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インドネシアの温泉その6【エムテ温泉リゾート2023年11月】
レンガニス温泉の帰りに立ち寄った温泉です。レンガニス温泉については1つ前の記事にありますので、ご興味のある方は見ていただければ。
レンガニスからチウィデイに戻る途中にあるリゾートに温泉プールがあるので寄ってみました。
写真で見る限りただの温泉プールなのに、なぜかここを推すインドネシア人の温泉通がいたので気になっていたんです。
見た目でちょっと馬鹿にしてましたが、泉質は驚くべきレベルでした。成分表がないのではっきりしたことはわからないものの、新鮮かつ濃いです。
なので、レンガニス温泉とは別記事にした方がよいと思い、分けて書くことにしました。
■ エムテ温泉の概要
場所はちょうどカワプティ(白いクレーターの意味。真っ白な火口湖で有名な観光地)に向かうためバンドンからくる場合左折する交差点のところにあります。
カワプティから坂道を降りてくると突き当りに位置します。
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2007年にオープンしたと聞きました。まだ新しいです。
温泉が出たからオープンしたのか、あとから温泉を掘ったのかは分かりません。
リゾートホテルになっていて、独立したロッジが10棟ほど立っています。雰囲気はよさそうでした。
値段は一泊70万ルピアとのこと。本館建物の中の部屋であれば45万ルピアと安いです。
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温泉プールの入場料は一人25,000ルピア(230円)です。敷地に入るゲートで払います。
■ エムテ温泉の様子
インドネシアによくある温泉プールです。滑り台がついていて、子供が浮き輪で遊ぶタイプです。
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お湯の温度は場所によって変わっていて、一番熱いところで40度くらい、一番低いところで37度くらいでしょうか。
湯口の温度は45度近くあると思います。我慢しても熱すぎて直接浴びられないくらいの温度です。
風速1メートルあたり1℃気温が低く感じるのと逆の作用で、サウナで熱波を送るアウフグースを受けると熱く感じますよね。
同じように、温泉は水流があると熱く感じます。秒速1メートルあたり体感温度が2℃くらい上昇する感覚なんですが、誰か調査した人はいないですかね。
草津温泉の白旗の湯でも、むやみに動いて水流を発生させると一緒に入っている人がつらくなるのでやらないようにと教えてもらったことがあります。
プール施設は、平日の昼間にしては親子連れで込み合っていました。でもお湯が熱いからか、日差しがきついからか、日があたらない小屋の中で休んでいる人が多く、プールの中はすいています。
特に一番熱いところは遊び場がないこともあり、わたし以外に誰も入ろうとしません。
泉質はたぶん土類泉
色はマリバヤ温泉と同じで、炭酸水素塩泉の色をしています。
析出物がほぼないので、たぶんカルシウムではなく、ナトリウムかマグネシウムがたくさん入っているのだろうと思います。
ここの温泉の味は日本でも飲んだことがある味です。いわゆる「だしの味」と表現されることが多い味になります。
塩分が混じっていると思います。
また、匂いが特徴的です。化学物質または硫黄の匂いです。記憶違いの可能性がありますが、三内ヘルスセンター(青森の三内丸山遺跡近く)、硯川温泉(長野の熊の湯の近く)で嗅いだ匂いだったと思います。ミルク多めの抹茶のような色の温泉のときによく香ってくる記憶があります。
温泉のスタッフによれば硫黄成分が入っているそうです。だから肌に良い温泉なんだと言っていました。
温泉は掘削自噴
温泉はどこから来ているのか聞いたところ、そこだよと地面を指さされました。
なんか小さすぎないかと思い、これだけ?と聞いたら、「いやいっぱいあるから見せてやるよ」と連れて行ってもらい、やっぱりあちこち地面を指さします。
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30㎝四方くらいの穴で、中を見るとパイプが突き刺してあり、手をかざすと熱いです。
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どういう温泉の掘り方をしたのか分かりませんが、少なくともポンプで吸い上げてはおらず(ポンプが見当たらず)、自噴しているのを取ってそのままプールに流して使っているように見えました。
かなり新鮮なお湯ということになります。
新鮮なお湯とは何かの学術的な定義はあり、法政大学の先生が提唱しているORP法というものです。
ORPとは酸化還元電位のことで、温泉が地中から出てきた直後は還元性を示し、時間がたつほど酸化が進むことに注目したもの。
鉄や身体を錆びさせるのが酸性、還元はその逆の性質ですから身体を錆びさせない効果、人によっては身体についた錆びを取ってくれる効果があると言われています。
昔から温泉は若返りの伝説がついてまわっていましたが、このアンチエージングの効果を科学的に証明しようとする取り組みです。
法政大学の大河内教授が有名です。温泉系の資格勉強をするとORPを学ぶことになります。
酸化は、空気中の酸素と交わることで進みますから、温泉が地中から出てきてから時間がたてばたつほど還元性は失われていきますし、例えばポンプで強引に吸い上げればかき混ぜられて空気と交じり合い酸化が進みやすくなります。
なので、足元湧出泉が温泉好きから好まれるのは、まったく空気に触れないまま出てきた温泉に入れるからなんです。
まあ、あまり気にすることはないと思います。新鮮でなかろうと他にも温泉の効果はたくさんあり、全体で見ればほとんど変わりません。
でもなんでこんなところを掘ったら温泉が出ると思ったのかなぞです。普通谷間とか窪地に温泉は出るものですが、丘陵地帯なんです。
特別な浴室を案内してもらう
わたしが興奮気味なのを見て、こいつは相当温泉が好きなんだと思ったのでしょう。特別に熱い温泉に入れる浴室があるから見せてやろうと案内してくれました。
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トイレが立ち並ぶ一角を通り抜けると、そこにはわたしの想像に反して浴槽ではなく、かけ湯スタイルの浴室がありました。
お湯は45度くらいと思います。手を入れて指先がじんじん来ないので48度はないです。
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一人5000ルピアで入れるそうです。わたしは入りませんでした。
温泉は透明に見えました。そうなると、プールが濁って見えるのは、やはり冷えて結晶化した硫化水素の仕業ということになりますね。
できれば、せまくてもいいので深い浴槽のある個室風呂を用意してほしい。喜んで追加料金を払います。
■ チウィデイ名物
いちごが名物です。道端でたくさんいちごが売っていてとても安いです。
実はふぞろいで小粒から大粒まで入り混じっていますが、30個くらい入って1パック100円くらい。2パック、3パック買うとかなり安くなります。
以前チウィデイ観光した日本人留学生からお土産でもらったことがあり、「どうせ品種改良していない酸っぱいいちごだろう」なんて思っていたら、甘くてとてもおいしいので驚きました。
ちなみに、いちごはインドネシア語でストロベリといいます。
昼飯に入ったバソ屋(バソ=牛肉ボール)でイチゴジュースを注文しました。12,000ルピア(120円)。
ちょっと練乳を混ぜている可能性はありますが、いちご100%です。
お代わりしようと思ったくらいうまかったです。
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いちご栽培の仕方は日本と違います。日本はクリスマスシーズンが最盛期ですから、基本ビニールハウス栽培で、畝に沿ってきれいにいちごが並んでいます。
チウィデイの場合、路地栽培、かつ畝に並べるのではなく、大きなビニール製の鉢に一つずつ苗を植えて育ているようです。道からずらっと並んでいるいちごが見えます。
写真を撮り忘れてしまいました。申し訳ありません。後日添付します。
なんでこんな手間のかかることをやっているのか不明です。土壌が合わない可能性もありますが、そうであれば最初からいちごを育てなければいいだけですから、いちごの名産地になりません。
最後にエムテホテル&リゾートのご案内
eMTe Hotel and Resort
住所:Jl. Legok Kondang No.26, Alamendah, Kec. Rancabali Bandung, West Java, Indonesia 40973
電話:+62-857-1988-7766
メール:admin@ciwideyoutbound.com
それではまた。