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NHK堅達京子氏に学ぶ脱炭素と脱プラスチック〈サステナ学習帳#103〉

気候変動問題が世界的な注目を集める中、NHKプロデューサー堅達京子氏が手掛けた2冊の書籍『脱炭素革命への挑戦』(2021年)と『脱プラスチックへの挑戦』(2020年)は、世界の潮流と日本の課題を明確に示している。それぞれの書籍には、著名人へのインタビューを交えながら、持続可能な社会を実現するための具体的な取り組みと現状が描かれて、学びになる点が多い。

『脱炭素革命への挑戦』

『脱炭素革命への挑戦』は、世界中で進む脱炭素の動きを取り上げた一冊。主要国が掲げるカーボンニュートラル目標や、再生可能エネルギーへのシフトなどが詳細に解説されている。
また、日本の状況については、政府や企業の取り組みが他国に比べて遅れている現実を指摘し、脱炭素社会へのロードマップを提案している。特に、テクノロジーの進化や政策の重要性を強調しており、これらが社会全体での大きな変化を促進する鍵となることを示している。

『脱プラスチックへの挑戦』

『脱プラスチックへの挑戦』は、プラスチック汚染の問題を多角的に分析した一冊。使い捨てプラスチックが環境に与える影響や、リサイクルの課題を具体的に示し、先進的な取り組みを行う企業や地域の事例が紹介されている。特に日本では、リサイクル率の向上が求められる一方で、焼却に依存する現状が課題として挙げられている。また、生分解性プラスチックの可能性と限界についても触れ、持続可能な未来を実現するために必要な視点を提供している。


堅達氏の著作は、気候変動に対する強い問題意識から生まれている。これらの書籍では、世界で進む環境対策の取り組みだけでなく、日本の状況や課題についても深く掘り下げられている。特に、企業が果たすべき役割や、市民一人ひとりの意識改革が重要であることが繰り返し強調されている。これらは、環境問題に取り組むすべての人にとって示唆に富む内容となっている。


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