3年ぶりの学園祭と「こども大学」。地域とつながる大学の魅力【移動式あそび場レポ】
11月といえば学園祭の季節ですね。学園祭。どんな思い出がありますか。ここ数年間はコロナ禍により中止やオンライン開催が相次いでいた学園祭ですが、ようやくリアルでの開催が戻ってきました。
普段は主に茨城県内でイベント会場や公園、セミナー会場など様々な場所にあそび場を届けている私たちまちのこ団ですが、今回は茨城県を飛び出して、千葉県東金市にある城西国際大学・千葉東金キャンパスの学園祭におじゃましてきました。
2022年11月5日(土)・6日(日)に開催された学園祭は、3年ぶりとなる対面での開催に加えて、創立30周年という記念の年。学生による模擬店や恒例のお笑いライブなどの他に、学園祭のテーマ「つながる」に合わせ、地域の子どもたちが楽しく学べるような場を設けた「こども大学」という期間限定の大学が開校されました。
今回は、その「こども大学」にあそび場を届けてきた様子をお届けします。
創立30周年記念・3年ぶりの対面開催。テーマは「つながる×TSUNAGARU」
城西国際大学は1992年に創立され、今年が創立30周年の記念の年。千葉県東金市にある城西国際大学・千葉東金キャンパスでは3年ぶりの対面開催にて「第31回JIU FESTIVAL」が開催されました。
学園祭のテーマは「つながる×TSUNAGARU」。「地域とつながる・世界とつながる・大学とつながる・学生がつながる」ということで、学生たちによる模擬店や学園祭恒例のお笑いライブ、有名人によるライブステージなどはもちろんのこと、地域の方々と大学生がつながれるような様々なコンテンツが用意されていました。
お手伝いに来ていた今年3年次だという学生。「入学してからずっとオンライン授業で初年度は学園祭もなく、去年も2週間に1日程度しか登校の機会がなく学園祭もオンライン開催でした。今回ようやくリアルでの学園祭ができてよかったです」
学園祭の様子は、城西国際大学公式ホームページよりご覧いただけます。こちら:https://www.jiu.ac.jp/news/detail/id=12845
地域とつながる「こども大学」
ステージ、模擬店、キッチンカーなど様々なエリアが並ぶ学園祭。その中で地域とつながる企画として、「こども大学」という子どもたちや地域の方たちが学ぶことの楽しさ、遊ぶことの面白さを体験できるような場がつくられました。
大学の先生や様々なスペシャリストの方々のワークショップが楽しめるような内容で、「オリジナルの色でペンをつくろう」「シルクスクリーンで印刷体験」「テキスタイルデザイナーになろう」「マイ植木鉢をつくろう」などのユニークな体験や、駄菓子屋さんや移動書店などのお店がありました。
企画を担当したのは、遊びでまちづくりする準備室・矢野雅大さん。「あそび」を通して地域や人がつながる場をつくる活動をされています。まちのこ団・団長こと増田大和とは以前からのご縁で、今回お声がけいただきました。
あそんで学んで、学んであそんで。
学園祭に子どものあそび場。大学に子どもたちが来るのだろうかと多少の不安もありましたが、開催時間前からどこからともなく子どもを連れた親御さんが足を運んでくれて、そして中学生や高校生、在学生も、誇張なしにひっきりなしに人がいる、そんな光景が広がっていました。
「コロナになる前に一度この学祭に来たことがありました。今回、こういった場(こども大学)があることは事前には知らなかったですが、来てみたらずっと娘たちが遊んでいるので、親として助かりました」
「小学校にこども大学のチラシが配られて、楽しみにしてきました。来てからはずっとあそび場で遊んでいます(笑)。私自身ワークショップなどに興味があるので、子どもは遊んで、自分は他の出店者さんのところを覗けるので嬉しいです」
嬉しいお言葉をいただきました。
学ぶことって楽しいね!あそびをきっかけに広がる世界
地域の子どもたちが楽しくあそび学べる「こども大学」。たとえば、あそびに来たついでに大学内の他のブースに立ち寄ったことが、夢へのきっかけになるかもしれない。知らなかった世界を知るきっかけになるかもしれない。
学ぶことって楽しいね!人生100年時代。子どもはもちろん、大人にとっても、学ぶことは楽しいこと。知の宝庫である大学がこうして地域に開かれることの可能性が垣間見えたような気がしました。
(写真=まちのこ団/文=サトウミキ)