まえてつ

はじめまして!世界が良くなることに貢献したい40代。サステナビリティについて専門性を高めるために勉強中。3歳の育児や筋トレに奮闘していますが、お酒好きで体脂肪がなかなか減りません…このnoteで学びや気づきをシェアしますので、いいねをお待ちしています!

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最近の記事

ホットハウスアースとは?気候変動が招く未来のシナリオ

ホットハウスアースとは、地球温暖化がある閾値を超え、連鎖的な反応によって地球全体が過熱状態に陥るリスクを指す。この概念は、2018年にスウェーデンの研究者ヨハン・ロックストロームらによって提唱された。現在の温暖化がこの状況にどれほど近づいているのか、具体的な影響と対策を確認したい。 【ホットハウスアースのメカニズム】 ホットハウスアースの進行には「フィードバックループ」というプロセスが関与する。フィードバックループとは、気候変動が進むことで新たな環境変化が生じ、その変化が

    • ZEBとZEHとは?持続可能な建物の未来

      ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、建物のエネルギー消費を大幅に削減し、再生可能エネルギーを活用してエネルギー自給を目指す建築の概念である。これらは、気候変動対策として注目されており、持続可能な社会の実現に向けた重要な鍵とされる。本日は、その仕組みと現状について確認したい。 【ZEBの特徴と導入事例】 ZEBは、オフィスビルや商業施設など非住宅建築を対象に、断熱性の高い設計や自然エネルギーの積極活用によって、エネルギー収

      • PPA(電力購入契約)とは?再生可能エネルギー普及の鍵〈サステナ学習帳#97〉

        気候変動対策が急務とされる中、再生可能エネルギーの導入が世界中で進められている。その中でも、注目を集めているのが「PPA(Power Purchase Agreement)」と呼ばれる電力購入契約だ。企業や自治体が再エネを導入する際の課題を解決する仕組みとして活用されている。本日は、PPAの仕組みと世界や日本での活用事例、利点と課題について確認したい。 【PPAの基本的な仕組み】 PPAとは、発電事業者と電力利用者(企業や自治体など)が電力供給に関する長期契約を結ぶ仕組み

        • ケミカルリサイクルの可能性と課題とは?廃棄物から資源を再生する技術〈サステナ学習帳#96〉

          ケミカルリサイクルは、プラスチックやその他の廃棄物を化学的に分解し、原料として再利用する技術である。従来のマテリアルリサイクルが物理的な再利用に焦点を当てているのに対し、ケミカルリサイクルは分子レベルでの再生を可能にする。この技術は、品質が低下しにくいという利点があり、特に複雑な廃棄物に適用できる点で注目されている。循環型経済の実現に向けた重要なステップとして、今後の展開が期待されており、本日はケミカルリサイクルについて確認したい。 【ケミカルリサイクルのメリット】 ケミ

        • ホットハウスアースとは?気候変動が招く未来のシナリオ

        • ZEBとZEHとは?持続可能な建物の未来

        • PPA(電力購入契約)とは?再生可能エネルギー普及の鍵〈サステナ学習帳#97〉

        • ケミカルリサイクルの可能性と課題とは?廃棄物から資源を再生する技術〈サステナ学習帳#96〉

          衣料ロスをゼロにするBRINGの取り組みとは?〈サステナ学習帳#95〉

          毎年、世界で約9200万トンの衣類が廃棄されている。日本においても、2020年には約51万トンの衣類が廃棄されており、この問題への対策が急務である。本日は、古い服を新たな資源に生まれ変わらせる衣料回収プロジェクト「BRING」について確認したい。 【BRINGとは何か】 BRINGは、株式会社JEPLANが推進する衣料回収プロジェクト。このプロジェクトは、2010年に開始され、使い古したポリエステル衣料をケミカルリサイクル技術で分解し、新たな素材として再利用する点に特徴が

          衣料ロスをゼロにするBRINGの取り組みとは?〈サステナ学習帳#95〉

          生分解性プラスチックは海洋ごみ削減につながらないのか?〈サステナ学習帳#94〉

          生分解性プラスチックは、環境に優しい素材として注目されている。多くの企業が「生分解性」製品を打ち出し、消費者の間でも人気を集めている。しかし、現実的には、この素材に過度な期待を寄せるべきではなく、特に海洋ごみ問題を解決する魔法の素材ではない。本日は、生分解性プラスチックの現状と課題を確認したい。 【理由1:分解できる条件が限られている】 生分解性プラスチックは、特定の条件下でのみ分解する性質を持つ。具体的には、適切な温度、湿度、微生物が揃った産業用コンポスト施設が必要だ。し

          生分解性プラスチックは海洋ごみ削減につながらないのか?〈サステナ学習帳#94〉

          海洋プラスチックごみ回収の取り組みとは?オーシャンクリーンアップの挑戦〈サステナ学習帳#93〉

          海洋プラスチックごみは、地球規模の環境問題として深刻化している。プラスチックが分解されずに海に漂い続けることで、海洋生態系に深刻な影響を及ぼしている。海洋生物がプラスチックを誤食したり、絡まったりする被害が拡大しており、ひいては食物連鎖を通じて人間社会にも悪影響が生じている。本日は、オーシャンクリーンアップによる海洋ごみを除去するための具体的な取り組みについて確認したい。 【オーシャンクリーンアップとは?活動の概要と目的】 オーシャンクリーンアップは、オランダの若き起業家

          海洋プラスチックごみ回収の取り組みとは?オーシャンクリーンアップの挑戦〈サステナ学習帳#93〉

          プラスチック新法とは?環境負荷軽減への新たな取り組み〈サステナ学習帳#92〉

          プラスチックごみの増加は、海洋汚染や生態系への影響など、深刻な環境問題を引き起こしている。世界的な課題となる中、日本でもプラスチックの過剰な使用とその廃棄に対する対策が求められてきた。その対策として施行されたのが「プラスチック資源循環促進法」(通称プラ新法)である。本日は、この新法が具体的にどのような内容を含むのか、その影響を確認したい。 【プラ新法の概要と対象製品】 プラスチック資源循環促進法は、2022年4月に施行され、特に使い捨てプラスチック製品の削減を目的としてい

          プラスチック新法とは?環境負荷軽減への新たな取り組み〈サステナ学習帳#92〉

          EUの使い捨てプラスチック禁止政策とは?持続可能な未来への取り組み〈サステナ学習帳#91〉

          使い捨てプラスチックは、海洋や自然環境に深刻な影響を及ぼしている。プラスチックは自然に分解されにくく、海洋では動物が誤って飲み込んでしまうなど、生態系に被害をもたらす。また、微小なプラスチック粒子が食物連鎖を通じて人間にまで影響を及ぼすことが懸念されている。このような背景から、EUは使い捨てプラスチックの使用を禁止する政策を導入した。今回はその概要と影響について確認したい。 【EUの使い捨てプラスチック禁止政策の概要】 EUは2021年、環境保護を目的に使い捨てプラスチッ

          EUの使い捨てプラスチック禁止政策とは?持続可能な未来への取り組み〈サステナ学習帳#91〉

          海洋プラスチック問題への国際的な取り組みは?〈サステナ学習帳#90〉

          海洋プラスチック問題は、世界中の海洋生態系に深刻な影響を与えている。プラスチックごみは、海洋動物の誤飲や絡まりを引き起こし、生命を脅かすばかりでなく、人間の生活にも大きな影響を及ぼす。毎年膨大な量のプラスチックが海に流れ込んでいる中、国際的な対策が急務となっている。本日は、近年の国際的な取り組みについて確認していきたい。 【海洋プラスチック憲章(2018年):G7による初の具体的な合意】 2018年のG7サミットでは、初めて国際的な合意として「海洋プラスチック憲章」が採択

          海洋プラスチック問題への国際的な取り組みは?〈サステナ学習帳#90〉

          スウェーデンの驚異的なリサイクル状況とは?〈サステナ学習帳#89〉

          スウェーデンはリサイクルにおいて、世界的に先進的な取り組みを行っている。日本のリサイクル率20%に対し、スウェーデンのリサイクル率は34%と先行している。本日は、スウェーデンではいかにリサイクルとエネルギー回収を行っているか、確認したい。 【スウェーデンのリサイクルシステムの仕組み】 スウェーデンでは、国民全体が日常的に廃棄物を分別し、リサイクルに協力している。街中にはリサイクルステーションが設置されており、プラスチック、金属、ガラス、紙などが細かく分類されて回収される。

          スウェーデンの驚異的なリサイクル状況とは?〈サステナ学習帳#89〉

          サーキュラーエコノミーとは?廃棄物から価値を生む未来〈サステナ学習帳#88〉

          サーキュラーエコノミーとは、資源を無駄にせず、再利用やリサイクルを通じて経済活動を持続可能にする考え方だ。従来のリニア型経済が「生産→消費→廃棄」という一方向の流れであるのに対し、サーキュラー型は「生産→消費→再利用→再生産」という循環の中で資源を有効活用する。本日は、サーキュラーエコノミーの概要を確認したい。 【廃棄物の現状と課題】 現在、世界各国で大量の廃棄物が問題となっている。埋立地は限界に達し、焼却による二酸化炭素の排出も環境に負荷をかける要因だ。プラスチック廃棄

          サーキュラーエコノミーとは?廃棄物から価値を生む未来〈サステナ学習帳#88〉

          環境保護に向けた森林再生とは?〈サステナ学習帳#87〉

          森林は地球環境の安定を保つために重要な役割を担っている。酸素の供給、二酸化炭素の吸収、生物多様性の保護など、多様な機能を持つ。しかし、農地拡大や都市開発、違法伐採などの影響で世界中の森林が急速に失われている。森林減少は気候変動の加速や生態系の崩壊を引き起こし、環境に甚大な影響を与える。本日は、森林再生の状況について確認したい。 【森林破壊の主な原因】 森林破壊の背景には多くの要因がある。食糧生産を目的とした農地拡大がその代表例であり、特に発展途上国では森林伐採が進んでいる

          環境保護に向けた森林再生とは?〈サステナ学習帳#87〉

          ライドシェア導入による環境負荷軽減とは?〈サステナ学習帳#86〉

          ライドシェアは、複数の利用者が一台の車を共有して目的地に向かう交通手段であり、個人所有の車に比べて効率的な移動手段として注目されている。スマートフォンのアプリを通じて利用できるため、都市部を中心に広がりつつある。このライドシェアが都市交通の効率化や環境負荷軽減にどう寄与するのかを見ていきたい。 【ライドシェアと環境負荷軽減】 ライドシェアは、複数人が一台の車を共有することで、車両の総使用数を減少させ、CO₂の排出削減に寄与するとされている。特にアメリカの一部の都市では、ラ

          ライドシェア導入による環境負荷軽減とは?〈サステナ学習帳#86〉

          レバノン杉に何を学ぶべきか?過剰伐採による環境破壊〈サステナ学習帳#85〉

          レバノン杉は古代から現代に至るまで、人類の歴史や文化に深く関わってきた樹木だ。地中海東部の山々に生息し、その力強い姿と高価な木材は、長い間人々を魅了してきた。しかし、過剰伐採や気候変動の影響で、レバノン杉は今、深刻な危機にさらされている。本日は、レバノン杉の歴史的背景と、現代の環境問題について確認したい。 【レバノン杉の歴史と文化的背景】 古代エジプトでは、レバノン杉は神殿や船を建造するために使われた。フェニキア人は、この木材を利用して商業を繁栄させた歴史がある。旧約聖書

          レバノン杉に何を学ぶべきか?過剰伐採による環境破壊〈サステナ学習帳#85〉

          サンゴ礁の危機とは?気候変動と生物多様性の視点から考える〈サステナ学習帳#84〉

          サンゴ礁は「海の熱帯雨林」とも呼ばれ、海洋生態系の中で非常に重要な役割を果たしている。気候変動によってサンゴ礁が深刻な危機にさらされており、本日はサンゴ礁が直面している課題を気候変動と生物多様性の視点から確認したい。 【サンゴ礁の役割】 サンゴ礁は、海洋生物の約25%が生息する多様な生態系を支える基盤である。サンゴは小さな生物であるポリプが集まり、石灰質の骨格を形成することで生まれる。これらのサンゴ礁は、魚類や甲殻類をはじめとする多くの生物にとって生息地であり、海洋の食物

          サンゴ礁の危機とは?気候変動と生物多様性の視点から考える〈サステナ学習帳#84〉