「営業マン×筆記開示」
いつもお世話になっております。孫平です。
私たちは日々、嬉しい出来事もあれば、つらく悲しくイライラする出来事もたくさん経験しながら生きています。そうした悩みから解放されたい、できるだけ引きずりたくないと思うのは誰もが同じでしょう。
なかでも営業マンという仕事は、そのような悩みが人一倍大きい職業かもしれません。だからこそ営業マンにとって日々のメンタルケアは、安定したパフォーマンスを発揮するために非常に重要になります。
みなさんも、友人や家族に悩みを話したら気持ちがスッキリした、楽になったという経験はあるのではないでしょうか?
実際、1999年のある調査によると、90%の人が「不幸な体験を他の人に話すと気持ちが楽になると思う」と答えたそうです。
今回は最初に、果たして「人に悩みを話す」というのは本当に効果のあることなのか?といったあたりをみていきたいと思います。
「悩みを人に話すことの効果は?」
この問題について、ルーヴァン大学(ベルギー)の心理学者エマニュエル・ゼックとベルナール・リメが2005年に行った実験をご紹介しましょう。
実験内容は簡単に説明すると以下のようなものでした。
被験者を2つのグループに分け、一方には「精神的に苦痛だったこと」を、もう一方には「ごく普通な1日の出来事」について話してもらった。
その後しばらくして、幸福感についてのアンケートに答えてもらった。
結果は、どちらのグループも幸福感の度合に大差がなかった。
個人差はあると思いますし、カウンセラーなどの専門家に話した場合はまた違った結果になる可能性も十分考えられますが、人に悩みを話しても、私たちが思っているほどの効果は得られないようです。
それでは何か悩みを抱えたとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。
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