【心身一如】心と体はどのように関わっているのか
「病は気から」というような言葉が
あるようによく心と体は
繋がっていると言われています。
仏教の言葉にも
「心身一如」
心と身体は同じである。
共に影響を受け合っている
という意味の言葉があります。
僧侶の修行では作法をとても大切にします。
歩くとき、座るとき、
お経を唱えるとき、お風呂、
お手洗いに入るに至るまで
それぞれ細かい決まりがあります。
姿勢や振る舞い、
一つ一つを丁寧に行います。
それは身体を整えることで
心を整えるためでもあります。
呼吸が荒れているのに
心を落ち着けることは
できないように、姿勢の悪い状態、
無作法では心を整えることはとても難しい。
体の状態は大いに心に影響します。
TEDという番組でアメリカ人女性の
エイミーカディーさんが
「ボディーランゲージが人間を作る」
というテーマでお話をされていました。
その中でとても興味深い実験がありました。
それは、心と身体は
関係しているのかを具体的に
調べようと試みるものでした。
2つのグループをつくり、
一方はうれしい時に出るポーズ
(ガッツポーズ、胸を張るなど)を
2分間とってもらいます。
対してもう一方のグループには
悲しいポーズ
(背中を丸めたり、頭を俯くなど)を
2分間とってもらいます。
実験はそれだけです。
嬉しくも悲しくもない被験者が
身体でポーズをとっただけ。
にも関わらず、2つのグループに
大きな差が出たのです。
どのような差だと思いますか。
それは
「ホルモンバランス」
嬉しいポーズをとった人は
テストステロン(意欲向上ホルモン)が
上がり、悲しいポーズをとった人は
コルチゾール(ストレスホルモン)が
増加したそうです。
ボディーランゲージだけで
身体を動かすだけでホルモンの
バランスが変化する。
まさに心と身体がつながっていることを
数値化した実験です。
人間はさまざまなものに
影響を受けますが、特に心身は
密接な関係にあります。
気分が乗らないとき、
やる気が出ないとき、
心を変えたいときは姿勢を整える、
身体を動かす、太陽の光を浴びるなど、
身体に何かしらの影響を与えることで、
心にも良き影響を与えることができます。
「心身一如」心と身体は
別物ではないという仏教の教え、
是非参考にしてください。
最後に宗派は違いますが、
マザーテレサの素晴らしい言葉を紹介します。
心に気をつけなさい。
それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。
それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。
それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。
それはいつか運命になるから。
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