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ごはん映画

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映画に出てくる食べ物が大好きです。そんな「ごはん映画」について書いた記事をまとめています。
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#映画の食卓

映画に出てくる食事はおもしろい

映画に出てくる食べ物が好きで「ごはん映画」として集めています。 収集するのは、食をテーマにしている映画だけではなく、1カットだけ食事や飲み物が登場する作品も対象にしています。そのような収集範囲にしていると、映画を観るときは登場人物たちが何を作っているのか、何を食べて飲んでいるのか、とても気になってしまいます。 逆に全く食べ物が登場しない映画もあります。それはそれでおもしろくて、作り手にとってその作品での、 ・「食」の重要度 ・「食」が担う役割 ・「食」で表現したいこと(逆

思いやりと雨ふる台湾|『オールド・フォックス 11 歳の選択』

いい映画を観たあとは気持ちがほくほくする。ここ最近は鑑賞本数が減っていたのもあって、久しぶりにこの嬉しい感覚を味わえた。 台湾映画『オールド・フォックス 11 歳の選択』 この映画は存在も評判も知っていたのだけど、劇場では鑑賞できず、U-NEXTで観ました。素晴らしかった。昨年のうちに劇場で見ていたら、ベスト5には入れたかもしれません。 台湾の名匠ホウ・シャオシェンが製作に入っていることでも話題になっていた本作。バブル期の台湾を舞台に、誠実でつつましい父親と、成功に貪欲な

2024年に鑑賞した中国・香港・台湾の映画と、登場するごはんについて

これまでは年間100本近くの映画を観て、その年のベスト10を出していたのですが、ここ最近は映画を観る気力が少し減って、その代わりに語学勉強に精を出していました。(中国語の勉強の記録はこちらのマガジンに) 2024年は数十本しか映画を観れてないけど、アジア映画は数本観れました。それは中国語を勉強中の自分にとって良いことでした! 2024年に観た中国、台湾、香港映画は『家出の決意』『熱烈』『YOLO 百元の恋』『我、邪で邪を制す』『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』『悪女』『この心

一度でもいいから勝ちたいんだ|『YORO 100元の恋』(原題:熱辣滾燙 Yolo)

安藤サクラ主演による2014年の日本映画「百円の恋」を、中国の国民的コメディアンで女優のジア・リンが監督・主演を務めてリメイクした本作。 わたしは今、中国語を勉強しているのですが、本作が中国の春节(旧正月)のシーズンに公開され大ヒット、中国でリメイクされた日本映画における最高興行収入記録を達成したというニュースを知っていたので、日本公開を楽しみにしていました! 32歳の無職で実家に引きこもる日々を過ごしていた主人公ドゥ・ローインは、実家に戻ってきた妹と大ゲンカしたことをきっ

これは人生の物語|『パスト ライブス/再会』

最近は中国語学習の一環で、中国語で日記を書くことをがんばっていたので、noteはご無沙汰していました。久しぶりに映画についてメモします✍️ 『パスト ライブス/再会』 4月に劇場で鑑賞していた作品。最近は劇場での鑑賞から足が遠のいてしまっていたのですが、本作は予告を見て「ぜったい劇場で観たい!」と思っていました。(noteを書くのがのんびり過ぎましたね🍃) 海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、アメリカ・韓

2023年上半期映画の振り返りと、登場するごはんについて

ここ最近は仕事と語学勉強が忙しく、あまり映画を観れておらずnoteも書いてない日々が続いていました。仕事の後に授業を受けて、予習や復習をしているとあっという間に1日が終わってしまいます😣 今日は2023年上半期に鑑賞した映画を少しだけメモします✍️ 2023年上半期に鑑賞したお気に入り作品『雄獅少年/ライオン少年』わたしの2023年上半期ベスト1は、中国のアニメーション作品『雄獅少年/ライオン少年』でした。中国の伝統芸能である獅子舞の演者を夢見る少年たちの姿を描いた長編アニ

映画は光だった|『エンドロールのつづき』

『ニュー・シネマ・パラダイス』をはじめ、現在公開中のスティーヴン・スピルバーグ監督『フェイブルマンズ』まで、「映画を題材にした映画」や「映画館についての映画」はやはりグッとくる作品が多いです。 映画界や映画人を題材にした作品も多くあり、『雨に唄えば』をはじめ『バビロン』もサイレントからトーキーへの時代の移り変わりを描いていると聞きました(わたしはまだ『バビロン』は観れてないのですが😭)邦画では活弁士を描いた周防正行監督の『カツベン!』も良かったですね。 変化球としては、テ

こよみの引き出しが開く映画|『土を喰らう十二ヵ月』

作家・水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々 わが精進十二カ月」が原案の映画『土を喰らう十二ヵ月』を11月に鑑賞しました。 料理研究家の土井善晴さんが劇中に登場する料理の数々を手がけたということで、映画に出てくる食事シーンを収集している者としては観なければ!とわくわくしながら劇場に向かいました。 映画は冬から始まり、春、夏、秋を描きます。季節の移ろいと共に生活の様子を捉える作品というと『リトル・フォレスト』を思い出しますが、本作は2時間で1年を描き切るので「旬を逃さない」という

日記|最近の鑑賞作品と、登場するごはんについて

10月に鑑賞しておもしろかった映画で、食べ物が出てきた作品についてメモしようと思います✍️ 『マイ・ブロークン・マリコ』原作漫画が持つパワーが今のわたしにはあまりにも強く、1話のみ読んでストップしていました。個人的にこれは映画を先に観た方がいいかもしれないと。なので原作と比較することなく純粋に映画のみを楽しみました。 わたしは本作、今年のベスト10に入れたいなぁと思うような作品になりました。すごくよかったです。 最初、遺骨を持って2階から飛び降りるシイノの破天荒にも見える

香港の美しいノスタルジーを味わう|『七人樂隊』

今月はとっても楽しみにしていた『七人樂隊』を観に行きました。香港映画界を牽引してきた7人の監督がフィルムで撮ったオムニバス作品。なんと豪華なんだろう。 韓国や台湾、タイや中国などアジア映画が好きです。今年はウォン・カーウァイ4K特集上映が盛り上がっていますが、タイや台湾のホラー映画が話題になったり、昨年はトニー・レオンがマーベル作品『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に出演したりと、ずっとわくわくが続いています。 そんな中、本作は香港映画というジャンルを俯瞰して観るような

温かい死生観に救われる|『川っぺりムコリッタ』

『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子監督の最新作『川っぺりムコリッタ』を観に行きました。個人的に少し久しぶりの鑑賞となった荻上監督作品だったのと、予告編から食事シーンがあると分かっていたので、とても楽しみにしていました!(このnoteでは映画に登場するごはんを集めています。マガジンはこちら) 温かい死生観に救われる 荻上監督の作品は一見ほんわかしたように見えて、実は死生観を素直に突きつける監督だと思っています。過去作品でもふんわりとそれを感じ取っていましたが(『トイレット』

インドネシアのMeToo映画|『フォトコピー』

Netflixのインドネシア映画『フォトコピー』を鑑賞しました。 多国籍な映画を観ることが好きなので、インドネシアの土地や人を知ることができて嬉しい。本作はミステリーとして楽しめながら、社会的問題をテーマとしており、ずっしりとした重厚なサスペンスとして見応えのある一本となっています。 スールはITの知識のフル活用して劇団メンバーのスマホをハッキングし、あの夜、自分の身に何が行ったのか探ろうとします。この行動が本作をミステリーとして面白くさせていました。 他人の画像フォルダ

日記|最近の鑑賞作品と、登場するごはんについて

最近、鑑賞しておもしろかった映画で、食べ物が出てきた作品についてメモしようと思います✍️ 『NOPE/ノープ』 いろんなところで本作の絶賛コメントが目に入りますが、わたし自身とっても楽しくて大興奮で劇場出て、家に帰ってからもパートナーと語り合うほど大好きな作品になりました。 後半にかけての盛り上がりはもちろん、兄妹映画としても最高。あといろんなカメラが登場するのでカメラ好きにもたまらない作品だと思いました。 ゴーディの回想シーンと「音」の正体が分かった瞬間の恐怖といったら

安心という名の家を建てる|『サンドラの小さな家』

映画に登場するごはんが好きです。 理由については記事を書きましたが、わたしは映画の中の登場人物たちが生活している姿が好きなのだと思います。 そして食事と同じくらい興味深いのは住宅事情。家や部屋というのは、映画の登場人物たちの生活を様々な形で観客に伝えます。 家で過ごす時間が好きです。映画館にはよく行きますが、基本はインドアで出不精、よく晴れた日に昼寝をするのも気持ちいいし、家の中で雨を眺めながらの昼寝も好きです。(よく眠ります) ここ2年は不要不急の外出を制限されることもあ