【BL二次小説(R18)】 恋する王子様⑪
廊下で執事と会話した後、新開との授業のため学習室へやって来た荒北。
コンコン。
「失礼します」
室内へ入り、扉を閉める。
ダン!
「!」
荒北はいきなり扉に全身を押し付けられた。
新開が飛び付いて、キスをしてきたのだ。
「新……ッ」
唇も身体も全身でグイグイと押し付けてくる新開。
ものすごい力だ。
「ンン……」
なんとか押し退けようと試みていると、新開は急に唇を離した。
グイッ!
そして荒北の腕を引っ張り、今度は教卓の上にうつ伏せに押さえ付けた。
「オイ!」
「はぁはぁ……」
息を荒らげて背後から荒北のベルトを忙しなく外す新開。
「ちょ!待て!」
焦る荒北。
「だって……いつも授業始まると靖友すぐメガネ外しちまうだろ」
「ハァ?」
荒北のズボンと下着を引き降ろす。
「メガネ靖友のうちに……」
「何言ってン……アウァ!!」
新開は素早く荒北に挿入した。
「アァ!マジか!ア……」
「んっ、靖友……はぁ、はぁ」
新開は大興奮して腰を動かす。
「アア、ア……ン、ァアア」
両手の指を絡めて背後から教卓にのし掛かり、荒北のうなじを舐める新開。
「う……ん、ダメだよ生徒を誘惑しちゃ。荒北先生……」
「テメ……!ア、あン」
「メガネ……はぁ、はぁ……エロ過ぎ……」
「この……クソ王子!」
「クソ王子だって?」
新開は荒北の顔を強引に横へ向かせ、覗き込んだ。
「ダメだろ、先生がそんな言葉遣いしちゃ」
荒北の唇を塞ぎ、ディープキスをする。
「ンンっ」
長い舌が入ってきて、口内を蹂躙される荒北。
手を腰の前に回し、荒北自身を握ってヌルヌルと上下にしごく新開。
「ン!ンンーー!」
前も後ろも唇も同時に攻められ、頭の中が真っ白になっていく荒北。
二人の荒い息遣いと、グチャグチャという様々なものが擦り合う音が学習室の中に鳴り響く。
「アん、アん、ダメ、もう……新開ィ」
「いいよ、イって……靖友、オレも……」
「ア、ア……イク、イクぅ」
「好きだよ靖友、靖友、靖友!」
「アーーーーーーッ!!」
「ハァ、ハァ……」
「はぁ、はぁ」
教卓の上に重なり合ってグッタリしている二人。
ズルッ。
新開自身を引き抜く。
「あゥ」
ヘナヘナと教卓の下に滑り落ちる荒北。
「大丈夫か……?靖友」
新開は荒北に手を差し伸べる。
その瞬間。
ボスッ!!
「ぐえっ!」
ドターン!
新開は腹を殴られて床に倒れた。
「こンのエロ王子!!」
「……」
新開は腹を押さえながら半身を起こす。
「生まれて初めて……殴られた」
「またそのセリフか」
「けど……全然痛くない。悠人の時もそうだったけど、靖友、ちゃんと手加減してくれてるんだね」
そう言われて荒北はイラッとする。
「オレが本気出したら急所狙ってるわ!!」
「ヒュウ!おっかねぇ」
喜ぶ新開。
荒北は呆れながらズボンを上げる。
「全く……来週から悠人の授業も始まるってェのに、この兄貴ときたら……」
「え?悠人の授業もすることになったの?」
「あァ。さっき執事サンに言われた」
「……」
新開は服を整えながら何やら考え込み、やがて口を開いた。
「嫌だよ、悠人を誘惑しちゃ」
「しねーヨ!!」