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3年目。はじまりの場所で感じた「あそび」を届け続ける理由。【移動式あそび場レポート】
こんにちは、まちのこ団です。
私たちは「子どもの原体験を豊かにする」をミッションに掲げ、移動式あそび場づくり・拠点式あそび場づくりなど、あそびを通した居場所づくりを行っています。(詳しくはこちらからどうぞ。→https://lit.link/machinokodan)
現在は主に茨城県内を中心に活動をしていて、大子町・日立市・常陸大宮市・ひたちなか市・下妻市など様々なエリアでお世話になっています。
いきなりですが、思い出話をします
まちのこ団は、まちのこ団・団長の増田が学生時代に関わっていた学生団体「まちのこ」が前身で、当時は東京・神田の街で活動をしていました。
2019年6月、団長のUターンを機に、茨城県を拠点に活動が始まりました。といっても当時はツテもコネもなく、また、「移動式あそび場」という活動内容も計画段階で、実績もありませんでした。あったのは、「あそび」を通した「居場所づくり」をしたいという想いだけ。
まずは行動を!!
地元で開催されていた『勝田TAMARIBA横丁』というイベントに出店するべく、運営をしている「ひたちなかまちづくり会社」に連絡。こんなことをやりたいんです!と伝えたところ、1回やってみたら、と言っていただき、まちのこ団(当時はまちのこ)初活動が決まりました。
記念すべき、茨城県内でのはじめての活動場所。それがひたちなか市の『勝田TAMARIBA横丁』でした。
『勝田TAMARIBA横丁』とは
茨城県ひたちなか市駅前、おもてまち通りを歩行者天国にして開催されるイベントです。詳しくはこちら:https://www.hcdi.jp/tamariba.html
「勝田TAMARIBA横丁」と「まちのこ団」ヒストリー
1回目は革クラフト
記念すべき1回目は、革クラフトワークショップをやりました。
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子どもたちのあそび場の風景が見えたことで、やりたいイメージを共感してもらうことができました。
2回目はモザイクアートとダンボール迷路で道あそび
『勝田TAMARIBA横丁』には、実はもともと道あそびの場所があり、2回目からはそこの運営を任せてもらえることになりました。
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3回目は「プレイバス」を借りて道あそび
私たちは普段、あそび道具を詰め込んだ車「プレイバス」を走らせて、いろいろなところにあそび場をつくっています。「移動式あそび場」と呼んでいるこの活動を始めたのは、まちのこ団・団長(増田)が学生時代に出会ったNPO法人コドモ・ワカモノまちing(まちing)が「移動式あそび場」の活動を行っていたのがきっかけです。
『昔は、街中のいたるところが子どもたちのあそび場で、居場所だった。子どもたちがあそび、それを大人たちが見守る光景が日常。そんな当たり前の光景が失われているのが近年。子どもたちはあそぶことを通して様々なことを学んでいく。その環境が失われていることが大きな危機』というまちingの代表の想いに共感し、自身で事業を起こすことを決めました。
そうして現在に至るのですが、この頃はまだまちのこ団のプレイバスがなかったので、まちingからお借りしてあそび場をつくりました。
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4回目以降は、「プレイバス」で道あそび
この頃、まちのこ団としての活動を本格化させるべく、プレイバスをつくるためのクラウドファンディングを実施していました。実際にプレイバスをお借りしてのあそび場が実現できたことも、大きな一歩となりました。
本当に多くの方からご支援をいただき、プレイバスを形にすることができました!
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『勝田TAMARIBA横丁』記念すべき50回目のあそび場
2022年6月12日(日)、『勝田TAMARIBA横丁』は50回目の開催でした。雨が降る時間帯が長かったにも関わらず、大勢の人で賑わっていました。
まちのこ団のあそび場は、テントをお借りしての雨の日スタイル。
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「またあそびに来たよ!」少しづつ広がる、あそび場が居場所になるという実感
6月の前半は、ひたちなか市の「海」「公園」そして「駅前」にあそびを届けてきました。あそび場を通したご縁(つながり)で、昨日もあそびに来てくれた子がまた来てくれたり、友達と一緒に来てくれたりしました。
6月5日(日)「海」でのあそび場
6月11日(土)「公園」でのあそび場
私たちはのミッションは、「子どもの原体験を豊かにする」ことです。その先にあるのは、すべての子ども若者が自信を持って生きる社会の実現です。
そのための手段・きっかけが「あそび」だと思っています。
子どもたちは、「あそび」を通して様々な体験をします。できることが増えたり、失敗しても次どうしたらよくなるかなって考えて、学んでいきます。自分で何かをやれたという体験は、自信につながります。子どもたちにとってあそび場は、できた!を積み重ねて、非認知能力や自己肯定感を高めてくれる場所だと思っています。
(※非認知能力:協調性、忍耐力、計画性、自制心、コミュニケーションなど、数値に表すことができない「生きていくうえで必要不可欠」な能力のこと)
そして、「あそび」がある場所は、子どもだけではなく、大人にとっても居場所になります。「あそび」場に来た子どもの親御さん、まちのこ団のプレイワーカー、関係者の方々、を通してつながりが生まれ、知り合いが増えていく。何かあったとき、あそび場でつながった人の顔が浮かぶ。そうしたつながりで、大きくなってしまう問題を未然に防ぐことができるかもしれない。
まちのこ団が「あそび」を届け続ける理由は、ここにあります。
ということで、これからもどんどん「あそび」を届けていきたいと思います!
追伸:そもそも、なぜ「あそび」なの…?
どんな想いで活動しているの?なぜ「あそび」なの?ぜひ、こちらのインタビュー記事もご覧ください。