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八丈島と大東島を結ぶ味

島寿司

聞くだけでうまそうな響きだ。シンプルで素朴な味わいを予感させてくれる。
本でその存在を知って以来、絶対に食べてみたいと思っていた。

島寿司は漬けの魚で握った寿司。主にマグロ・サワラなどがネタになる。

島寿司は八丈島から大東島に伝わった

八丈島は東京都。大東島は沖縄県。
距離は1000km以上離れている。

ではなぜ、島寿司は八丈島から大東島に伝わったのか?

①八丈島の船が大東島で座礁して、助けてもらったお礼に島寿司を振る舞った

②八丈島と大東島は姉妹都市だから

③大東島を開拓した人が八丈島の人だった


正解は………③。正解しましたか?

気になる島寿司の味

「みりん醤油のタレに漬け込んだマグロやサワラを握った寿司。
ルーツは大東島を開拓した、移民の故郷である八丈島の島寿司と言われている。江戸前の「づけ」の流れをくむ。
シャリはやや甘味が強い。みりん醤油の漬けネタとシャリの相性がバツグンのおいしい郷土料理。」
参考:たべる、おきなわ 藤清光著

大東島では「大東寿司」、八丈島では「島寿司」と呼ばれている。

ネタの熟成具合と照りがたまらず好き。
沖縄県内では大東島の他ではあまり食べられない希少な味。
一方、八丈島はいろいろな所で食べられる。食べ比べツアーの開催可能。

八丈島の島寿司
北大東の大東寿司

これまでマグロ・サワラ・ヒラメの島寿司を食べたが、どれもおいしかった。
漬けのねっとり感がたまらない。

島では職人でなくとも作って食べる、ハレの日の郷土料理だ。
あなたもぜひ、作ってみて。

作り方は簡単。
ネタを薄く切り、醤油・みりん・砂糖で作った漬け汁に浸す。
シャリをネタでくるむ様にして握る。
この握り方が島寿司の特徴でもある。

手巻き寿司のついでに仕込んでみても楽しいだろう。

遠く離れた島の郷土料理をご賞味あれ。




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