映画感想『ルックバック』※ネタバレ注意
昨日見てきた映画は藤本タツキ先生原作の『ルックバック』でした!
あんまりいうと所在地バレしそうですが、立川でも追加上演されたということで見てみたかったので行ってきました。
1700円という値段と一時間という時間が全く気にならなくなるくらいの満足感を得られる作品でした。
自分は結局読み切りの時は読んでいなかったのですが、評判や読んだ友達の話を聞いてちょっと後悔していたので映画になるならば見ようと思っていました。
内容はまさしく漫画に取り憑かれてしまった少女たちの物語であり、世の中の芸術家になる人っていうのはこういうものなのかと圧倒される作品でした。
片方の少女、藤野キョウは序盤においては感情移入できる部分が多く、小さい世界での優越と挫折、そこで一度はある意味での普通、現実に戻り絵を描くという部分から目を逸らす。
ここまでならやっぱり誰もが体験するところだと思います。
やはり第一線に行く人はここで止まらない、止まれない理由があるということなのかと思い知らされました。
藤野キョウという人は誰かに背中を押されることだったけれど、その人ごとに起点があるのだと思いますし、その起点でやっぱりやめられないとなる人が何かを極める人になるのだなと実感しました。
京本の死に関しては難しいです。正直、要らないとも思ってしまいました。
自分が原因の大本なんじゃないかというあの本人しか感じない理不尽な妄想とそこからすらも漫画で立ち上がる姿はまさしく漫画家です。
それでも漫画を描く、だからこそ漫画を描くという意味があるのも心ではわかってるんですけど、人が死ぬのはやっぱり嫌です。
いや本当一時間でここまで精神的にも満足感のある作品はなかなかないと思いました。見る前は友達と値段やら時間やらの話をしていたんですが、終わってみると本当に気にならないくらいあの世界に取り込まれていました。
この作品は漫画だけでなく、いろんな第一線に対して刺さる作品だと思いますし、やっぱりこのタツキ先生の勢いや雰囲気などが本当に物凄い雰囲気を醸し出しているなとチェンソーマン以上に感じるところがありました。
そしてタツキ先生の独特な絵柄とキャラの動きなどがそのまんま感じられる映像化も本当に素晴らしかったと思います。
せっかくですし、読み切りの単行本も買ってみようかなという気になりました。
というわけで『ルックバック』の感想でした。
最近映画館で映画見る良さに改めてハマっています。次はもののけみたい。あとデットプールも。
次に出る感想はサイコロジカルになると思います。
撫物語のアニメ感想は全話終わったら出そうと思います。
それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki