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【映画感想】 マルホランド・ドライブ
2001年 米 ミステリー/スリラー
監督:デビッド・リンチ
2時間27分
あらすじ
女優を夢見てハリウッドにやって来たベティ。ある日アパートに見知らぬ美女リタが。リタは記憶を失っていた。バッグには大量の札束と、青い鍵。ベティはリタの失った記憶を取り戻すことに協力するが ──。
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○ネタバレ無し
奇才デビッド・リンチの最高傑作
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
私のベスト映画トップ3に入る本作は、ミステリー&ホラー&スリラー&サスペンス&オカルト&SF&謎解き&百合、とデビッド・リンチ節メガ盛りの贅沢な一品!公開から20年以上経った現在でも考察に花を咲かせるファンが後を絶ちません!
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前半は謎だらけ。
田舎からハリウッドへ出てきたベティは、オーディションで有名監督の目に止まり、着実に成功への階段を昇り始める。
アパートに帰れば記憶を失くした美女リタが待っている。リタの持っていた青い鍵、これは一体何の鍵なのか?この鍵を開ければ、リタの記憶は戻るのだろうか?
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ベティとリタはクラブ・シレンシオへ舞台を観に行く。MCが叫ぶ。「この世界はまやかしです!」その時、二人の手には青い箱が。
早速アパートに帰り、青い鍵でこの箱を開けた途端 ──!!
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本作は、元々は映画ではなくTVシリーズとして製作されたものでした。そして途中で打ち切りになったのです。
そのままボツになる筈でしたが、なんと数年後に映画として発表されることになりました。後半、俳優達がみんな歳を取っているのはそのせいです。
果たして見事に、
カンヌ国際映画祭監督賞
セザール賞最優秀外国映画賞
全米映画批評家協会賞作品賞&主演女優賞
ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞監督賞
英BBC選21世紀最高の映画100本1位
と数々の賞を獲りました。ボツにしなくて本当に良かった!
\(^o^)/
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●ネタバレ有り
後半は、前半の謎が全て明らかになります。
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「この世界は、まやかしです」この台詞が全てを物語っていますね。ダイアン(ベティ)の心情を歌い倒れる泣き女は、ダイアンそのものを表しています。何度聴いても切なくて泣けてきます。クラブ・シレンシオという劇場名の意味を知った時、本作の全ての謎が解けるでしょう。
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貴女を愛していた。
貴女とひとつになりたかった。
貴女ともっとうまくやりたかった。
裏切られたとはいえ、私はなんという事を ──!!
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淡々と死へと導き、迎えに来ます。
衝撃のラスト。エンディングテーマが流れている間、作品の完成度の高さに私はただただ呆然とし、感動で鳥肌が立っておりました。
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デビッド・リンチって、ほんとスゲェ!!
(;;゚Д゚)
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デビッド・リンチ監督といえば、有名な『ツインピークス』を覚えている方も多いと思います。残念ながらTVシリーズは途中で打ち切りになったため伏線が全て回収されておりませんが、メインストーリーのローラ・パーマー殺人事件だけは劇場版『ツインピークス〜ローラ・パーマー最後の七日間〜』で描き切りました。素晴らしい作品でした。私が映画館で号泣したのは後にも先にもこの作品のみです。
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デビッド・リンチ作品というのはよく難解と形容されますが、作中にヒントはあちこちに散りばめられていて、ちゃんと全て辻褄が合うように構成されております。観客に考察の余地を程良く残し、謎だらけのままでも充分面白いし、謎を解けば更に悪魔的に面白いです。その癖の強さが「奇才」と呼ばれる所以であり、私のようにツボるファンがとても多いのです。
(*´ω`*)
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本作『マルホランド・ドライブ』はデビッド・リンチ作品の中でも特に難解と言われ、公開当時は映画の半券を持って行けばもう一度観れたという程有名ですが、前半の伏線は後半で全て回収されております。謎解きファンは是非とも挑戦なさって下さい。全てが解けた時、もう一度最初から観返すと更に感動が深まる筈です!
(*´∀`)
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★点数
100点満点!!
当然ですね!\(^o^)/
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ありがとうございます!\(^o^)/
2023-09-11
この記事が表彰されました!
皆様のおかげです!
いつもありがとうございます!\(^o^)/
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2023-10-02
この記事が2度目の表彰をされました!
皆様のおかげです!
いつもありがとうございます!\(^o^)/
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