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「神の木」から採れる?話題のマルラオイルとは?
最近、美容オイルとして注目されている「マルラオイル」をご存じですか?どんな原料からつくられ、どんな成分が含まれているのか、詳しく紹介します!
マルラオイルを生み出す「神の木」
マルラオイルの原料となる植物は、南アフリカやマダガスカル島に分布している「マルラ」という木。高さ17メートルにもなる大きな木です。
マルラの果実は、生のまま食べることができます。
独特な甘酸っぱい味で、オレンジの約8倍のビタミンCが含まれているそうです。
見た目は梅の実みたいですね。
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現地では、マルラの果実を加工したジャムやドライフルーツ、ジュースも作られています。
また、ジュースを発酵させたお酒は beer と呼ばれ、各家庭で飲まれているそう。「アマル―ラ・クリーム」というお酒はお土産としても人気。ゾウのイラストのパッケージがかわいいですね。
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マルラの果実の種を絞れば、オイルも採れます。これがマルラオイル!
マルラオイルは、食用になるほか、髪や肌に塗布する化粧品としても使われています。
さらに、果実だけでなく、樹皮や根、葉も、古くから健康のために用いられてきました。
マルラは、果実も種も、そのほかの部分も役に立つ、ありがたい樹木。
アフリカの人たちの暮らしに大きな恵みをもたらしているため、現地では「神の木」と呼ばれているのです。
マルラオイルには美容成分がいっぱい!
アフリカの人々に、さまざまな恵みをもたらしているマルラ。
そのマルラの実から採取されたマルラオイルは、オイルなのにベタつきにくく、サラッとしていて肌になじみやすいのが特長です。その上、美容にいい成分がいっぱい!
保湿力が高いオレイン酸が約70%
マルラオイルの約70%を占めるのが「オレイン酸」です。
オリーブオイルやアルガンオイルにも含まれるこの成分は、人間の皮脂にも含まれていて保湿力が高く、肌なじみがよいのが特長。その上、酸化しにくいのです。
さらに、皮膚を柔らかくする効果があるため、ほかの美容成分が角質層に浸透するのをサポート。
保湿力も浸透力も高いので、肌の乾燥が気になる方には、もってこいの成分といえますね。
ほかにも美容成分がたくさん
マルラオイルはほかにも、皮脂にも含まれる「パルチミン酸」を約13%、肌の水分をキープし柔軟性を保つ「リノール酸」を7%も含有しています。
さらに、「ビタミンC」や「ビタミンE」、「プロアントシアニジン」というポリフェノールの一種も!
美容成分をたくさん含んでいるのに、サラッとして肌なじみがよいマルラオイル。オイル特有のにおいもほとんどありません。
まさに、「神の木」から取れたオイルですね。
マルラオイルの効果を体験してみよう
マルラオイルは、高保湿、高浸透。さまざまな美容成分を含みながら、皮膚への刺激が少ないのも特長です。
肌はもちろん、髪や爪にも使えるのでコスパもよさそう。乾燥が気になるこれからの時季には特に注目したいオイルです。
参考文献・資料
・「マルーラオイル/マルラオイル」途上国森林ビジネスデータベース 公益財団法人国際緑化推進センター
・B. Komane, et al(2015)「Safety and efficacy of Sclerocarya birrea (A.Rich.) Hochst (Marula) oil: A clinical perspective」Journal of Ethnopharmacology(176),327-335.