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西馬込⇨東京スカイツリー全20kmを保育園児と歩いてみた

まごめ共同保育所の特長のひとつとして挙げられるのが「とにかくよく歩く」こと。立派な園庭がない分、遊び場を求めて遠くまで探検に出かけます。大きい子チーム(4~6歳児)の遠足では、東京タワーまで歩いて行って、しかも展望台まで歩いて上がることも。さらに、アドレナリンが噴出している子ども達からは「帰りも歩きた~い!」なんて発言も飛び出すほど。

「それなら倍の距離がある東京スカイツリーまで歩いてみようか」ということで、有志の親が企画する自由参加の非公式遠足として、“西馬込~スカイツリー20kmウォーク”を不定期開催しています。
今回は、今年3回目となった20kmウォークの模様をレポートします!

9:00 西馬込出発

えいえいおー!がんばろうぜー!大人の先を走って進むほどまだ元気な子ども達。ペース配分!

マンションから遠くに見えるスカイツリー。「あそこまで歩くんだよ~」と言うと、「もう見えてるじゃん!近いじゃん!」と子ども達。その言葉、よく覚えておけよ。
2022年11月3日(木・祝)。さわやかな秋晴れに恵まれ、いざ出発です!子ども達の辞書に“ペース配分”の文字はなく、着実に歩を進める親を残して一目散に駆け出します。

9:30 休憩1回目

え、もう休憩すんの?ちょっと待って、これいつ着くの?ていうか着くの?と地図を見ながら計算する初参加の父。

だからはしゃぐなって言ったのに。スタート30分で早々におやつ休憩です。そして、う~ん、この距離で30分かかるということは、日没には間に合わないかも・・・。想定内ではありますが、不安がよぎります。

20kmと言えば、大人の足なら4,5時間で歩けますが、子どもと一緒となるとそうはいきません。無駄にふざけて行ったり来たり。走ったり、かくれんぼしたり、ケンカしたり。余計なエネルギーと時間がかかるため、倍は見た方がいいでしょう。

ただ今回、子ども達はスカイツリーの中にあるポケモンセンターに行くことを真の目的にしているため、「早く行かないと、ポケモンセンター行く時間なくなっちゃうよ!」の声かけが非常に効果的。こちらも打ち上げの店を19時で予約してあるため必死です。

パワーチャージしてGO!電車を見たり、「おじさんコーヒー」と記念撮影したりとまだご機嫌

10:30 休憩2回目

OB小学生に「おっとっと」のかたちをひとつひとつ質問する子ども達。いちいち時間がかかるのです。

50分ほど歩くとまた「お菓子よこせ」コールが始まります。消化が早い子ども達。適当な広場や公園を探して、5~10分ほど休憩です。11月にしては気温が高めだったこの日、水分補給やそれに伴うトイレ休憩も適宜必要になりますが、もちろんトイレだけで済むはずはなく、すぐに公園で遊び始めるからたまったもんじゃありません。

すぐに目的を見失う子ども達。だってそこに公園があったから。あとTシャツの着方が変。

11:30 休憩3回目

明治学院大学前で休憩。青空と芝生と記念館がステキです。この日は白金祭でにぎわっていました!

このあたりになると、本格的に空腹を訴え始める子ども達。でもお昼休憩はせめて東京タワーまで行っていたい!と必死でなだめます。
空腹と疲れでイライラし始め、小競り合いが増えるのもこの時間帯。「もうやだ。帰る。」と一歩も動かなくなったり、黙って逆方向に歩き始めたり、どっちが先に手を出しただの、謝った謝ってないだの、大人の忍耐力・対応力・モチベーター能力が試される試練の時です。

たまごボウロの数でケンカになり、一粒ずつ配り直す大人。忍耐。

なんとか魔の時間を乗り越え、見えた!東京タワーだ!もうすぐだ!

やったー!大人達も一安心。

ここまで来ると子ども達もテンションアップ。ついさっきまで文句たらたら・めそめそだったのが噓のように、嬉しそうに走り出します。

12:50 お弁当タイム

青空の下でランチタイム。後半戦に向けてエネルギーチャージ!

子ども達はお弁当を早々に片付け、トレーニング器具や遊具で遊び始めます。まだ目標の半分に過ぎないのに、また無駄に体力を消耗することを・・・
でも、子どもの「今・ここ・自分」に徹底的にフォーカスする生き方って、とっても純粋で楽しそう。

食べてよくすぐ動けるね~。同じ身長・体重のため、シーソーが静止(右上)。

14:15 新橋駅にてプロウォーカー合流

さあ、おなかも満たして、後半戦スタート!
順調に歩くこと20分あまり、ここで参加園児の父で、自称・プロウォーカーが合流です。午前中は所用があって息子のみの参加となっていたところを追いかけてきてくれたのです。大人の数が1人増えるととっても心強い!

サラリーマンの聖地で再会を喜ぶH父子。隣の父ももらい涙。
こちら別アングルからのカット。特殊詐欺根絶!!

後半戦はいよいよ時間との戦い。
西に傾く太陽に負けじと歩を進めます。午前と同じような頻度で休憩をとっていてはとてもじゃないけれど、着くころには真っ暗です。ここからはペースを上げていこう!と基本的に休憩は挟まない作戦に。大田区・品川区ほど公園の数も多くないので、子ども達への誘惑も少ないはず!

14:30 銀座歩行者天国

休憩しないって言っただろ。本気で寝そうだったので急かして進みます。

いつもは車がビュンビュン走っていて通れない道路を歩けることが嬉しくて、銀座の歩行者天国は20kmウォークの中でも子ども達が大好きな場所のひとつです。
過去回に比べても今回は、外国の方も含めてとてもたくさんの人で賑わっていて、コロナの前に戻ったようでした。

いつもと違う街には気になるものがいっぱい!ゆっくり見たい気持ちを抑えて先を急ぎます。

16:00 両国橋

両国橋からはきれいなスカイツリーが!もう少しでそこまで行くからね~!

ストイックに歩くこと1時間半。
隅田川を越えて、いよいよ墨田区に入ります!
もうひと頑張り!
段々と空にオレンジ色が混じってきて、子ども達も口数が減り、「足が痛い」としょんぼりモードです。出発の時よりはるかに大きくなったスカイツリーを見て「あ!もうあんなに大きい!もうすぐだね!」と喜ぶ子どもに「いや、スカイツリーってめちゃくちゃ高いから、大きく見えてもまだ結構歩くよ」とシビアに返して泣かせたことは猛省しています。

16:15 国技館前にて最後の休憩

後半のペースアップ作戦が奏功し、日没前の到着が見えてきました。
ということで、最後の休憩を。おやつは昨年大ヒットした地球グミ!
「おお~、これがあの!初めて見た!」と大人も大興奮。そう、まごめ共同保育所の流行は世間よりスローペースです。

青い~。なんか血みたいなの入ってるよ~。でもおいしい!と好評。

16:40 浅草通り

さあ、もうゴールは目前!ラストスパート!気持ちが昂って、走り出す子どもも。
ライトアップも始まり、「白!紫!青!レインボー!」と目に入る色を叫びながら一直線に近づいていきます。

ついに来た!待ちきれずに走り出す!

17:00 東京スカイツリー到着!!!!!!

やったー!着いた!!思ったより早かったね!と喜ぶ大人達を尻目に歩みを止めない子ども達。
え??どうして??記念写真とか撮ろうよ・・・
何かに取り憑かれたように、むしろこれまでよりペースを上げて進んでいきます。

速い・・・足がぶれるほど速い・・・

17:07 ポケモンセンター到着!

君達のゴールはこっちだったのか!ブレない男達。

そうでした。子ども達にとっては、真のゴールはポケモンセンターだった!ここまで来て、子ども達もようやく本当にうれしそうな顔。帰りの電車では、心地よい揺れに誘われて遅いお昼寝です。
この時間なら余裕で打ち上げのお店に到着できる!と大人達も安堵したのでした。

サイコー。

最初はどうなることかと毎回思うけれど、この達成感は忘れられません。子ども達の中にも、少しでも経験と自信が積もっていくといいなぁと願っています。
また探検しようね!

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