沖縄のイチョウは紅葉しない
なぜ沖縄のイチョウは紅葉しないのか?
朝晩が冷えるようになり、季節も晩秋に向けて突っ走り始めましたね。
先月末頃までズルズル暑い日が続いて、秋らしい秋は2週間ほど?いやいや、好きな季節なのに……。
秋の始まりをもう少し楽しみたかったものです。
これからやってくる楽しみは何と言っても「紅葉」です。
家から見える桜の葉が毎年きれいに紅葉するので、今年もいつ始まるか楽しみにしています。
毎年当たり前のように眺めている紅葉ですが、沖縄では一面の紅葉シーンを眺めることがありません。
朝晩の寒暖差が少ないため紅葉する木が少なく、晩秋や冬になっても緑色をした木々が目立ちます。
中には紅葉する木もありますが、ごく少数派です。
紅葉する樹木の代名詞、イチョウも沖縄にあるらしいのですが、黄色く色づきません。
理由は先に述べた寒暖差。沖縄の気候はイチョウが紅葉するのに適さないようです。
そんな話しを聞いて以来、紅葉の時期にお子さんがいる友だちや、ものづくりを生業としている友だちに贈り物をする時は、何枚か色づいたイチョウの葉をメッセージカードに忍ばせています。
予想以上に喜んでくれます。
沖縄出身の方からは「これが噂のイチョウですか!!」
沖縄へ移住した方からは「故郷の秋景色を思い出しましたー。なつかしい。」
これまで様々な反響がありました。
今年もイチョウが色付いたら、小さめの葉っぱを何枚か拾って、本に挟んでスタンバイしておこうと思います。
沖縄ではソメイヨシノも咲きません。
理由は同じく「寒暖差が少なく、咲くに至らないため」。イチョウと同様、県内に植えられているそうですが、花が咲かないのです。
多くの場所でイチョウとソメイヨシノを探しているわけではありませんが、私はこれまで見かけたことがありません。
イチョウとソメイヨシノは色づきませんが、沖縄には自分が住む街では見かけない、大きくて色鮮やかな花を付ける樹木がたくさんあります。
紅葉はしなくとも、ソメイヨシノは咲かなくとも、寒緋桜が咲けば一足早い春を感じ、トックリキワタが咲けば秋が来た(来る!?)と感じます。
6月に咲くサガリバナも夏の到来を感じさせてくれます。
夏を感じさせてくれる花はもうひとつ。
ホウオウボクと言います。
名の通り、真っ赤な花が鳳凰のように美しいです。
咲く花を見て季節を感じることができます。
どの花もとっても美しくて、咲いている所を見かけるとうれしくなります。
沖縄は花で季節を感じる場所なのかもしれませんね。
お読み頂きありがとうございました。