「テレビ体操」は、運動の導入としてめちゃくちゃ有効だった。
NHKで毎日放送しているテレビ体操。
たまにやってはいたのだが、全然習慣にはならなかった。毎日放送しているから、NHKは「みんな習慣にしてくれよな!」という意識でやっているはずだが、朝の放送時間に起きられるわけでもないし、かといって毎日録画するのも面倒だし…と思っていたら、あるとき「あ、NHKプラスを使えばいいのか!」と気がついた。
で、さっそく朝起きてやってみた。きつい運動ではないから、寝起きのぼんやりした頭でもなんとなくやれる。それどころか、体操が終わる頃には体がほぐれてぽかぽかしてくる。
3日ほど続いた時点で、「これは使える!」とひらめいた。
数年前からリングフィットをやっている。ネットで定期的に話題になる体験記ほど劇的に痩せたりムキムキになったわけではないけれど、ちゃんと効果はあった。特にコロナ禍においては、健康作りの主軸になってくれたと思う。
しかし続いているかというと、続いてはいない。完全に習慣が途絶えたわけではなく、月に数回くらいはやっている。ただ、それくらいのペースだと大して体力は向上しない。
リングフィットを続けていくうちに行き着いた結論は、「強度よりも、時間よりも、頻度」ということだった。短い時間でもいいから、とにかく継続する。それがもっとも効果が高い。
と、わかってはいるのだけど、やっぱさ、寝起きで筋トレなんかしたくないじゃん。どうしても面倒くささのほうが勝ってしまう。
そこでテレビ体操ですよ。
テレビ体操をやったあとのほぐれた体なら、抵抗なくリングフィットに移行できるのではないか。そう考えて、毎朝のメニューを考えた。
① 起床後、食パンとコーヒーで軽朝食をとったあと、テレビ体操(10分バージョン)。これは毎日やる。
② 終わった時点でやる気があれば、リングフィットを約10分。
③ 終わった時点でまだやる気があれば、フィットボクシングを30分。
①は必ずやるけれども、②③はその日の気分で、やってもやらなくてもいい。テレビ体操だけでも続けられれば、継続の実感はわくだろうと思った。
で、実際にやってみたら。
②までは毎日できている。③まで到達するのは週に1、2回くらいではあるが、②が毎日できているだけでも驚きだった。10月の途中から始めたので、2ヶ月弱は継続できていることになる。
やってて気づいたんだけど、テレビ体操って「朝の10分間、ピアノ演奏を聴く」という時間でもあるんだよね。抵抗なく続けられる一因はそういうところにもあるのだと思う。