第6回笹井宏之賞の授賞式
短歌の賞の授賞式をはじめて拝聴しました。
これまで授賞式に出席したことがなかったので、少しドキドキしながら待っていました。
結論、当たり前かもしれないけれど、拝聴申し込みをしていて本当によかった!!!
まず、選考委員の方々それぞれの生の声、受賞作と個人賞受賞作に対する評や感想をリアルタイムで聞かせていただけるということそのものがとても貴重だった。
選考過程は誌面に掲載されているが、おそらくそれは誌面以上の諸々の経過をまとめたうえで公開されたものと認識している。誌面でも、選考委員のお一人お一人の強い思いをぶつけあいながら受賞作決定までに至った空気感が伝わってきた。笹井宏之賞は、個人賞が設けられているのがすごく素敵だな、とあらためて思った。各々推したい作が異なるのはごく当然のことであるから、受賞には至らなくともそれに個人賞を与えるという帰結の仕方が純粋に良いな、と思う。もちろん、個人賞以上に正賞を目指すという姿勢があるのは前提としてですが、一選考委員にとっては刺さったんだよ、というのが形としてみえるところ。(あくまで個人的な感想です)
そして、各受賞者の皆様のスピーチもすごく深く聞き入ってしまい、最初の白野さんの段からなんだか涙腺がやられそうになった。もろいんでしょうか。その後も個人賞の選評につづく各スピーチ、それぞれにそれぞれの思いが感じられたのと、芯のある語り口でその内容を話されている様子がすごく沁みた……。
作品を読んだうえで、その作者の言葉を実際に聞くというのが、いかに貴重なことで、有意義であることかを実感しました。よく考えるとそういう機会ってあまりないものな。いろいろな短歌の月刊誌にさまざまな歌人の方が寄稿されているけれど、その作品に対する思いなどを生で聞くという経験はあまりないしな、などと思ったり。
土日に開催していただいて、しかも一般でも参加申し込みさえすれば無料で拝聴できるというのがたいへんありがたかったです。
皆様のスピーチを受けて、短歌、もっと頑張りたいな、と思いました。
本当にありがとうございました。
受賞者の皆様、あらためておめでとうございます。
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