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「書きたくない」気持ちに付き合う

作文教室には書きたくない子も通ってきてくれます。どうやって書かせるの?と不思議に思う大人もいるようです。わたしは子ども達に書かなくてもいいんだよ~って、いつも言っています。今日はそんなお話です。

わたしがレッスンしている作文教室は、オンラインレッスンや通信講座もありますが、対面でのレッスンがメインです。基本は「月に1回」。第○土曜日に○○で、とスケジュールは決まっています。

少し話はそれますが、ライターとして文章を書く仕事をしているわたしでも、「すっごく書けそうな日」「筆が重い日」「気が散る日」いろいろあります。自分の場合は仕事なので、納期までにクオリティ保った原稿を納品できるようセルフマネジメントしますが…。

でもね、作文教室は習い事です。

その日その場でさあ書こう!となれるとは限らないんじゃないかな。日によって体調もいろいろだし、学校やおうちでいろいろ大変なことだってありますよね。苦手克服のために通っているとしたら、なおさらです。

たまにいますよ。「なんか疲れた」「書きたくない」ってため息つく子。レッスンが始まってからっていうより、教室に到着してレッスンが始まる前に口にすることが多いかな。

まず、ここにいることがすごい♡

わたしはそう思っているので、出席確認(お名前呼び)のときに、「今日も来てくれてありがとう♡」と必ず伝えます。だって本当だもの。わたしの作文教室では、この空間にいること=書いてるってことだし、書くために考えている時間=書いてるってことなんだよ、という方針だからです。

これって、ライターさんにとって「そうそうそうだよね!」って感じがしません? 原稿を打つ前から書く仕事って始まってますよね。

子ども達が作文を書く時も同じだと思います。考えたり、迷ったり、気持ちを持てあましたり、その段階も「書いてる」に含まれてるんだって。

別に書かなくてもいいよ!

保護者さんが聞いたら心配になるセリフナンバーワンですね。でも無理矢理書かせたら、作文嫌いになります。嫌いになってからの修復は大変ですよ。

「書けるようになってほしくて通わせているのに」と思われるかもしれませんね。だからです。生涯使えるスキルとして身に付けてほしいから、書けない状態の自分との付き合い方も学んでほしいと思っています。

書けないからダメなんてことはありません。そういうときもあるよねって、自分に大きくマルをつけちゃいましょう♪

■「書かなかった」って親に言わないで

これね、書かなかった子がわたしにお願いしてくる言葉です。みんな言います。気持ちはすごく分かる。けれどわたしはお預かりしてる立場なので、少し踏み込んで話します。

「それはいいけど、書いた作文を持って帰らなかったら、おうちの人に何か言われない?」
「!!!……言われる……やっぱり先生からなんか言っといて」
「うんいいよ。何を書こうかどう書こうか、一生懸命考えてましたよ。時間切れで残念ですけど、とても素敵な考えを話してくれました。って」
「そうして!」
「そうするね。本当のことだしね♪」

書くところまで行きつかないとしても、その月のテーマについて考えたり、思ったことを話してくれたり、っていうのをしっかり聞きとって、それは=書いていることだと伝えるのがわたしのお仕事です。子ども本人にも、保護者さんにもね。

「じゃあ先生が書けばいいじゃん」パターン

わたしの大っっ好きな、反抗期に片足突っ込んだ生徒さんがたまに放つ言葉♡ なんか癪に障るよね、分かる分かる、わたしもそうだったわ!って、嬉しくなるの。だって本当にわたしも昔は「はぁ?何この題材…何か言いたい気もするけどそんなすぐには言葉まとまらんし、どうせ正解は決まってるんでしょ」と散々やさぐれていたので。苦笑。

だからね、「まちか先生が書いて」と言われたら、書きます。代わりに。代筆です。

「いいよ~書くよ!」
「マジで?」
「うん、マジマジ。さっき話してくれた内容でいいんかな?」
「あー、待って、あれはどうかな、やっぱ結論は×××の方かいいて思うんやけど」
「オッケー。理由はどうする?一通り聞いたけど、最後の一押し的なやつ」
「じゃあ、○○○だからってどう?」
「いいね~!あ、そうそう、わたしが書いてる間、君はどうする?」
「暇だから見てる」
「えー。じゃあ、わたし、どう書くかしゃべりながら書いてくね」
「それうるせえwwwww」
「なによそれ、聞いててよw」

書けたらそれを渡します。「自分で書くのとはどうしても違うと思うから、赤ペンで修正入れてみて」って。先生が書いた作文に!?嘘やろ!?とか笑われちゃうけど、本当です。その子の考えはその子にしか表現できないとわたしは思うから。先生が正解じゃないのよー。

そんな感じの作文教室です。

作文は、「書きたくない」ときは、書かないのがいちばんです。だって仕事じゃないもの。書きたくない=書けない、と自分(お子様)を責めてしまわないでほしいなと思っています。

どの子も書けます。

書かない日もある、それはその子にとって必要なステップってだけなのです(^^)

※今回のnoteは、Xで投稿した内容を編集しました。

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まちか先生|作文講師・ライター
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