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リトルターンとの再会。

わたしがこの本を買ったのは、中学生くらいだったと思う。何故かわからないけれど、どこかに惹かれて、自分で選んだ記憶がある。
なぜこの本を手に取ったのか。表紙や装丁を気に入ったのか、内容が気になったのか、母から聞いたのか、、全く覚えていないのだが、とにかく自分でこれがいいと選んだ感覚だけはずっと残っていた。


結婚もして、何回か引っ越しもして。
私はわりと頻繁に持ち物の見直しをするタイプで、今の自分に必要ないと思ったらあっさり手放すタイプでもある。。のだが、なぜかこの本は今もわたしの手元にある。なぜかはわからない。ただ自分の中の説明できない感覚が、これは手放してはいけないと訴えているような気がしていた。

今までのわたしにとっては、なんとなく持っていた「リトルターン」。


先日ふと目に入って、久々に読んでみた。驚いた。本当に、驚いたのだ。
あまりにも、今の自分にぴったりすぎる内容だったから。

まるで過去の自分が、今の自分のために選んでおいたような。そんな感覚を信じたくなってしまうほどに、しっくりくる内容だった。


買った当時もそのあとも、何回か読み返していたけれど、今まではイマイチしっくりこなかった。(それなのに手放していないことが、自分的には驚きなのだが。)

これは、あきらかに「今のわたし」に必要な物語だった。

そして、今の世界にも合っているように感じた。



どうしてこの本がわたしの手元にずっと残っていたのか。やっとわかった。


そしてこれからも、わたしの中で指針の一つになるだろうと確信した。

この本に出会えてよかったと。ずいぶん年月をかけてしまったけれど、やっと気付けた。


過去の自分に、ありがとう。

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