「生命朽ちて弔う」
赤い実も 黄色い実も
つかなくなったミニトマト2株
つい2カ月前はあんなに小さく
それでいてピカピカ光を放っていた
グングン グングン成長し
青臭いにおい 生気を漂わせていた
その葉も枝も枯れ 赤と黄色の小さな実が
枝先で風に揺れる
それらを不揃いな実をもぎ取り
食べたいなどとは思わない
自分の生を それらミニトマトは
十分に全うしたのだ
枯れるに任せ 雑草に栄養を取られ
それをぼくは離れたところから見る
毎日まいにち いくつかの実をつけ
その生命を提供してくれていた
枯れ朽果てるその生命
傍観するだけというのは トマトに失礼か
そう思わないでもない
だから 教えてほしい 彼らの弔い方があるのなら