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生き続ける者たち

かつて国家が
慈悲と均等に満ちていたころ
僕らは
無邪気な子供のままでいられた
それは幻想ではなく
紛れもない事実だった

世界は益々邪悪な空気を漂わせ
狂気が加速するのは早い

指導者たちは
ただ最期の時を待つかのごとく
無駄に時間を費やしている
不平不満を並べ立てるだけの人びとは
ヤツらに手を貸しているのも同じだ

世界時間は残す時を
迷いもなく減らし続けている

厚い雲に覆われた太陽のように
それでもまだ希望の光は消えてはいない
消してはいけない

明るい未来が見えなくなってしまった
それは見つける術をなくしたのではなく
ただ見つける努力を怠っているだけなのかもしれない

せめて僕は
愚直なまでに信じ続けながら
一筋の光を探している
そして君も
できればそうしてほしい

それがせめてもの
救いになるのなら

そう信じ続けてもいいんだろう

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阪口 誠   Makoto Sakaguchi
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