かれこれ、半年ほど前だろうか。
ある日『あなたの記事が話題です』と、ポップアップで自分の記事の紹介通知が来た。
そこに表示されたクリエイターネームは、まったく存じ上げない方だったが、内容に関連性のある記事だったりすれば、ごくたまにこういうこともあったり。
私の記事はある著書のおススメ。
なので「感想記事なのかな?」くらいの気持ちでその見知らぬ方のページを開いた。
内容はやはりその著書についてだったが、ご本人はどうも読んだわけではないっぽい。
そして驚いたのが「こういう本はろくでもない」「こういう本を読む気がしれない」という、上から目線のけっこうなディスリに終始していたこと。
私の記事リンクは「こんなふうにもてはやすヤツがいる」という、サンプルだった。
…?
私の頭の中には、夏の水たまりに産卵しようと集まる蚊のように、「え」がいっぱい飛び回った。
#なんのはなしです蚊
著書の誹謗に、何で他人の記事を貼るの?
なんで私の記事?
何がしたいの?
なんのはなしですか?
「え?」が止まらない。
私の記事は感想文ではなく紹介文。しかも、サムネもタイトルも著書を引用してないのに、なぜこれを?
理解が追いつかないまま「え?」の大量産卵で湧いて産まれ出でたのは、恥ずかしさと心地の悪さ。
紹介していた書籍は、発売当時かなり話題になっていたものなので、note内を検索するだけでも相当数の記事が出て来る。
おそらく、その方は「どの記事でもいい」って、気楽な感覚で適当に選んで。そして、「使い(晒し)やすい記事」と思えて。
それがたまたま、私のだったんだと思う。
自信溢れる文体から「公開されている記事を引用しただけですが、何か?」と、平然とおっしゃいそうな感性が漂っていた。
私個人を批判したいわけではなさそう…ってことは
「あら、私に気があるのかしら」と、浮かれ気分でいたら勘違いだった。
自分が勝手にその気になってただけと、気づいたバツの悪さだけでもいたたまれない。
そこに追い討ちかけて「コイツ、ブスのくせにその気になってんだぜー」なんて指差して笑われたらもう明日から生きていけない。
私の情緒を返して‼‼
…みたいな。
なんのはなしですかじゃないのよ。
『あなたの記事が話題です!』って、ちょっと刺激的な囁きだもん。
「アイツがお前のこと好きらしいぜ」って、そそのかされたカンジするじゃないの。
それまでの経験でポジティブなイメージを持っていれば、その気になってしまうのが人の心というものじゃないの?
通知が来てればいそいそと見に行くじゃない。
どんな記事が投稿されたのかしらって。
どこのどなたか存じませんが、私の記事を選んで下さってありがとう♪って。これからあなたの記事も読ませて頂きますね♪って!
そうしてワクワクしながら行ってみたら
「あなた(誰か知りませんけど)の記事に呆れてます(苦笑)」と。
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん
ハクション大魔王だってくしゃみ止まるっちゅーの。
#なんのはなしです禍
noteでは自分の記事に誰かの記事を引用するのは日常茶飯事で。
(一方的に紹介して頂ける棚ぼた案件も)
私もこれまで何人もの方の記事を拝借させて頂いた。
その場合、その記事主さんとふだんコメントなどで交流している場合、ほぼサプライズ引用だった。
通知が届くから、もれなく読みに来て下さるし、快い、嬉しいコメントが返ってくることを疑ったこともない。
一方、まだ少し距離感あるかな?って場合には「初めまして」とコメント欄で挨拶してから「この記事をお借りしていいですか?」とお伺いを立てた。
いずれにしても。
私が誰かの記事を引用するのは、自分にも相手にも肯定的な理由しかないと思い込んでいた。
その文章、もしくはその方自身をむちゃくちゃ褒めたいとか、「この記事に良い刺激頂きました」と感謝したいとか。
ポジティブな心の動きを伝えたい、シェアしたいという前提しかなかった。
当たり前のように思って疑っていなかった私は、自分の記事がネガティブ仕様に晒されて初めて考えた。
『リンク嘉』と『リンク禍』
誰かにとっては、リンクが嬉しくない場合もあるかもしれない・・・
想像力は人間力とも言い換えができるって、プラトンかニーチェが言ってたっけ。
…言ってなくてもいいんだけど。
え。なんのはなしがしたかったんだろう。
ダイバーシティ(多様性)を否定しているわけじゃないし、みんな自由に楽しめたらそれでいいって思ってるつもりだけど…
「え?」には感情がいろいろ混じってるよねってことにしとこうかな。
違和感の「え?」のはなし。
リンクも悪気なくやってたら、誰かが大量の「え?」を産卵してゲシュタルト崩壊してるかも。
…って、はなし。
え?
あ、ちなみに私のその記事は下書きに戻しました。
たくさん楽しいコメントを頂いてたので、晒され感が忍びなくて。
リンクはく奪取り消し機能あったらいいのになあ。。
ここまでお読み頂きありがとうございました🙇