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気持ちの切り替えができない選手の育て方 byうさみ

Madoyaca代表の宇佐美円香です。

私はスポーツメンタルトレーニングを事業の1つにしており、ソフトテニス競技を中心に全国の小学生から大人まで指導させていただいています。
元々は高校教員として10年ほど働いていた経験を活かし、高校生を中心にチームに介入し、選手や保護者と深い関わりを作ってサポートするメンタルサポートも行っています。

サポートで大会帯同をすることも(宇佐美は2列目左端)

また社会人大学院生として、スポーツメンタルトレーニングの専門家になるためにスポーツ心理学を研究中でもあります。

こちらの記事は指導者、コーチ、保護者、トレーナー向けの記事になりますが、選手が読んでも参考になるような構成にしています。
今回は「気持ちの切り替えができない選手の育て方」について書いていきます。


気持ちの切り替えは何に左右されるか

これについてはいろんな議論がありますが、基本的には
「日頃の思考や感じ方、捉え方の癖」
によるものです。
なので、よく中高生に「試合中にネガティブになった時にどう切り替えたらいいですか?」と聞かれるのですが、試合中だけ努力してもダメなのです。
日頃から意識して、自分の思考や感情や捉え方をコントロールするトレーニングをすることが必要です。

↑このことを日頃

私はよくInstagramで質問を募集するのですが、毎回のようにこの質問が送られてきます。その時は大体こう答えています。

家で甘たれるな!!!!!!!!

と。
過去教員として10年ほど働いていた時も、メンタルトレーナーとしてチームをサポートさせてもらっている今も、ほぼ

家で甘やかされている選手=切り替えができない選手

です。
その他の理由はあまりなく、稀に発達の凹凸によって感情の制御が苦手だったり、思考がぐるぐるしてしまう選手もいますが、競技としてスポーツをしている選手であれば発達の凹凸もある程度はトレーニングでクリアできます。(むしろ発達に凹凸がある方が極めていくパターンが多い)

家で取り組むべきこと

自分でできることは自分でやる
自分で決めたことは絶対にやりきる
どうしてもできない日は依頼させる

ことを徹底することです。
信じて手を出さない。
失敗しないように手を出すのではなく、失敗したら子供と一緒に謝る覚悟を持って手を出さない。

とはいえ、疲労などでどうしてもできない日もあると思います。
例えばお弁当箱を洗うことが疲れてできませんという時は
「お母さん、ごめん。疲れて洗うのしんどいから代わりに洗って欲しい」
と依頼してもらってください。
こういうコミュニケーションはスポーツにも生きますし、感謝の気持ちも芽生えます。

学校やチームで取り組むこと

家庭で取り組むべきことと同じです。

自分でできることは自分でやる
1人1人が役割を持ち、責任を持って動く
嫌なことを率先して自分からやる
指導者はここに関しては厳しく指導する

必ず最後はできるようになるので、指導者やスタッフは選手に嫌われてもいいという思いで最後まで信じてしつこく言い続けることが大事です。

できない時は誰かに依頼することまで指導できたらいいですね。

メンタルスキルは?

実はここまで書いたことをある程度できていれば、中高生はスキルなしでも全国レベルには到達できてしまいます。
でも他の記事で詳しく書いているので読んでみてくださいね。


すぐに切り替えられる人にはなれない

切り替えが甘い選手を、切り替えのはやい選手に育てるには
信じて待つ根気が必要です。
根拠がなくても、その選手がきっと変わると信じて接してあげると、長い年月をかけて変わっていくのですが、指導者や保護者によってはコントロールばかりしようとして信じられない・待てない人もいます。注意してくださいね。

、、、ここまで読んで、
実は大人も気をつけなければいけないことだ
と思いましたか?笑

次回もお楽しみに!


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宇佐美円香のメンタルトレーニング詳細

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