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「嫌われる勇気」に出会って

今日久しぶりに本屋へ行った。

大型書店なのに、驚くほど人が居なかった。

この状況が影響しているのだろう。
想像していなかったが、本屋さんに人がいない光景は、とても寂しいものがあった。

それならば、と。お客さんがいない書店を、今まで以上に楽しんだ。


ディスカウントのコーナーを発見し、本の値引き販売があるのか!と驚き、今まで興味のなかった雑誌、その最新号が並ぶコーナーを見たり。

そして。今の売れ筋トップ10のコーナー。

私の大好きな本、アドラー心理学について書かれた「嫌われる勇気」が、ベスト10に入っていた。

売れてるのね、良かった良かった^^。人気なのは知ってる。

家にも、読み倒してボロボロになった、第39叛があるが、ニヤニヤと手に取った。

本の" 帯 "が変わっていた。

現在は「221万部突破!史上初、6年連続ベスト5入り!」と書いてある。


すばらしい!6年も支持され、

221万人もの人がこの本に出会っているのか。
1万でもすごいのに、ベストセラーが10万部。その22倍か!

自分の本かのように、本当にうれしさがこみ上げてきて、じーんと来る。

日本には少なくとも221万の、” 他人から嫌われること ”について気にした人がいる。

私の人生がだいぶ変わったように、同じような経験をした人がたくさんいるかもしれない。

そう思ったらうれしくて、感動した。


みんな葛藤してるんだね。

自由に生きればいいよ。

人に嫌われたって構わない。

そんなことを薄々わかっていながら、そこまで自由にはなれない、周りを尊重して生きている大人がそんなにたくさんいるんだ。

日本の秩序は、こういう人たちの元で保たれているのかもしれない、とも思った。


私がこの本「嫌われる勇気」に最初に出会ったのは、出版して少し経った頃。

やがて、地元の図書館に入り、借りたいと思って予約をした。どうせすぐ借りられるだろう。そう思っていた私には信じられないほど、自分の前にはたくさんの予約があった。「待つことになります」と改めて図書館から連絡をもらったほど。

そんなに待つなら、買おうか?いや、買うほどではない。待てればいいや。そうやって3~4ヶ月ほど待って、ようやく自分に番が回ってきた。


初めて手に取ったその本は、結果から言うと。全く読めなかった。

青年と哲学者の対話だが、冒頭から深い展開。
私がグザグサ、メッタメタに切り刻まれ、自分の生きている価値観すらグラグラと崩れそうになってしまった。
このままでは自分が自分でなくなる。と思い、青い本を拒絶した。

そのまま、本の4分の3以上を読まずに返却した。

私には合わない。
こんな劇薬。私を壊す。

予約期間中に、期待が大きくなり、ただ何かに希望を見出したかったが、正反対の結果で拒絶。
私には、この結果がとても悲しかった。

あの青い本「嫌われる勇気」はイコール、「読めなかった本」として認識された。

「読まなかった」というより「読めなかった」本。
最後まで読めなかった本は、完読した本より、印象に残ってしまうのだ。


そんな本を、ふと訪れた友人宅の本棚で見つけた。

「怖くて、読めなかった本」その印象があったのに、その本の持ち主である友人が、

「私はその本、結構好きよー^^」と言った。


ん?なんですと?
この本を好きですか??


私はその友人の考え方が、とても好きだった。

ならば。

もう一度改めて読んでみていいかも。


そんな思いを残して、ふと思いついたある日、家の近くの本屋さんで買って読んでみた。

Amazonではなく、書店。
あぁこの本だ…と思った手触り、感情。昨日のことのように覚えている。


その日を境に、どっぷり、アドラー心理学ならびに、岸見一郎先生の世界にどっぷり浸かった。

アドラー前とアドラー後。

「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」、その前と後。


もう戻れないほど、私は変わった。

それは2016年の終わりの話。

今は、221万人、並びにその先、図書館・人に借りて読んだ人はもっとかな。

どれだけの人が、私と同じように考え方が「パッカーン」と変わり、人生が変わったんだろう。(気になるのは、私が二度と戻れないほど、変わったからだ)

ぜひとも、全員であってほしい…!!

そう思えるほど、考え方を変えることは、今を幸福に変える。

この本を書いてくれた、岸見先生並びに、古賀先生。彼らの貢献は絶大だ。存在だけで貢献している、という話ではなく、この本の出版が、世を変え、人を変えた。

私は、おかげでとても幸せだ。

どこかでお二人に伝わると信じてあえて言いたい。

「嫌われる勇気」を届けてくださり、本当にありがとうございます。

おかげさまで、私は今、とてもとても幸せです。

伝わって。この喜び。

今が苦しいならこの本を読んで。
一人でも多くの人が幸せになりますように!


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まちの哲学者
本当にありがとうございます😊嬉しくて小躍り!!💖