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CO2が氷期を先延ばしにしているのか?10万年の気候変動の歴史を紐解く〈サステナ学習帳#44〉
地球の気候は、過去何度も氷期と温暖期を繰り返してきた。これは自然のサイクルの一部だが、現在の温暖化は人類の活動による影響が大きいとされている。今回は、『人類と気候の10万年史』を参考に、10万年にわたる気候の変遷を振り返りながら、現代の温暖化がこのサイクルにどのような影響を与えているかを探る。
【地球の気候変動サイクルとは?】
地球は、約10万年単位で氷期と温暖期を繰り返してきた。これは、ミランコビッチサイクルと呼ばれる理論に基づくもので、地球の公転軌道や自転軸の変動が太陽からのエネルギー量を変化させ、それが気候に影響を与えるとされている。現在、地球は温暖期にあるが、このサイクルが続けば将来また氷期が訪れると考えられている。
しかし、産業革命以降の人類活動がこの自然なサイクルにどのような影響を与えているのか、注目が集まっている。特に、CO2の排出がこのサイクルにどのような影響を与えるかについては、議論の余地がある。
【CO2と現代の温暖化】
産業革命以降、急速に増加したCO2の排出により、地球の温暖化が進んでいる。この温暖化のスピードは過去の自然な気候変動と比較して異常なものであり、氷期が訪れる時期が遅れる可能性があるとされている。『人類と気候の10万年史』でも、CO2が気候サイクルに与える影響が議論されており、現代の温暖化が自然のサイクルをどれだけ変えてしまうのかが重要な課題となっている。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告でも、現在の温暖化が自然な気候変動を超えるスピードで進んでいることが指摘されており、このまま温暖化が続けば、氷期の訪れが何千年も遅れる可能性がある。
【未来の気候と私たちの行動】
地球の気候変動のサイクルにおいて、再び氷期が訪れる可能性は高い。しかし、CO2の増加により、その時期は大幅に遅れるかもしれない。これにより、海面上昇や異常気象がさらに増え、私たちの日常生活にも大きな影響を及ぼすことになるだろう。今後、人類がどのようにしてこの問題に対応していくかが、地球の未来を左右する。
【まとめ】
地球はこれまで、氷期と温暖期を繰り返してきたが、現代の温暖化は人類の活動によって加速され、自然なサイクルを変えつつある。CO2の増加が気候サイクルに与える影響を考慮しながら、私たちは未来の気候に対してどのように対応していくべきかを真剣に考える必要がある。