日記|最近の鑑賞作品と、登場するごはんについて
10月に鑑賞しておもしろかった映画で、食べ物が出てきた作品についてメモしようと思います✍️
『マイ・ブロークン・マリコ』
原作漫画が持つパワーが今のわたしにはあまりにも強く、1話のみ読んでストップしていました。個人的にこれは映画を先に観た方がいいかもしれないと。なので原作と比較することなく純粋に映画のみを楽しみました。
わたしは本作、今年のベスト10に入れたいなぁと思うような作品になりました。すごくよかったです。
最初、遺骨を持って2階から飛び降りるシイノの破天荒にも見える行動は物語的に思えたけれど、そのあとに時間をかけて死を受け入れていく様に、リアルを感じたのでした。きっとあの時間が必要だったのだと。
『マイ・ブロークン・マリコ』に登場するごはん
ラーメン/牛丼/レモンサワー/駅弁/餃子とビール
本作ではシイノが一人で食事をするシーンが多く描かれます。頑なに一人で食べているようにも思える。一人で食して旅して野宿して。なぜマリコが死んだのか一人で考えて、受け入れようとする。
個人的に牛丼のシーンが好きです。きっとお腹いっぱいだったと思うけど、きちんと食べきるところに、シイノの芯の強さを感じたのでした。
駅弁もよかったですね。本当に美味しいんだなと思える食べっぷり。あれはなんの駅弁だったんだろうなぁ。
そういえばフランクフルトだけは、シイノとマリコの二人が一緒にいる時に食べていました。(パンケーキも二人でいるシーンに登場したけれど、一緒に食べたかは分からない)
『ディヴァイン・フューリー/使者』
Netflixで鑑賞した韓国のエクソシスト映画。予想以上におもしろくて、「Netflixで何かおもしろい映画ある?」と聞かれたらオススメしたいと思える一本👻
悪魔祓いがテーマの作品ですが、パク・ソジュン演じる主人公が総合格闘技の若き世界チャンピオンということで、悪魔と肉弾戦を繰り広げるところが新しい。やっぱり強くないと悪魔祓いはできないのだな。
幼い頃に父親を失っている主人公と神父様の、擬似親子のような関係性にシンプルに涙する。アクションだけではなく、ドラマ部分もちょうどいい感じ。
あとウ・ドファン演じる悪魔の使い手もハンサムで美しく、悪魔の儀式など演出もかっこよかった(ちゃんと怖かった)です。
『ディヴァイン・フューリー/使者』に登場するごはん
卵焼き(ネギ入り)/ジャージャー麺/酢豚(台詞のみ)
悪魔との戦いを終えた後に、韓国映画らしくジャージャー麺が登場。おもしろかったのは、出前で頼んだジャージャー麺にはラップがピチッと張っていて、それを外すために(ラップを切るために?)割り箸でジャージャー麺の容器の縁をめっちゃ擦っていたこと!
なるほど〜こんなラップの取り方があるのか!と、いつ使うか分からないライフハックを教えてもらいました。
『由宇子の天秤』
なかなか忙しい10月で映画館に行けてない週末を過ごしてましたが、なぜか平日にがっつり『由宇子の天秤』を観てしまったのですが、気持ちが“ずどん”とするおもしろさでした。
ドキュメンタリーディレクターとして、3年前に起きた女子高生いじめ自殺事件を追う由宇子だが、自身の身内が起こした問題に対して、自分の信念を揺るがす究極の選択を迫られる。
正義に対する矛盾をこれでもかと突きつけられる本作。大切なものを守ろうとすれば、同時に自分の「信念」や「誠実さ」を覆すことになる。人は立場によって簡単に信念を変えてしまう、その気持ちはわかる気がする。
そして由宇子にとってのカメラという存在も興味深かったです。他者からの声を拾う際はカメラを構え、カメラを通して追求する。そこにあるのは真実か嘘か分からないが、やはりカメラを向けられると人はたじろぐのだ。
『由宇子の天秤』に登場するごはん
ドーナツ(20個)/パン/チャーハンと餃子/おじや
父が経営する学習塾に通う女子高生の萌と由宇子は、あるきっかけで秘密が生まれ、体調が悪いという萌の自宅へ通うようになる。日雇いの仕事を行う父親と二人暮らしで、片付いていない部屋に止まってしまったガス。
お世辞にも萌の生活は良いといえない中で、由宇子は代わりにガス代金を支払い、おじやを作る。足りないスプーンとちぐはぐな器で、楽しそうに食べるおじやはとても温かく感じる。
そのほかに学生たちへの差し入れのドーナツ(20個)や、出前のチャーハンと餃子が登場。そして由宇子がドキュメンタリーを制作する中で登場するパンは切なく悲しい味がする。
10月は『アフター・ヤン』も鑑賞したのですが、こちらは別のnoteでメモしたいと思います🎬
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