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介護職の賃上げは貧しさを生む。何度でも。



介護職の賃上げは貧しさを生む」。


僕がこう主張し始めたのが2021年12月で、岸田政権が発足して幾ばくか過ぎた頃でした。

当時は新型コロナ関連の予算から出された「月6000円のベースアップ」が『介護職員等ベースアップ等支援加算』と形を変え、(広義の)税金から賄われるようになったのは周知の事実です😓


そして今回、石破新政権の掲げる「最低賃金1500円」が、再び貧しさを加速させようとしているかもしれない。

そう指摘する記事を見かけましたので、一緒に見ていきましょう😶

【記事の概要】

・淑徳大学総合福祉学部 結城康博教授は、石破新政権が掲げる「最低賃金を2020年代に1500円へ」という政策目標が、介護業界を深刻な事態に陥れかねないと不安視する。


・最低賃金を2020年代に1500円まで持っていくためには、来年度から2029年度までの5年間に毎年平均で89円引き上げていく必要がある。

・また、向こう3年間で1500円にするためには、毎年平均で150円も引き上げねばならない。


次の介護報酬改定では少なくとも5%以上の引き上げが絶対条件となるが、もしこれが実現してしまえば

一般職と介護職の賃上げ率格差
②公的価格の縛りが生む、賃上げタイムラグ

といった理由から介護業界は労働市場で完全に惨敗することとなり、結果多くの国民を苦しめる介護崩壊につながることとなる。

【結城康博】最低賃金1500円で介護業界は崩壊する 介護報酬5%引き上げが絶対条件

【介護職は給料よりも、お金のリテラシーを上げよう】



再三お話しさせていただいた通り、介護・福祉職の給料を『介護報酬』頼りにしているうちは、介護職の給料を上げようとする度に国民全員が貧しくなります😔



介護・福祉職もまた「国民」であり、やがて「利用者」になるのだから、一時の『微々たる賃上げ』を求めて

今の利用者の自己負担額
未来の自分の負担額

を底上げするようなやり方に「イエス!」と喜んでいる場合ではないのです😰


今回の記事を読めばわかるように、介護職の賃上げを税金で賄おうとするほど『税収』が必要になり、「増税の名目」にさせられてしまうかもしれないのです😱


「介護・福祉職の賃上げ」は必要であっても、その手段が税金ではない方が(やがて「支払う側」になる)介護・福祉職にとっても裕福だということを、僕たちは忘れてはいけないのです🧐



「この話、流石にもう聞き飽きたよ😅」という方も多いかと思いますが、こうして何度でもニュースで取り上げられるのであれば、何度でも伝えていくのが僕の役目です👨🏻‍🏫

介護職員あるいは施設経営者の『意識』が変わらない限り、もはや介護・福祉業界は泥沼であり、利用者を「たすけまもる(介護)」ことすら叶わなくなってしまいます🥲



それだけに、介護・福祉職にこそ「お金のリテラシー」が必要なのです😤

それは巷に溢れる「財テク」もそうですし、そもそもの話


あなたは何のためにお金を欲しがるのか


という本質的な部分と向き合うことが大切です。



ともすれば「平均年収より低い」「(他の業種より)仕事がキツイ」などの比較情報によって


「介護・福祉職だけなんでこんなに不遇なんだ😫」


という感覚にさせられているかもしれません😶


ただ、どの仕事にも大変な部分はありますし、待遇が思わしくなくところもあります。

殊更介護・福祉職だけが不遇な訳でもなく、仕事もお金の有無も自分で選べるのです。


今すぐ出来ることとして


①「今、自分に与えられているものとは何か」という『充足』に意識を向ける

②「『不足』とは具体的にどれだけの金額足りないのか」を明らかにする。(感覚値ではなく具体的な数字で出す)


まずこの二つをやるだけでも


あれ、足りないって思い込んでいたけど、案外そうでもない?🤔」

なるほど、ひとまず月3万は足りていないな📱」


と、「介護・福祉職の給料は低くて足りない」という思い込みから抜け出し、具体的なビジョンが見えてくるでしょう😊

【介護・福祉職こそ副業、そして複業を】



こうした流れの中で介護人材不足を解消すべく、スキマバイト「タイミー」や介護のマッチングサービス「スケッター」が取り沙汰されています😊



これらは「施設側の受け入れ体制」があって初めて成立するもので、パートタイム介護士や副業解禁などのトレンドを押さえられていることが前提となります😶


これまで面接を受けてきた施設の中では未だに副業禁止を大々的に謳う所もあります。

そこには「本業を疎かにして副業をするとは何事か」という感情面や、「副業解禁によって離職を促す可能性がある」といった条件面での忌避がありますが、


そもそも入職してもらえなければ施設(組織)を維持できない


という原点を放置してしまえば、喫緊の課題である介護人材不足は解消しようがない訳です😔

[ずっと待つ人、自ら調べて動く人で付いた「三年間の差」]



そうして手をこまねているうちに「先に動き出した施設・人」から現状を改善して自分たちの望む『あり方』を実現させています😊


3年に一度の介護報酬改定を待って


「今回は報酬アップするのか…😳」


を待つよりも、その3年のうちに何か一つ資格や技術を得、磨いてプロフェッショナルになる方が人生の幅が広がっていくのはイメージが付きやすいでしょう😊



直近では『コロナ禍』が「その3年」であり、多くの方が「おうちじかん」「ステイホーム」と時間を持て余していた訳ですから、新型コロナウイルスが2類から5類へ変更された2023年5月から


・ずっと耐えていた人
・自ら情報を取り、行動をしていた人


の間で「三年間の差」が生まれるのは致し方ないことと言えます😶



僕個人で言えば、2020年から2023年5月の間に


ブロガー
占い師(+オンラインプロ心理カウンセラー、NLPカウンセラー)
レイキ技能士(ヒーラー)


になりましたし、資格としてはITパスポートの資格を1週間で取りました😁

[動く人は働き方に囚われない]



また、動く人は「自分にとっての生きやすさ」を求めて、働き方を柔軟に変えていきます😳



「一つの仕事、一つの職場でで収入を高めるべきだ」というこれまでの常識や価値観に縛られていると、パート介護士で縦横無尽に働く姿に違和感を覚えるかもしれません。

また責任感の強い方なら

一つ処に勤め上げてこそ介護・福祉は『安心・安全』という地域の社会保障として成立するのだ

と仰るかもしれません。


しかしそれは、過去「働き手がたくさんいた時代の考え方」です。

今の、そしてこれからの日本は「一人二役」でも足りないほどどの業種でも人手不足に陥ることが明らかになっています😧



当人が望む・望まないに関係なく「専業」が贅沢になる日も遠くないでしょうし、医療・福祉分野の人材不足が加速すれば


・自分の家族を無料で介護するか
・他の家族を有料で(仕事として)介護するか


という二択を迫られる『一億総介護職時代』の到来も懸念されます😶

[「1円を自力で稼ぐ」職員になれているか]



こうした事態に合わせられるようになる為にも


介護、福祉の副業化
介護、福祉職員の副業解禁


これらによって介護人材不足を解消しつつ、『外部の目』を入れることで施設運営の健全化を図る時期に差し掛かっているのです👀


外から日雇でくる人に対して適切に指示が出せるようになる為には、現場環境の改善が必須です。

「内情を見られたらマズイ」ような施設は施設内ルールが横行するような『虐待の温床』がある可能性が高く、また職員も外から見られることで身が引き締まり、接遇も改めることでしょう。



こうしたビジネスマナーは「他の業種」、いわゆるホワイトカラーの業種では当然のように求められますし、それが故にビジネスが適切に周り、収入もそれ相応になりやすい訳です。

もし介護・福祉職が「平均年収以上の給料」が欲しいなら、こうしたビジネスマナーを学び現場で活かすことも求められるでしょう😶


そしてこうした職員の自覚は、自身が介護・福祉業界の外へ行かなければ出てこないもの。

副業解禁は職員教育の一環」と考え、そうなっても本業たる介護・福祉に没頭できる環境を整えることが、これからの介護・福祉業界には欠かせないのです👨🏻‍🏫



何より、自分で稼ごうとして初めて「毎日決められた仕事があり、安定した給料がもらえるありがたさ」がわかります。


1円を自力で稼ぐのがどれだけ大変か。
収入が安定するのがどれだけ助かるか。

その経験があるだけで『介護職の賃上げ』を税金でまかなおうとする異例さにも気づけるようになるでしょう😧


その氣付きの先にあるのが『自律・自立』であって、そうした職員が行う「個人の尊重」「自立支援」には実践を通した説得力が出てきます。


それが利用者からの


まず君らが自分を大切にして、自立出来ているか?


という声なき声に対してのアンサーとなり、人としてのつながりを真にするのです。


そしてそれは「介護拒否の有無」という本業への実益に直結するものですから、利用者、職員の隔たりなく『ヒト』を大切にする人材になる為にも、まずは「1円を稼ぐ介護職」を増やすしていくことが業界の急務なのです👨🏻‍🏫

【まとめ】



このように、少しでもお金の学びを活かせれば見える景色も変わってくるのです✨


お金の学びの前提にあるものとは

一人ひとりが幸せで、豊かに暮らすにはどうしたら良いか

であり、『福祉』そのものなのです😊



福祉とは、福祉サービスを受ける利用者だけを対象にしているわけではありません。


福祉サービスを提供する職員、提供される場である施設、地域、国、世界、果てには宇宙…。

あらゆるものが『ヒト』を中心として発生していますから、それら全てを考慮に入れず


「目の前の問題(=コト)」→介助、支援


ばかりに焦点を当てたところで、『ヒト』を差し置いて何事も解決はしないのです😔


だからこそ、『ヒト』が主体性を持って今日一日を自分らしく生きること。


楽しみを楽しみ、苦しみを苦しみ。
喜びを喜び、悲しみを悲しむ。


そうした人として感じられるものをありのまま感じ、今自分がここに在ることの特異性に感謝すること。


そういう風になれたら給料の高低など「大したコトない」と感じ、貧しさループから抜け出せるでしょう✨


今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます☺️



この他にも介護ブログや読書ブログを運営しています。

今回の記事に共感してもらえたり、興味を持ってもらえたなら、ぜひご覧ください☺️


オンラインショップ「みんなのしるし館」では占いやキャンドル販売を行っています。


「レイキサロン&スクール 明璃-あかり-」も始めました。リラクゼーションや健康が気になる方はぜひご覧ください☺️

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