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若者の集まる介護現場には、ベテラン介護士の『福祉観』一新が必須

2025年問題を待つまでもなく、介護人材不足は業界喫緊の課題です。

この介護人材不足の原因が旧態依然とした現場体質にあるのだとしたら…今回はその点に触れた記事を見ていきます🔍

【記事の概要】

・介護現場ではICT化が進まず、依然として紙やFAXが多く使用されている。

・郵便代金の値上げもあり、紙の書類管理に多くの手間とコストがかかる。既存のシステムを活用し、業務の効率化を進めることが求められる。


・介護現場ではベテラン職員を中心にICT化に消極的な理由が多く挙がっている。

・紙の方が安心するとの声もあるが、実際にはスマホを使いこなしているケースも見られる。

つまり、できない理由を並べているだけで進んで取り組もうとしていない面がある。


・また、介護現場ではICT環境が整っておらず、パソコンやWi-Fi不足が若手職員にとって不便でストレスの原因となっている。

・若い職員がせっかくデジタルスキルを持っていても活かせず、業務効率も悪いため、若手の離職が進んでいる。

結果、ICT化の遅れが若手不足という悪循環を生んでいる。


・平均年齢が若い施設はICT化が進み、パソコンやWi-Fiなど職員が働きやすい環境が整っている。

若い人材を確保するためにはICT設備の充実が欠かせない。職員の若返りにはICT化が重要なポイントと言えるだろう。

【小濱道博】若者が集まる介護現場の共通点 職場環境をベテランに合わせずICT化を|介護ニュースJOINT

【勉強しない介護職が生み出した人材不足】



現場で働かれる方々の肌感通り、あるいは前々からお話ししていた通り、現場改善に取り組まない所から人が足りなくなっています😰



現場の環境改善が進まない理由には

現場改善ストレスの忌避
費用対効果の期待薄(思い込み)
学習意欲のなさ
・「誰かのせい」と考える『他責思考』の蔓延

が主に挙げられます😶


「現場が忙しいのは嫌だけど、かと言って自分でなんとかするのはシンドイので嫌だ。そもそもこんな環境にしている方が悪いのであり、私は被害者だ」

という意識が現場に漂う限り、今日も明日も環境改善が為されることはなく、現場は刻一刻と厳しくなるばかりです😥



この時、現場の中にいる誰かが「じゃあ私が✋🏻」と名乗りをあげて現場改善に取り組んだとしても、この現場を埋め尽くすのは


「私は悪くない😤」
「私が動くのはおかしい😡」


といった『他責思考』なので、いざ改善のために手直しをしようとしても


「なんでそんな面倒な事をしなくちゃいけないの😡」
「あんたがやるって言ったんだから、責任持ちなさいよ🤬」


みたいな理屈がまかり通ってしまい、現場改善を打ち出した側が責められるという理不尽が待ち構えているのです😱



こうした「勉強しない介護士」がいる現場で介護ICTやテクノロジーを導入するのは至難の業で、早々に見切りを付けて人が離れるのも自然な現象です😢

そうして人材不足が進んで現場が更に忙しくなれば、居残る職員ほど被害者意識を逞しくして『他責思考』のループにハマってしまうのです😭

【若者の「介護・福祉に興味がない」現実と向き合わない先には】



これも以前お話しさせていただいたように、そもそもの話、今の若者はそれほど介護・福祉に興味がありません😞


このことは、子どもたちの「なりたい職業ランキング」が現実を物語っており、介護関連職が100位内にも入らない事を、介護・福祉で働く人々は重く受け止める必要があるでしょう😨



その中でも介護・福祉に興味を持って来てくれた若者に待ち受けているのは「変わろうとしない現場」であり、

今の時代にこれはあまりにもヤバいのでは😰」

と、早々に見切りを付けて立ち去ってしまうのです。


こうした側面を理解すれば「変わろうとしない現場」の恐ろしさがより浮き立つかと思いますし、介護現場の中にいて外を見ようとしなければ、当人たちが望む・望まないに関係なく若者を遠ざける文化が熟成されていきます😞



こうして若者が去った後には、様々な事情で介護の仕事を選ばざるを得ない人ばかりが残る形となり。

本人の意思とは別に、働いてお金を稼がなければ生活していけない現状が際立ち。

介護現場にいながら介護をどこか他人事のように感じ、「私は悪くない」と『他責思考』に染まっていくのです😰


その先に待つのが『介護職の賃上げ』に端を発する貧しさループであることは、もう何度もお話しさせていただきましたね😔

【ベテラン介護士こそコミュニティを渡り歩こう】



こうした事情が見えてこれば、歴の長いベテラン介護士こそ勉強が欠かせないことがわかります📚

そして今回の記事の時点で『介護ロボット等テクノロジー』への理解を深めることが喫緊の課題だと明らかにされています。



その中でも介護ICTや介護ロボット等を現場に導入するための専門的な知識を学ぶには『スマート介護士』の資格を取るのが有効です😊



こうした知識をベテラン介護士が率先して学び、現場を良くしようとする気概を見せることが現場改善の第一歩となります🚶🏻‍♂️


ベテランが頑張る姿は、その人が好かれていればチームの新陳代謝を生み出すことができます。

「◯◯さんがやってるし、私もやってみるか」になる訳ですね😁

[「井の中の蛙、大海を知らず」では理不尽を生む]



加えて、ベテラン介護士に求められるのは「コミュニティを渡り歩く」ことです。

介護・福祉領域のコミュニティから別のコミュニティへと渡り、そこでの経験とつながりを自コミュニティへと紐づけることが施設存続のセーフティネット(安全網)となる訳ですね👨🏻‍🏫


なにしろ、これだけ情報が行き交う世の中で「どこともつながっていない」のは、自力がない限り消滅への一途です🫥

言うまでもなく、誰にも知られなくなればボランティアも呼べませんし、働く人も呼びようがありません。

「人がいない」以上利用者さんも定員割れしていきますし、残る職員の力関係が施設を実質支配していきます😨


その先に待ち受けるのが『他責思考』が生み出す不満やストレス、それらが招く虐待案件であることは、現場にいる人間ならば誰もが薄々氣がついているはずです😔



こうした事態を避けるべく、介護・福祉コミュニティだけに留まらずに複数のコミュニティを渡り歩くことがとてつもなく重要です🏃🏻

何故なら「施設(職場)と家の往復」だけで人生の時間の大半を過ごしてしまうと、その中で起きることが全てとなり、それ以外の価値観に触れる機会が無くなってしまうからです😨


こうなると自分にとっての当たり前が世間から外れていることにも気付けず、介護・福祉分野の知識や経験だけで現場の問題を解決しようとして失敗し続けることになります😢



例えば職員教育において「昔からこうだから」と自分の慣れたやり方から離れずにそのやり方を教えようとすれば

なんでイマドキこんな事しないといけないんだろう😓)

という小さな不満やストレスを毎日与え続けることになり、募りつのって離職の原因となるのです😥


自分たちのやり方にどれほどの理念や思いがあったとしても「今、目の前の状況に合っているか」を抜きに成り立ちませんし、合うかどうかの判断は複数の価値観を知っている人にしかできないものなのです。

[コミュニティを渡り歩く]



ベテラン介護士が介護・福祉分野だけでなく様々な分野の知見を持ち合わせていたら、現場の問題に対していくつもの視点で捉え、柔軟に解決することができるようになります。

元々介護とは看護からの派生であり、介護に専門性があるとすればそれは「他分野の総合」にある訳ですから、コミュニティを渡り歩くのは介護職の本分です。



では、どのようにコミュニティを渡り歩けば良いかというと、

「好きなこと」
「やりたいこと」
「知りたいこと」

これらのコミュニティを検索して、自分に合いそうなものを選んで入れば良いのです😊


大切なのは「何かを得ようとする意図を持たない」ことで、純粋にそのコミュニティにいることを愉しむこと。

スポーツ、文化、手芸など、世の中には人の趣味だけそのコミュニティがあると言っても過言ではありません。


そのコミュニティに、介護職という肩書を隅に置いて一人の人間として入れてもらう。

そうして介護・福祉分野以外のつながりができることで人生に潤いがもたらされるだけでなく、親しい人から意図せず新しい知見をいただけるようになるのです😳

[「時間がない」という方向けのコミュニティとは?]



「そうは言っても、そんな時間なんて無い😫」という方が大半かと思います。

仕事で疲れ切った心身を癒すのにも時間が必要で、そうしたコミュニティに参加する余裕はない、と。


それならば「癒し」のコミュニティを探してみるのも一つの手です🧐


リラクゼーション一つとっても、アロママッサージやアロマキャンドル、瞑想、ヒーリングサウンドなど、心身を癒しながら参加できるコミュニティはたくさんあります✨

始めは自分がそうしたサービスを受けて癒され、次第に自分でもできるように学んでいくと、癒しを提供する側になれます😮


そうした知見をもとに施設のレクリエーションを行っても良いでしょうし、ある程度技術を高めたらそこから副業をするのも良いかもしれません。

それを「選べる」状態になる頃には、介護・福祉分野だけに留まっていた頃よりも心身ともに余裕をもって仕事に取り組めるようになっているでしょう☺️


ベテラン介護士が心身ともに安定して介護・福祉の仕事に取り組む姿は、同僚や部下から見て安心感を生みます。

あるいは「〇〇さんのようになりたい」と思ってもらえるようにもなり、職員が居着く理由にもなります。


歴の浅い介護職員がそうしたチャレンジをするのは色々と角が立ちやすいものですから、ベテラン介護士こそ先頭に立って道を切り拓くことが望ましい訳ですね☺️

【まとめ】



今回は「若者が集まる介護現場」と「ベテラン介護士はコミュニティを渡り歩こう」というお話をしてきました。


若者が集まる介護現場を妨げるのも創り出すのもベテラン介護士次第なので、歴の長い介護士さんには世代の橋渡し役を担ってもらいたいところです😊



ベテラン介護士が橋渡し役を担うことは、何も仕事の為だけではありません。

十数年後に控えた定年退職を迎えた「後」のことを考えれば、身体がまだ自由に動く「今」から仕事とは別のコミュニティに参加することは自分自身が生きていくためにも必須なのです😳



自分自身を豊かにするために動いた結果が介護・福祉の仕事でも役立つのであれば、やらない理由は何一つないと言えます👨🏻‍🏫

後は「いつからやるか」の問題であり、今日より若い日はないのですから、たった今から取り組んでいくことをオススメします✨


そうして生き方が介護・福祉一辺倒から変わっていった時。

一つにこだわっていた自分の在り方自体が変わっていき、多様性を理解した上で受け入れる懐の深さを作ります☺️


「あれもいい、これもいい」とそれぞれの良さを見抜けるようになると、介護ICTや介護ロボットに対しても柔軟な発想で捉えることができます。

そうしたベテラン介護士がいる現場では変化が生まれやすくなりますし、若者も居着きやすくなるのです✨


何より、コミュニティを渡り歩く中で自分の居場所を見つけられたなら、ベテラン介護士自身が心身ともに救われます😊

そうした『パラレルキャリア』を目指すことで、介護職の賃上げのような「貧しさループ」から抜け出し、幸せや豊かさを実感・実践できるでしょう。


それこそ福祉的な生き方であり、『わたし』の「しあわせ、ゆたかさ」があって初めて介護・福祉実践は現実的になるのです✨



この他にも介護ブログや読書ブログを運営しています。

今回の記事に共感してもらえたり、興味を持ってもらえたなら、ぜひご覧ください☺️

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