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青いドア、ブルードアコーヒー。

 出来たばっかりなんだけど、ブルードアコーヒーかな、好きなとこ。まだ半年ぐらい。青いドア、ブルードアコーヒー、美味しいですよ。たまプラ来て、時間があればね。他のカフェでコーヒー飲まなかったら立ち寄ります。
 もともと寺家の方に、青葉台からバスで30分ぐらい行ったあたりに鴨志田ってのがあって、それのさらに奥あたりに寺家ふるさと村ってのがあって、田んぼやアーティストのギャラリーがあったり、小洒落たレストランがあったり、うん。で、そこにブルードアコーヒーってのがあって、ま、自家焙煎して、要するに豆を売ってるお店でちょっとコーヒーも飲める感じだったのが、たまプラーザに出てきましたっていう。シングルオリジンのコーヒー屋さんですね。

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 シングルオリジンのコーヒー、けっこう好きで。ブラジルならブラジル、タンザニアならタンザニア、エチオピアならエチオピアっていう、要するにコーヒー専門店のブレンドコーヒーと違って、ブレンドしないで産地の豆をシンプルにドリップで出します、っていうのがシングルオリジンかな、定義づけとしては。僕はエチオピアが好きです。エチオピアの浅煎りが好きですね。でもたまにフレンチローストの苦いのを飲みたくなるときもありますけどね。昔ながらのコーヒー専門店のコーヒーは、だいたいはブレンドされてるんですよ、みんな。で、割となんか濃く入れるんだよね。
 たまプラに来るようになったきっかけは、94(平成6)年に下北沢から鷺沼に引っ越したから。鷺沼の駅ってあんまり何もないんで、結局買い物となるとたまプラーザになる。買い物だけじゃなくて外食するにしても。でも、たまプラも、昔は食べるとこそんなになかったでしょう、最近は増えましたね。
 あの頃はだいたい歩いて来てたんですよ、週に1回、土日に妻と歩いてくるっていう感じ。桜の通りを通って。今日も歩いてきましたけど。歩いてずっと鷺沼小学校のところを上がってきて、東名の橋を渡って、するとほぼ美しが丘じゃないですか。で、こう駅前に、みたいな。多少、犬蔵の辺がちょっと入り組んでるけど。あざみ野寄りの降りたとこの途中に、徳多朗ってパン屋さんあったでしょ。今は場所変わってるけど。あの頃は、朝、まだ妻が寝てる間に起きて歩いて徳多朗まで行ってミニ食パンを買って、お湯を沸かしてコーヒーを淹れて、朝ごはんを食べる。週に1回これぐらいのを買ってくるでしょ、で、あれ何日でなくなるんだっけな、「そろそろパンない。」と妻に言われると、ちょっと朝早く起きて歩いて食パン買いに行く、みたいな。「次世代郊外まちづくり」と関わる全然前の話ですね。

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 退職したのは2014(平成26)年ね。だから、それからは平日も来るようになるわけですよ。時間が自由になるんで。「次世代郊外まちづくり」は12(平成24)年の夏からです。我々が、というか私が巻き込まれたのは、それよりちょっと後、9月ぐらい。でも話を聞いてたのはもう7月だから、ま、2012年の8月ぐらいから巻き込まれてますね、はい。それからずっと巻き込まれています、というか、えー、自分で事業を広げてます。その中の一つにリビングラボ(※)のシェアリングサービス(※)があります。それは、いわゆるシェアカル(※)的なものと、それから街の仕事っていうのと、あと団地での共助サービスを今やろうとしている。共助、共に助ける。まあいえば、家事のシェアとか晩御飯のおすそ分けとか。あとは、「たまプラ一座」「街のはなし」「100段階段」にもちょっと関わってる。
 たまプラって外から見てると、なんか駅前、お洒落でデパートあって…みたいな。それはやっぱりなんかちょっと虚栄的な街っていうか、お洒落に見えるんじゃないかな。でもそれは生活と触れる機会がなかったら、やっぱりそうなるでしょうね。僕はだから一座に入ってからかな、こう生活寄りになってきて、生活に触れるっていうか、コミュニティに入るみたいな。そうするとお洒落じゃないところもだんだん見えてくる。今は、いろんな活動を通してかなり地域にも詳しくなりましたよ。今もたまプラの人ではないんだけど、かなり深入りしてる。それが今のこの街との関わりですね。

藤本孝 2

インタビュー:2019年 夏

このおはなしは2019年No.006号に収録されています。冊子をご希望のかたはご連絡ください。冊子は無料、送料180円でお送りします(5冊まで送料は同じ)。「街のはなし」プロジェクトを、スキやサポート,snsのフォローなどで応援していただけましたら大変励みになります!どうぞよろしくお願いします。

企画・文・写真: 谷山恭子
編集・校正: 伏見学・街のはなし実行委員会
発刊:街のはなし実行委員会

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