっ」
佐伯「かつては常に改革の機運があった。一人の医者に掻き乱されてな。」
天城「渡海征司郎。」
(回想)
・1000万でもみ消してやるよ。
・スナイプは必ず成功する!
・じゃあやれよ自分で!
佐伯「だが渡海が去り、医師たちは歩みを止めてしまった。新病院は世界最先端の医療施設にしなければならない。(これは会長選のため、と思っていたら違った🥲🥲)
そのためには、君の協力が必要だ。」
天城「じゃあ助手を一人ください。」
こうして世良先生は、天城先生の忠犬になる。

ミンジェ「僕は天城先生から学ぶために来たんです。高階先生なんかに教わりたくないんです。」
高階「君はなかなか物事をはっきり言うね。」
ミンジェ「日本人は本音を隠しすぎです。」
――天城先生が「日本人はケチだな」と言っていたことと繋がる。
ミンジェ「でも、天城先生はさすがです。みんな疑問に思ってることをはっきり言ってた。ほんとに医療の未来を考えてるのは、天城先生です。」

天城「医者は神様じゃないよ。世界中の病院で毎日何千何万という患者が亡くなってる。医者は人間だ。そう簡単に奇跡を起こすことはできない。だから泣こうが喚こうが、死ぬんだよ。」
「ただ、この世界でおじいちゃんを治すことができる医者が1人だけいる。」
「だが僕のオペを受けるには賭けに勝つ必要がある。」
「命がけで頑張ろうね。」
「おじいちゃんの手術費用は、未来の君が支払うんだ。」

2-2より抜粋

神と悪魔の共同作業は、そう簡単にはできない。
この回、繁野さんの公開オペでも「悲愴」の3楽章が使われています。テンポ速くて軽快な演奏です。ハ短調らしくない。
この曲、1楽章もハ短調で、特に冒頭はずしーっと重い。インパクト強く、鍵盤からの腕の跳ねっ返りを利用して弾くのもアリだと思いますが、ずしーっと弾く1楽章は渡海先生っぽいと私は思う。うーむ……クオリティ低いな。

ラストの天城先生が何かを持ち出すところでは、よく使われているあのパガニーニ。悪魔に魂を売ったヴィルトゥオーゾの曲はいくらなんでもレベルが高すぎる🥺🥺

@i.m_mai

さすがに難しすぎた「24のカプリース」#violin #paganini #caprice @blackpean_tbs

♬ オリジナル楽曲 - i.m_mai - i.m_mai

梶谷年子さんの公開オペでは「動物の謝肉祭」で有名なサン=サーンスの「死の舞踏」。のちにリストがピアノソロに編曲している。

息子の孝利が、人生を賭けて水野製鉄を告発する。天城先生は、生活保護受給者で治療費を払えない、しかも息子は失職した梶谷親子のために、わざと公開で手術して観衆に寄付を募る。金持ち(水野社長)は自分で金払え、とのこと。2人とも救った~渡海先生(1 3)と同じく!

4話で、医療訴訟になるかもという修羅場に入っていった天城先生。
「僕は何一つ自分の信念に背いたことはしていないので。」
渡海先生はないと言う信念が、天城先生にはある。
しかし、戸島さんの方にも一理ある。

戸島「天城医師のやり方はいつか必ず犠牲者を生む。私が守らなきゃ。医療の正義のために、私が戦うしかないの。」
美和「いつもそうだよね、お母さん。正義。正義って何?それって、自分や家族よりも大事なことなの?」
戸島「そうよ。人間は弱いの。だから正義は尊いのよ。」

美和「尊敬してるんです、私。母のこと。いつも、弱い人たちを助ける、正義の味方。かっこよくて、困ってる人たちを助けるとか言われたら、正義を盾にされたら、何を言えないじゃないですか。母は、いつだって正しいから。正義の人だから。正義って何なんですかね。生きててほしいんです。お金で助かるならいくらだって払います。お母さんを助けたい。」

2-4

石灰化というのは、ざっくり動脈硬化のことです。動脈硬化と一言に言っても実は3種類あって、そのうち臨床的に最も重要な粥状(じゅくじょう)硬化は狭義の動脈硬化とよよばれます。脂質や塩分を摂りすぎると粥状硬化が、さらに進むと石灰化が起こる。
だから戸島さんは正義の味方として働いてばっかじゃなくて生活習慣をしっかりしてれば大病せず、大嫌いな天城先生のオペを受けずに済んだのよ。

終盤の世良先生のオペシーンは管弦楽の魔術師・ラヴェルのボレロ。
ああ~どっかで配信してればいいんですけど……みれないですね💦💦

同じリズムを169回(⁉)繰り返す曲です。15分あるのにメロディーは2つだけ。練習を繰り返しまくった(繰り返している)ジュノにはぴったり。ラヴェルは「踊りは生きる喜びを表す」と言ったそうです。ムソルグスキーのピアノ曲「展覧会の絵」を管弦楽に編曲したというところから、心臓の絵や「私を忘れないで」を飾っていたことを想起しますね。征司郎に助けられたあとに「私を忘れないで」を飾ってた……

エルカノに頼りきっている野田先生が失敗して投げ出そうとしているところで、

世良「それじゃダメなんです、AIに従ってるだけじゃ。医者が目の前の患者に向き合わないと。」

2-4

世良先生もできなかった。
執刀が天城先生に交代後、ロッシーニのオペラ「ウィリアム・テル」序曲より第4部アレグロ・ヴィヴァーチェ(スイス軍の行進)。これもリストがピアノ独奏に編曲している。

天城「いいかい? 患者は何がなんでも生きたいという思いでこのオペ台にいるんだ。その思いを形にするのが我々の仕事、いや、医者のプライドなんじゃないの?」

2-5

天城先生がヘッドホンで聞いていた曲はパガニーニの「ラ・カンパネラ」だった。
下はまたまたリストによるピアノバージョン。ヤバさよ伝われ!

@i.m_mai

やはり難しかった「ラ・カンパネラ」#liszt #lacampanella @blackpean_tbs

♬ オリジナル楽曲 - i.m_mai - i.m_mai

最終回ではリスト作曲の超絶技巧練習曲より「マゼッパ」のまらしぃさんによるアレンジでした。”世界一難しいピアノ曲”でググると原曲がヒットするはずです😇
ちなみに、フランツ・リストは「ピアノの魔術師」なんて言われます。こちらは、パガニーニも一緒に、ヤバさがてんこ盛りです。これもそうだし、ブラックペアンのオペシーン観ると「うわっ無理~」とか言いながらやってみたくなっちゃうのよ。オペも。

木崎の不正を暴くシーン。

木崎「待ってくれ、会社は赤字でも個人資産は別にあるんだ。何億でも直接あんたに払うから。命は助けてくれ。」
天城「問題はまだあるんだよ。あんた、シャンス・サンプル不正したでしょ?

しかし、神の下した天運をねじ曲げるなんて、本っ当に虫唾が走る。もういくら金積まれたって、あんたはオペを受ける権利はない。
ただ、今回は予定通り、オペを行います。あんたに死なれちゃ困るからね。
いいかい?あんたはこれから生き続けて何十年もの間刑務所で罪を償うんだ。」
ミンジェ「オペまでは待って頂けるみたいですけど。」
天城「あんたはオペを受ける権利はないが、オペを受ける義務がある。」

木崎「どうせ俺の人生はもう終わったんだよ。ここで死んでやる。死んでやる!」
天城「生きたいとか死にたいとか、忙しい人だな。
ああ、どうぞ、続けてください。」
世良「何で煽るんですか!?」
木崎「ふざけてんのか?こっちは本気だぞ。」
天城「なら、1つだけ忠告しておこう。あんたがいる部屋はただの部屋じゃない。病院の、オペ室だ。我々外科医が毎日この部屋で、生と死の狭間に立ち、死に物狂いで患者の命を救っている。使えるものがあれば何でも使っていく。患者の命が助かるんだったら、たとえ自分の命が削られようと何とも思わない。そんな人間たちの前であんたが胸に刺そうと、そんなの、我々にとったら、ただのかすり傷だ。いいよ。思いつく限りの死に方試したらいい。全部救ってやるよ。
あんた、もう死ねないんだよ。」

2-5

仇のオペで第1助手を務めるミンジェ、まだ研修医とはいえ……

「私は医者です。個人的な恨みがあっても、オペでは最善を尽くします。」

2-5

サウンドはまらしぃさんの「ちょっとつよい天国と地獄」

6話がエルカノ・ダーウィンの初登場。上杉モータース会長・上杉さんのオペで使う前に臨床試験をする。

上杉「しかし私はね、たとえ世界一の自動車があっても、ドライバーも世界一でないと気が済まない性格でね、そちらはどうなりました?」
高階「あのエルカノ・ダーウィンは医療の未来を変える。私は自分の信念に従って協力しているだけです。」

2-6

エルカノを野田から引き継いだ早川先生は、その昔維新大で猫田さんと同僚だった。早川先生が手術から抜けた間に患者が大出血を起こし、助けるために猫田さんが縫合、でもこれは医師にしか許されていない医療行為で、猫田さんは維新大から追い出された。
変なことしたかったら医者になれ、と渡海先生に焚きつけられた猫田さん。医者になることを決意。

猫田「医者になるまで絶対にあきらめません。」
渡海「まあ、そう気張るな。」

2-6にて、6年前の回想

「普通でいい。」と「尊敬する医者」に言われて、渡海先生が急に丸くなった……ネコちゃんの執念エグいわ……!

猫田”先生”と天城先生共同でのオペシーンにて「チャルダッシュ」
かてぃん(角野隼人)さん、これお好きなイメージあります。ところどころ選曲にYouTuberらしさが出てる。
このオペで、エルカノ・ダーウィンは天城先生の右手を学習しました。

7話、患者の家族がとんでもないことを頼む。オペを失敗してほしい、と。
歳弘「父のように理想を追いかけてばかりでは、勝てません。これからはもっと利益を追求しなくては。」
菅井「信念を成すには金がいるものです。」

会長「あれ(歳弘)は、目先の利益にばかりこだわっていてね。~事業には先行投資が必要だ。」

誰も彼も、エルカノに夢中なようだ。医療は人だよ。肝心なところを、疎かにしてはならない。

2-7より、1から続く佐伯教授の信念

木下さんに続く治験コーディネーターの椎野さん。
幼い頃に弟が亡くなった。ドクターヘリで運ばれたけど間に合わなかった。もしその時にエルカノがあれば、弟は助かったはずだった。

こちら、参考に。救急は描かれてないけど東城大(の外観のロケ地)にはエルカノのみならずドクターヘリが、ついに、あざ~っす‼️‼️

「エルカノの研究は利益を追求するための道具になってしまいます。そんなの、絶対にダメなんです。」
「あの時もしエルカノとダーウィンによる遠隔操作オペが可能だったら、確実に弟は助かっていました。投資目的のために研究がが止まってしまうなんて、あってはならないと思うんです。」

2-7

上杉会長のオペでは、まず高階先生がスナイプで人工弁を留置。そして天城先生に交代して、ホントにわざと失敗した!?
サウンドはシューベルト「魔王」のまらしぃさんによるアレンジ「ちょっとつよい魔王」。

ここで佐伯教授が、エルカノの指示のもと選挙会場から遠隔操作でオペに参加。久々の佐伯教授によるオペ。菅井教授は、目の前の命を救うために、ロック解除してくれた! 椎野さんも一役買ってくれています!
「日本医学界のトップを狙う2人が手を取り合い、1人の患者を救おうとしております」
ここで、曲はエルガーの「威風堂々」。原題 ”Pomp and Circumstance” はシェイクスピアの戯曲「オセロ」からの引用だそうです。
エルガー特集もあったけど、ああ~どれもみれないですよねすいません!

そっと退院していく上杉会長に天城先生は問いかける。全て知っていたんですよね? だまされたふりをしてあげていたんですよね?
「あのバカ息子と戦い続けるためにも、まだ死ぬわけにはいかなかった。曲りなりにも、父親なんでね。」
天城「父親か……」

8話、天城先生が渡海先生とそっくりな訳が明かされる。
オペにて、渡海先生登場‼‼
曲は、ショパンの「英雄ポロネーズ」
軽々と弾きこなしているように聴こえるけど、断じて軽々弾けるもんじゃない。リストとショパンはロマン派の代表的な人で、こっちは「ピアノの詩人」です。

終わったあと。
渡海「ここまできて殺すなよ、お前」
ちょっと優しくなってない、、? と思った……

さて、とりあえずはここまでかな。
雪彦×征司郎について、離ればなれになった親子については最終回と一緒くたにまとめましょ~
と言っても、終わる気がしない。何度観ても観終わらない、というのはその日その日で感じ方は違くって、聞こえ方見え方全てを一回でまとめて「こう感じた」としてしまうのはもったいないように思う。
よし、こうなったらもう細かいこと言わない。以前の「沼概論」のように、単にエンタメを楽しんだ私のメモを貼り付けて沼に浸ることにします。ブラックペアンから医療という底なし沼に引きずり込まれてマジで医者になったまたはなる途中の方、いますよね?? 18年春に中1だった底なし沼に住む仲間は、順調にいけば今は医学生1年目ですから。

天城先生という異端の天才ひとりではダイレクトアナストモーシスは為し得なかった。救命はチームだから。よくやった。
※西浦正記さん演出の「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-The 3rd season」の2話と8話参照。

注)私は医者でもなければ医学生でもない単なるヲタクですので、ちゃんとした医学的な解説は山岸先生のXをご覧下さい。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集