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南東スラウェシ州の旅 11日目 最終日はマカッサルで地元グルメを楽しむ
深夜0時を少し回った頃、バンドンの留学生寮についた。
最後の日は移動だけで特に何もしなかったが、現地の食べ物について書いてみたい。
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16:30マカッサル発のフライトを取ったので、半日観光できる。
まずは朝食からと思いホテルの外に出ると、早くも暑い。
8時前で、すでにバンドンの最高気温を超えている気がする。
わたしは、すっかり観光する気力を失い、近くの店でチョトマカッサルを食べてからホテルに戻った。
ちなみにランチも別のチョト屋でチョトマカッサルを食べた。
チョトマカッサル
チョトマカッサルを簡単に説明すると、インドネシア各地にある煮込み系のスープ料理ソトの1種。
マカッサルのご当地ソトは、ソトと言わずチョトと言う。
チョトの特徴は、(1)多種の香辛料を贅沢に使っていること、(2)牛の内臓肉を使うこと、(3)ココナッツミルクベースなこと。
世界各地にある肉体労働者のスタミナ食の一つと思われる。
日本なら長浜ラーメン、マレーシアならバクテーなどがこのジャンルに入る。
注文の仕方
肉の種類を決める。
基本形はチャンプール。いろいろな部位を混ぜてくれる。
最初はチャンプールから始めるのがいいだろう。
レバーが苦手な人は、ダッギン(肉の意味)にするのが良い。
内臓肉は入らない。
サーブの様子
1人前分の内臓や肉を切る。
毎回切らずに最初から切っておけば早いような気がするが、そうすると味は落ちるだろう。
こだわりを感じる。
![](https://assets.st-note.com/img/1724980393498-xwaISLurlX.jpg?width=1200)
お椀に、肉や具材を入れる
![](https://assets.st-note.com/img/1724980624541-Xf9e3LRrgR.jpg?width=1200)
スープをかける。
深い鍋なので、底まで届かせ、スープを混ぜられるようオタマの柄はとても長い。
![](https://assets.st-note.com/img/1724980605193-qsQHvMyhr6.jpg?width=1200)
もう一つの特徴として、本場のチョトは量が少ない。小さいお椀1杯の量しかないのが普通。
濃厚だからだろうか。
食べ方
クパットというチマキのようなご飯とともに頂く。
ジャワのソトアヤムや、ソプソウダラなど別の南スラウェシのスープならライスが付くところだ。
わたしは邪道とは思いつつ、いつもクパットをスープの中に入れてしまう。
上品な人は、一口大にカットしたクパットを匙に載せ、それをゆっくりとスープに浸してから食べている。
スープにはテーブルに置いてあるライムを絞りかけるのがオススメ。味がスッキリする。
さらにサンバル(赤唐辛子のタレ)、ケチャップマニスをかけて、自分好みの味に仕立てる人が多い。
チョトの相場は小さいお椀1杯120円
それより高い店は、たいてい量が多い。
クパットは有料で食べ放題ではない。会計の時に何個食べたか自己申告する。
1つ1000ルピア(10円)が相場だ。
Coto Harmin 2
ホテルの近くのチョト屋で24時間営業。
Google mapで、1640件の評価があり、4.3ついている。
わたしのインドネシア各地での経験を元に言えば、1000件超えは有名店の証。その上で評価点が5段階で4を超えると、まず間違いない店と言っていいだろう。
もし口に合わなかったとすれば、自分の舌が少数派と思えば良い。
町が小さければ、評価件数は人口に比例して少なくなるので、300件とか500件を基準にする。
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ここは、普通にうまい。
![](https://assets.st-note.com/img/1724999814631-IRMWoFa65Q.jpg?width=1200)
Coto Tamalanrea 6
ホテル近くのチョト屋で24時間営業。
1628件の評価があり、4.4ついている。
メイン画像のおじさんの店。
![](https://assets.st-note.com/img/1725000737769-9cHjPXYT1s.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1724999845336-jv5HesPfSJ.jpg?width=1200)
わたしはこっちの味の方が好みだ。
微妙な違いなのだが、肉の処理がより丁寧な気がする。
あと、なんとなくスッキリしたスープに感じる。
完全に好みの世界。
チョトをおかわりして2杯飲んでしまった。
クパットを3つ、チョト2杯で270円。
ロティマロス
昨日写真を取りそこねたので、ホテル近くの店で撮ってきた。
昨日みやげは購入済なので、今日は見るだけ。
パンとケーキの店フィトリ
![](https://assets.st-note.com/img/1725000576964-a3MXjtEhzY.jpg?width=1200)
マロスの町ではなくマカッサル市内にあるが、ロティマロスを売っている。
![](https://assets.st-note.com/img/1725000710542-g0k1JptsQh.jpg?width=1200)
その他の南スラウェシ料理
すでに書いたものものあるがまとめておく。
ソプ•ソウダラ
ソプ•ソウダラとは、牛肉のココナッツテイストのスープで、料理のジャンルとしては本来ソプではなくソトかと思う。
スープが濁っていて煮込み系だからだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1725005485800-vQZ319JKhB.png?width=1200)
ソプと名乗るからには、透明感のあるコンソメ系のスープでないといけない(諸説を参考にしたウダ説です)。
ソプ•パル
わたしの印象は、スープはソウダラと同じで、肉の種類だけが違う。
パルとは肺のこと。肺はインドネシア語でParu paruという。
肺と言っても、牛の肺だけのことはある。たぶん相当デカく厚みもあるのだろう。
見た目、食感ともに普通の硬めの肉だ。
写真を撮り忘れたが、ソプ•ソウダラの写真をつけ、これがそうですと言えば、皆そう信じるだろう。
スープの色がとても似ている。
ソプ•コンロ
これもスープのベースは同じで、肉の種類だけが違う。
コンロの肉は骨付き牛肉だ。
部位は、わき腹のリブに、テールが入っている時もある。
![](https://assets.st-note.com/img/1725039355125-UIK9wLFrPg.png?width=1200)
しっかりと煮込んでいるので、肉は簡単に骨から外れる。
わたしは骨から肉を外すと、かたっぱしからご飯の上に載せてしまうことにしている。
その方が食べやすいからだ。
ただし、最も好きなインドネシア料理がソプ•ブントゥット(テールスープ)のわたしとしては、スープは濁さない方がおいしいと思う。
他にソプ・キキル(Sop Kikil)というメニューを目にするかもしれない。
これはスラバヤ料理で、スラウェシ料理ではない。
スカルノハッタ空港のターミナル1で困る
飛行機は定刻通り18:00にジャカルタに着いた。ターミナルはいつもの3ではなく、ターミナル1。
いつ以来か分からないくらい昔に使ったことがある。
旧式のエアコンが効ききらない、生ぬるい湿り気のある空気や、薄暗い廊下に既視感があった。
入国検査のカウンターがあった場所に見える廊下がある。通路がゆるい角度のスロープになっている場所はそうそうないから、多分間違いない。
バンドン行きのバスを探し見つけた。だが、同じバンドンでもかなり郊外で降ろされるから避けた。深夜に郊外着は厳しい。グラブが捕まらない可能性もある。
いつも使うトラベルタイプのバンは、ターミナル1には無いという。
タクシー乗り場もあるにはあるが、案内はなくブルーバードじゃないタクシーの運転手がたくさん群がってくる。
地方の空港みたいだ。昔のジャカルタの空港っぽいともいえる。
ここは完全な国内便のターミナルなので、利用者の所得レベルが低めなのかもしれない。
ターミナルにあるレストランや店も、庶民的に見える。
価格を調べそびれたので分からないが、ターミナル2や3より安いかもしれない。
20年前にタイムスリップしたみたいだった。
しかし、ノスタルジーにひたっている余裕はない。
わたしはターミナル3に移動して、いつものトラベルを使うことに決め、スカイトレインというターミナル間の移動電車に乗った。
この駅の場所がまた分かりにくい。
ターミナル2や3では、スカイトレインの乗り場は空港に直結しているのに対し、ターミナル1では乗り場がなぜかターミナルから離れたところにあるのだ。
ターミナルに隣接しているという先入観があり、かなり探してしまった。
何かと不便なターミナルなので、これからターミナル1に発着するフライトは選ばない方がよさそうだ。
ようやくターミナル3で、ジャッカルホリデー社のトラベルを確保し、今日中にバンドンまで戻れることになった。
しかし、丁度いい時間の車はなく、20:30発、23:40バンドン着でようやく戻ってきた。
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短い旅だったが、念願の南東スラウェシ州に行くことができて満足している。
行きたい場所はまだまだあるので、授業のタイミングを見ながらまた旅に出たい。
読んでいただきありがとうございました。