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嫌なことから全力逃避 ひろゆき「なまけもの時間術」

読書メモです。

無駄なことを全力で回避し、遊んで生きる

人生から無駄なものを排除し、それでも避けられない物事に対して使うエネルギーを最小限にする、というのが本書が通じて訴えていることでした。

そのために仕事や人生のタスクを最小限の労力で捌くためのひろゆき流の考え方が書かれています。


ひろゆき流仕事術

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個人的に印象に残った部分をピックアップします。

1.仕事はギリギリに手をつけて最大馬力で効率的にやる
2.
仕事に取り掛かる前に、他人に任せるものを割り振って任せてしまう
3.ズル休みをする

順番に説明します。

1.仕事はギリギリに手をつけて最大馬力で効率的にやる

仕事は期限より前に手早く終わらせるよりもギリギリに切羽詰まってやるほうが効率的とのこと。
早く仕事を終わらせてしまったとしてもすぐ次の仕事を振られてしまう。
それなら大体自分がどれくらいでできるかを逆算し、ギリギリに間に合う時間までは手をつけず遊ぶべき、とのこと。

これはサラリーマンとして働く以上報酬が仕事の成果でなく時間の切り売りのため、効率的に働くだけ損、という本書の一貫した考え方にも通じています。

自分だったら終わっていない仕事があったらいつまでもそのことを考えて遊びに熱中できなさそう、、とも思いましたが、本書いわくそういった罪悪感が最大のカンフル剤となってめちゃくちゃ効率が上がるらしいです。

2.仕事に取り掛かる前に、他人に任せるものを割り振って任せてしまう

仕事に取り掛かる前にすぐに仕事を始めるのではなく、まず自分がやる必要のない仕事は他に振ってしまうとのこと。

その上で、自分は締め切りギリギリに終わらせるというのがひろゆき流。

3.ズル休みする

この本では「自分がいなくても仕事は回る」という自覚を持つことと、自分がいなくても回る仕組みを作ることを勧めています。

そして、その上で仕事をたまにズル休みすることも推奨しています。

この部分だけではないですが、本書では度々「長時間仕事に取り組むよりも、短時間で仕事を終らせる方法を考える時間を作ったほうがいい」とも書かれています。

たしかに思考停止的に同じやり方で毎回仕事に取り組むのではなく、自分がいなくても1~2週間平気で仕事が回っているような環境を作っておくのは大切だと感じました。


不要な努力は絶対にしない

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人生には不確定要素や不公平がどうしてもあります。
生まれる場所、肌の色、経済力など、生まれた瞬間から不平等であるがゆえ、結果は努力よりも環境に委ねられているという考え方が語られており、無駄な努力をいかに回避するかが書かれています。

1.負けが確定している場面で無理を通そうとしない
2.努力するよりもいい波に乗る
3.選択をしない

順番に書いていきます。

1.負けが確定している場面で無理を通そうとしない

自分に自信がある人ほど、無理な状況でも努力で挽回できると考えがちですが、そういった努力をするより別の勝利条件を揃えることに注力すべきと言います。前述のように、勝負は始まった段階で努力にはどうにもならない次元で決まっている場合が多いためです。

例えば東京オリンピックのマラソン。様々な施策をして夏の東京でなんとかマラソンをしようとしたのは、ここで言う回避すべき無駄な努力。夏の東京の気温などは努力ではどうにもならないと割り切り、早々に札幌での検討を進めるべきだったと書かれています。

2.努力するよりもいい波に乗る

これはそのままですが、努力をして何かを克服するよりも、いい機会や波を見つけてそれに乗るほうが遥かにラクで成果が出せるとのこと。

3.選択をしない

我々は日常の中で無意識に無駄な選択をしています。
しかし人間の脳で一日にできる選択は限られており、選択をするたびに脳が疲弊していくことは様々な場所で語られている事実です。

この本では具体的な対処方法として「最適解を選ぶ必要がないものや最適解でなくても別に困らないものに関しては、一番安いものを買う」という合理的で面白い方法が紹介されていました。

例えば歯磨き粉を選ぶ場合、店頭に行くと無数の歯磨き粉が並んでいて、それぞれ値段も効果もバラバラでつい迷ってしまいます。
しかし「一番安いものを買う」と決めていれば迷うことがなくなります。
そして、もしそれがダメであったら次は一つ高いものを買う、それもだめだったら更に1つ高いものを、、、というふうに安いものから順に選択していくことで、無駄な選択を回避するという方法です。

これは個人的にかなり合理的でかつ再現しやすい施策だったため、生活の中に取り入れてみたいと思いました。


悩んだら別のことに没頭してストレスを見えなくする

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ここまで書かれてきた施策を行い極限まで自分の嫌なものを削減したとしても、不意に悩みが出てくることはあります。

しかしそんな時は別のなにかに没頭すればその瞬間はその悩みからは抜け出せるし、ストレスも感じなくすべきと言います。

ただし、その際気をつけることはお金をかける没頭を避けるということ。

何かを衝動的に買ったり、高級なものを食べたりなどではなく、自分で何かを創作したり読書したり、散歩することなどお金のかからない没頭の方法を探るべきと言います。

昨今だとサブスクなども充実し、映画もゲームも定額で無限に楽しめるようになりました。
そういったサービスを上手く活用しながらストレスとうまく付き合っていくことが求められるのだと思います。


感想 自分本位な生き方の貫き方

この本で語られるひろゆきの独特な考え方に基づきながらもある意味合理性のあるような生き方がユニークでした。

特に今の自分は自分で受けた仕事を他にパスできないような状況が多く、非常に損をしているように感じました。

それらを回避するためにも自分の仕事をつねに周囲に見える化しておき、情報共有しながら適宜手順書を作るなど自分の持っている仕事や権限を分配できる仕組み作りを心がけるようにしたいと思いました。


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