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「〇〇さえあれば」と思うだろうか

今年が終わろとしている。

昨日仕事納めをした。
師走はいつも忙しく、あっという間に過ぎてしまう。

今年の感想で「何にもできない一年だった」とか、「何もせずに終わった一年だった」と話している人がいた。

みんな置かれた状況は同じだ。

「環境さえ良くなれば、何でも出来たのに」と思ってしまうのは、確かに今年は、環境のせいが大きい。

でも、何もしない一年だったというのは、自分が何かをしない言い訳に使っている、とも言える。

アドラー心理学の目的論だ。

納得性のある理由を用意しておいて、行動しないことを先に決めている。

アドラーが劇薬と言われる理由がよくわかる。

こんなことすらもバッサリ。

「環境さえ良くなれば」

「前のような状況に戻りさえすれぱ」

こうやって、「〇〇さえ手に入れば‥」と思うものがあるだろうか。

どれも、アドラーの目的論で言えば、先に理由を用意していて、行動しない言い訳ということになる。

これさえ手に入れば…は幻想だ。

例えば、お笑い芸人さんがよく言うこと。

「賞レースで勝てさえすれば」
「”M-1”さえ優勝すれば」

言いたいことはわかる(笑)

でもこれは、違う。
お笑いファンの私でも、アドラー的にバッサリ。

M-1さえ優勝すればどうにかなることはない。
その後の方が厳しく、現実の勝負はそこからだ。

実際に賞レースをステップに、今も人気の芸人さんは、みんなその後、努力を続けてきた人たちなのだ。

「〇〇さえあれば」という考え方は、可能性の中に生きている。
だから、”今ここ”を生きている自分を見ていないことになってしまう。

結局、今あるものを見るしかない。


現在の、この状況を嘆いたこの言葉もよく聞く。

「いつになったら、元に戻るんだろうね」

そう思って今日を、今を進めることができなかった人には、今年はつらい年だっただろう。厳しい年だっただろうと思う。

でもね。

もしかしたら、この状況は、来年も続くかもしれないんだよ。

だから、状況を待つのではなく、自分で何か行動を起こすしかない。


環境を変えるか。自分を変えるか。どっちだ。

環境が変わらないなら自分。

そして、ちょっとでも何かを変えた自分がいたら、結果が出ていなくても、変えた自分を認めてあげよう。まずはそこからだ。

さぁ、今年も残り少し。

今年の棚卸しをして、来年に向けて、行動開始!😊



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まちの哲学者
本当にありがとうございます😊嬉しくて小躍り!!💖