南東スラウェシ州の旅 7日目 クンダリに戻り温泉へ行く
今日は移動日
朝早起きして走った。
海から川沿いに城まで行って戻って来るコース。
川は意外にきれいで、かなり遡ったところにもマングローブの林がある。
もしかすると潮の満干きで、川に溜まっているゴミが海に流されているからかも知れない。
走っていると、人々の生活の様子もうかがえるので楽しい。
今回の旅から旅先で走り始めたのだが、これから新しい街では朝走ることにしようと思った。
途中、港の様子を観察したりしたので、宿に戻った時には7時になっていた。
クンダリ行きの船は7:30に出ると聞き、慌ててシャワーを浴びチェックアウトして港に向かう。
スピードボートに乗ってクンダリへ
バウバウでは、船のチケットは港の外の旅行代理店みたいなところで売っている。
チケットをまだ買っていないと言えば、オジェックが連れて行ってくれるはずだ。
船に無事に乗船。
周りからおいしそうなカップラーメンの香りが漂ってきて、朝食を食べていないことを思い出した。
船の上で売っていると聞き行ってみると、カップラーメンを大量に作っているコーナーがあった。
船で食べるカップラーメンはなぜかうまい。山で食べるカップラーメンには負けるが、その次くらいにはうまい。
船はムナ島のラハに寄港し大量の人々を積み込むと、またクンダリに向け進んだ。
途中かなり激しく揺れ、あちこちから嘔吐の声が聞こえる。
子どもたちが船酔いしているんだろう。
わたしも胃がムカムカしてきたので、目をつぶって寝ようと試みた。
揺れは1時間近く続き、次第に収まり、そしていつもの穏やかな波に戻った。
後から分かったのだが、雨が降っていたらしい。風も強まったんだろう。
船は出港から6時間後の15:30にクンダリ港についた。
グラブを呼びバイクで街の中心部へ向かう。
ホテルにチェックインし温泉へ
ホテルは前回と同じ、ランニングコースに近いホテルを取った。
ボロく決してきれいとは言えないホテルだが、一泊1500円とクンダリでは安めで、場所がいい。
スチェプター(scepter)温泉
クンダリから40キロのところにある温泉で、事前調べではきれいな白濁した温泉の写真が見つかった。
グラブを呼び往復にできないか交渉し、25万ルピア(2500円)で頼むことになった。
途中何度も雨に降られ、そのたびに雨宿りしなければならず、日暮れも近いから行きつけないんじゃないかと心配になってきた。
宿に戻って明日の朝出直そうと運転手に提案したら、何言ってんだ、もう近いぞと励ましてくれた。
ありがたいことだ。
ところが、温泉まであと1.5キロのところで、ぬかるみがひどすぎ進めなくなってしまった。
わたしは運転手をその場に残し、歩いて向かうことにした。
地元民を見つけ、温泉までの道を聞きながら進んでいくこと20分弱、ついに温泉を見つけた。
美しい色をしている。
足元湧出だ。
乳頭温泉の鶴の湯みたいだなと思った。
お湯の温度も38度ないくらいのぬるめ。
The温泉という感じだ。
早速入ってみる。
足元が泥でずぶずぶ足が沈む。田んぼを歩いているみたい。
お湯は若干塩気がする。さらには甘みを感じる。今まで温泉で甘みを感じたことはなく、驚いた。
香りは硫黄泉の香りで、やはりこの白濁は硫黄泉の白濁だった。
周りの岩は明らかに石灰岩に見える。ということはカルシウムの成分も入っているだろう。
ただし、析出物はできていないから炭酸成分は薄いんじゃないか。
泉質は、含硫黄-ナトリウム•カルシウム-塩化物泉だと思われる。
素晴らしいお湯を1人で好きなだけ堪能して、もと来た道を戻る。
行きの道にいた野犬に備え、木の棒を拾って持っていたが、いなくなっていた。
運転手と無事合流でき、雨のすっかり上がった道を順調に進むも、30分ほどであたりはすっかり暗くなってしまった。ギリギリだった。
ホテルに着いたのが夜の7時前、洗濯をしてから夕食に出かけた。
夕食は庶民に愛される店で頂く
シーフードレストランと思って行ったら、パダン料理風の店だった。
料理はブュッフェスタイルで、食べ放題。
ここはパダン料理屋のように、ちょっとでも取ると皿の料金を取られる心配はない。
気になった料理を味見するかのように少しずつ取った。
ご飯は白米と五穀米から選べる。わたしは五穀米にした。
あふれそうになるくらい、取ってしまった。
あさりのむき身を塩ゆでした料理をインドネシアで初めて食べた。砂抜きがいまいちなのはインドネシアらしい。
他にわらびみたいな山菜もあって食べた。少し苦みがあったから蕨ではないかも。
熱い紅茶を追加したのに全部で300円だった。
さすがに人気店だけのことはある。
安い。
明日はボネ湾に面した町コラカ(Kolaka)へ行く。
半島を横切るルートだ。