〔第2講〕相手から新たな示唆を引き出す【効果的なインタビュー】をするには?
講義レポート vol. 01 「情報デザイン」授業の現場から
第2回 「デザイン思考」講義より
効果的なインタビュー手法とメモ術の基本!
こんにちは、マホラ・クリエイティブ社で学生インターンをしているわらびもちです。
今回は、デザイン思考 の全14回のうち、第2回目の講義を学生の目線でレポートしてみたいと思います!
1.テーマ:第2回のテーマはインタビューとメモ!
第2回のテーマはインタビューのやり方とメモの取り方、この二つの重要性がテーマです。
2. 講義概要:インタビューを行う際に必要な心とリスト
この講義では、インタビューの実践的な手法とメモ整理の重要性に焦点を当てています。インタビューの際に心がけておいた方がいいことやNG行動などを、目の前で実演してどこが良かったか・どこが悪い例なのか、気づきから学べるような講義でした。
次に効果的なインタビューの紹介やつかみ、ペアインタビューが理想的とされる理由やメモ役と質問役の役割についてのお話もありました。メモ役と質問役のどちらも出来るように講義では質問しながらメモを取りました。
また、質問リストの作成やメモ整理の方法も重要です。質問リストの事前準備は欠かせません。しっかりとインタビュー時間に適した内容、量の質問の説明や、インタビュー中にも相手の回答に応じて柔軟に対応する必要性のお話がありました。メモ整理では、単なる情報の羅列ではなく、必要な情報を抜き出し、整理することが求められます。
さらに、インタビューでは相手から新たな示唆を引き出すことを目指しています。そのためには、インタビューのポイントを押さえ、相手とのコミュニケーションを通じて深い理解を得ることが必要です。
この講義では、インタビューの技術とメモ整理の重要性が強調され、ペアインタビューや質問リストの作成が重要視された内容になっています。
3. 講義のポイント:効果的なインタビュー手法とメモのポイント
この講義のポイントは、インタビューの成功に向けて必要な事が学べました。まず、インタビューにおいては、相手との信頼関係を構築し、興味を持って質問をすることが不可欠です。名乗りや挨拶は当たり前ですが、具体的な質の良い質問の用意も欠かせません。また、インタビューは1人で行うのではなく、ペアインタビューが効果的です。ペアを組んで対話をすることで、新たな視点やアイデアを得ることができます。
質問リストの作成も重要です。事前に準備するだけでなく、相手の回答に応じて柔軟に対応し、質問を深堀りすることにより自分は相手の回答に興味を持って会話してるという意識を伝わりやすくします。このことから相手に安心感を与えることができ、もっとリラックス出来る環境づくりに繋がります。また、メモ整理も欠かせません。ただ情報を書き留めるだけでなく、必要な情報を整理し、明確なメッセージにまとめることが重要です。
最後に、インタビューは単なる情報収集ではなく、相手から新たな示唆を引き出すことを目指します。アンケートや単純な質問ではなく、相手の深層に迫る質問を通じて、より価値ある情報を得ることが重要です。
これらのポイントを押さえて、効果的なインタビューを行うことが、本講義の主要な目的です。
4. 実施ワーク:いよいよ実施!インタビュー概要
概要とポイントを押さえられたらやることは実践のみ!櫻井先生も仰っていましたがやはり実際に場数を踏むことが大事です。今回の講義では2人1組片方が質問役、もう片方が答える役で3回インタビューの練習を行いました。
インタビューをして情報を集めたい課題は「新生活に切り替わるタイミングで日常生活にちょっとした運動を取り入れる際に手に入れたくなるような商品」の提案の為です。
今回はインサイトまでいかずインタビューして情報を集めるところまでを重点的に行いました。
質問リストは5分間だと最低でも3,4個は決め、出来れば5、6個は考えました。それぞれの質問に対するアプローチを検討しました。
これを3回行いました。ペアでの練習では、役割分担を明確にし、相互にフィードバックを行いながら、反省点をより多く見つけることができました。このように、概要や説明と実践を組み合わせた学び方が今回の講義の大まかな流れでした。
5. ワークのポイント:実践!インタビューレポ
最初はインタビューってよく聞くからそれなりには出来るものだと思っていたのですがやってみるととても難しかったです・・・。質問の量は十分なはずなのになぜか余る時間、弾まない会話、気まずい沈黙。私の初インタビューは惨敗でした。敗因を自分なりに考えて出した答えが2つあります。1つ目は考えることの難しさです。先生がやっていたように質問の答えに応じて話をつなげたり、新たな質問を作る事の難しさが分かりました。2つ目は、話を聞きながらメモを取ることに慣れていなかったことです。すらすら出てくる単語の中から必要なものを聞き逃さないようにメモに書くのは手も頭も追いつかず、とても混乱しました。
このことから私は、まず何事も量が大切だと考えました。沈黙は相手も自分も気まずくなってしまうのでまずは会話が途切れないように質問はたくさん考えておくことが重要です。しかしたくさんあると一番聞きたかった事や重要だと思ってリストに入れた質問を見失ってしまうことがありました。そうならないように上から優先順位の高いものを決めておくと良いです。
また、インタビューに慣れてきた3回目にやってしまったのですが、会話が弾みついその場で思った疑問ばかり質問してしまい質問内容にばらつきが出てしまいました。10人にインタビュー出来たとしても10人全員に違う質問をしたらインタビューの意味がありません。これは絶対聞きたいという質問は3つ程考えておき、それを軸に進めた方が良いと学びました。
この様に振り返りだけで終わらせるのではなく今後に活かすためにも気づきや反省の言語化は大切だなと感じました。
6.反応:講義での意見や反応
今回の講義でつぶやかれたみんなのSlidoを一部ご紹介します。
「しゃべることに夢中になるとメモする事を忘れる」
「質問リストが足りなかった」
などなど...
櫻井先生の回答「アンケートで答えられる情報でインタビューがとどまっている場合はインタビューする意味がない。」
確かにアンケートを取ればいいような質問だったアンケートでいいじゃんとなってしまいます。アンケート以上の情報を引き出せるかがインタビューの最大のポイントだと感じました。
7.気付き:この授業のおもろみと気づき
改めて私がこの授業を面白いと思った所は櫻井先生がポロっと面白いこと言いながら「あれ、これもしかしたらめっちゃ重要な事言ってね?」と思う瞬間です。6で述べたアンケートの話も最後の内省でポロっと出てきたやつです。この講義を受けていて改めて自分で反省点や重要なポイントに気づいた時の成長感や、嬉しさが面白かったです。
8.おわりに
ここまで拝読いただき、うれしい限りです。この記事を読まれている方は様々で次に入ってくる1年生や、先生に興味のある方など多様だと存じます。ただここまで読んじゃったなら後は行動あるのみですよね!!お待ちしてますねー!!