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「非認知能力」とは【おすすめ本紹介】

閲覧ありがとうございます。

鈴木ゆうです。

今回は「非認知能力」について
お話しようと思います。
私自身この言葉に出会ってから日は浅く、
全てを完璧に網羅しているわけではないのですが、
その考え方の素晴らしさに感動し、
1人でも多くの方に広めたいという気持ちで
今この記事を書いています。
どうぞゆっくりしていってくださいね。

非認知能力とは…

本日のキーワード「非認知能力」という言葉をご存知でしょうか?ここ数年で徐々に認知度をあげているワードですが、まだまだ日本では浸透しているとはいえません。

認知能力に非ずと書いて「非認知能力」。
つまり「認知能力」の反語というわけです。
理解を深めるために先ず「認知能力」について触れておきましょう。
「認知能力」とは一般的に数値化し評価出来る能力のことを言います。
学力テスト、IQ、記憶力、計算力などが認知能力にあたります。

認知能力の反対である「非認知能力」とは、自己肯定感、主体性、柔軟性、自信、やり抜く力、共感力など見えない力のことです。
「非認知能力」という言葉は聞いたことはなくても、自己肯定感や自信、共感力などは知っている方がほとんどではないでしょうか?
今「非認知能力」がこれからの未来を生き抜くために絶対的に必要とされる時代が到来すると言われているのです。

非認知能力のパイオニア

私が非認知能力を知るきかっけとなった人物、ボーク重子さんについて語らせてください。
非認知能力を語る上で彼女の存在は絶対に外せません。
ボーク重子さんの長女スカイさんが2017年度「全米最優秀女子高生」で優勝し、その教育方法に注目が集まりました。
その注目された教育方法こそ「非認知能力」を育むことだったのです。
私が最初にボーク重子さんを知ったのはあるテレビ番組に出演されているのを拝見したことがきかっけでした。
当時私は新米ママとしてよちよち歩きの娘を育てていたこともあり、余計に心に残ったのでしょう。
とにかく彼女は明るくて出会う人に「What is your passion?」と尋ねるのです。あなたの情熱なんですか?こんなこと聞く人に私は出会ったことがありません。面白い人だなと思いました。

その衝撃的な出会いから3年ほどたった今、ボーク重子さん著書の【「非認知能力」の育て方~心の強い幸せな子になる0~10歳までの家庭教育~】を拝読させていただきました。ボーク重子さんは「パッション」という言葉を非常に大切にされており、本書の中にもたくさん出てきます。
非認知能力を育むために家庭でできる具体的な方法を非常にわかりやすく述べられており、研究結果やアンケート調査を基に書かれているので信憑性も高く実践する価値のある子育て論だと感じています。

現在はライフコーチとしてワシントンD.C.を拠点に活動されており、子育てを終えてからもパッション溢れる人生を過ごされているようで尊敬の念に堪えません。


なぜ「非認知能力」が必要なのか

「非認知能力」が注目されるようになったきっかけは、シカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授の幼児教育の研究でした。
就学前の子どもを幼稚園で幼児教育を行うグループと何もしないグループに分けその後の人生を追跡調査し40歳になったときどうなったかという壮大な研究です。
研究を始めて3年後の6歳の時点では、幼児教育を受けた子どもたちの学力が受けなかった子どもたちに比べ圧倒的に高くなる結果となりました。
さらに研究を続け3年後の9歳時点では両者は同程度の学力になったのです。

この結果にヘックマン教授は驚き早期の幼児教育は短期間の効力しか持たないのではと考え、更に40歳になるまで追跡調査を続けた結果驚くべき事実が分かったのです。
就学前に幼児教育を受けた人たちは、受けなかった人に比べて高校を卒業した割合が20%も高く、月収が2000ドルを超える人が約4倍、マイホーム購入に至っては3倍も高いという結果が出たのです。
彼らはが就学前の学習の有無にかかわらず、9歳時点で同程度の学力になったはずです。
それなのにこのような差が生まれたことに関してヘックマン教授は早期の幼児教育を幼稚園で受けたことにより、学習意欲を高め、誘惑に勝つ自制心や、他者との関わりによる協調性を高め結果的に「非認知能力」の基礎を身につけたという結論を出しました。
このように「非認知能力」を育てることで学力を高め、将来の年収や学歴、職歴に大きな影響を与えることがわかったのです。


「非認知能力」を高めるには

「非認知能力」いかに大事なのかは伝わったかと思います。肝心なのは「非認知能力」を高める具体的な方法についてです。
今回は先程紹介しました【「非認知能力」の育て方~心の強い幸せな子になる0~10歳までの家庭教育~】を参考に3つご紹介します。

  1. 家庭のルールづくり
    (世の中にはルールがあることを教え、守らせる)

  2. 豊かな会話とコミュニケーション
    (表現する力と自信を養う)

  3. 思う存分、遊ばせる
    (遊びの中から問題解決能力を伸ばす)

どれも当たり前のように思われるかもしれませんが、なかなか小さな子ども相手だと難しいこともありますよね。

【ルールづくりについて】
ルールはたくさん作り過ぎず、ルールの内容が年相応であること、ルール作りには必ず子どもも参加させることとありました。親がルールを作って一方的に押し付けるのではなく、家族の一員として子どもも参加することで「自分が決めた」という自覚がルールを守る気持ちに繋がるのです。

(例)朝と夜の挨拶は必ずする、嘘をつかないなど

【豊かな会話について】
本書ではいかに対話が重要であるかを社会学者の研究を基に記述されており、面白く興味深いものでした。
まだお子さんが小さい場合には子ども自らお話をすることが難しいので、保護者の方が声掛けによりたくさん言葉を教えてあげることが重要だとありました。会話によるコミュニケーションが可能になってくると子どもは好奇心からたくさんの質問を親にします。そのときすぐに答えを出したり、答えることを面倒だと考えずに「どうしてだと思う?」と返すことで考える癖をつけさせることがよいと記述されています。

【遊びについて】
子どもにとって、遊びは酸素と同じくらい大切なものと本書で語られています。グッときますね。
子どもは遊びの中で共感や倫理観などの社会性を身につけているのです。
また幼児期にあまり遊ばなかった子どもは将来犯罪者になりやすい傾向にあるという研究結果まであるそうです。
特に外遊びは脳の発達には不可欠とされており、親子で楽しみにながら自然の中で遊ぶのが良いとされています。


以上「非認知能力」を高める3つのことを簡単に紹介させてもらいましたが【「非認知能力」の育て方~心の強い幸せな子になる0~10歳までの家庭教育~】の中で詳細に記述れておりますので気になっていただけましたら是非とも読んで頂きたい1冊です。


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