子どもにとって貴重なもの
わたしには子どもがいないのですが、子を持つ友人宅を手土産片手に訪ねると高確率で耳にするセリフがあります。
例えば、箱に入ったクッキー菓子を食べている時
「ねぇ、この箱もらっていい?」
みんなでプリンを食べている時
「ねぇ、このカップ洗ったらもらっていい?」
子どもって箱やカップが好きじゃありませんか?
その時は何に使う、というあてがなくても取り敢えず欲しいようです。
もちろん、クッキーやプリンもうれしいのですが、その容器はまた違うワクワク感を掻き立てているように感じます。
少し大きくなると「このくらいの箱が好き」と好みまではっきりしてきます。
けどね、そう言ってもらえると贈った側もうれしいなと思うのです。
クッキーやプリンはおいしいから、よろこばれて当然なのですが、その入れ物までよろこんでもらえるとうれしさがグンと増します。
余すとこなくよろこんでもらえるってしあわせですね。
物が溢れて、なにが貴重なのか、たいせつなのか、なんでもあるのが当然、と考えがちな日々の中で「この箱ちょうだい」
「このカップもらっていい?」
と発する子どもの言葉はなんだか愛にあふれているなと感じたのです。