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あの雲のように

あの雲のように自由に実況動画を観て
生きることが私の人生だと
あのとき気付いたではないか。

私と2012年の話を記す。
時期を考えるに、私の命が救われていった年である。
助かる見込みがなかったにも関わらず、あろう事か私は生き延びていた。

自分はこの先、何をしていきたいのか?
考えることなど到底不可能であった。
人生が続いていく実感さえなかった。
助かったかどうかも、当時の感覚でいえば疑わしいものだった。

安心感が欠けていた。
現実に、自分が安心できる要素が不足していた。

だが私は運が良かった。
「忘れる」ための時間を得られる機会が、タイミングよく訪れたのだから。

あの雲のように自由に実況動画を観て生きることが私の人生だった。
すべての痛みを忘れられなくてもいい。
忘れられない痛みがあるから、私は私の人生を生きることができるのでしょう。

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真暮
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