涙が出てきちゃう曲 マカピーな日々#0900
マカピーです。サバ滞在中
その歌のメロディを聞いただけで涙が出てくる曲ってありますか?
マカピー妻の顔面打撲の様子も落ち着いたので、二十歳女性と結婚することになったユスフさんの運転する車で、コタキナバルの町を案内してい貰いました。
マカピー妻は半島マレーシアは各地を旅行していたのでよく知っていたのですが、東マレーシアのサバ州は初めてだったんです。
空港近くのタンジュン・アル・ビーチからストラ・ハーバーを回って戻る際に後部座席のマカピー妻、ハナ、プライの3名が「カラオケ」の話をしていたのは、どうやらこの周辺の街に二人が行きつけのカラオケ屋さんがあったかららしいのです。
ハナ:「ところで、ユスフはカラオケ好き?」
ユスフ:「ボクは歌が下手だから歌わないけど、亡くなったキムが好きだった歌があるんだ」
プライ:「へー、なんていう曲なの?」
ユスフ:「Good Bye(グッドバイ)。あれを聞くとキムの事が思い出されて涙が出て来ちゃうんだよ」
すると、突然ハナとプライが声を合わせてその曲を歌い始めたのです!
ユスフ:「ダメだよ!運転してるのに涙が出そうになって運転できなくなっちゃう!」
ボクたちは爆笑しました!
しかし、おば様たちはかなりいたずら好きですね!
その後、マカピー達5名は市内のマラッカ料理店で昼食をとったのです。
ユスフさんが車を駐車している間に、テーブルに着くとプライが隣のテーブルにいたトドン(ヘシャブ)をまとった女性二人に気付いて、挨拶に行きました。
まあ、そんな光景は土地っ子的にはよくある話でしょう。
しかもコタキナバルは小さな世界らしいのです。
ユスフさんの車に乗っていると、信号待ちしていた隣の車に挨拶をしているので「知り合い?」って尋ねると「うん、従弟!」なんて事がしょっちゅうあるものです。
やがてユスフさんが来て、プライから一言聞くと直ぐにそちらの女性に挨拶に行き、少し話し込んでから戻ってきました。
ユスフ:「ああ彼らはSisters in law(義妹たち)なんです」
マカピー:「え、それって亡くなったキムさんの妹さんたち?」
ユスフ:「そう」
しばらくすると二人の女性は食事が終わってこちらに挨拶をしてお店を出てゆきました。
昼食が終わりユスフさんが先に車に戻っていった際に、マカピー妻が他の女性二人に聞いたのでした。
マカピー妻:「ねえ、さっきユスフさんはあの二人を義妹たちって言ったわよね。もしかして彼はあの二人に自分がこれから結婚するって伝えたかしら?」
プライ:「さっきはしていないと思うわ」
ハナ:「いや、これからもしないと思うよ」
マカピー:「ところであの二人はどこに住んでるの?」
プライ:「ワタシたちと同じ地区よ!」
マカピー:「ああ、だからしょっちゅう会う機会があるんだ!」
マカピー妻:「もしかして自分の結婚式に前妻の親戚も招待するのかしら?」
マカピー妻は突拍子もない事を尋ねるのでした。
我々4名はお互いの顔を見渡しながら、口をへの字にして首を横に振って無言ながら「そりゃないだろうな」という目配せをしあったのです。
それにしても、さっきまで「ボク、キムの事を思い出す曲を聴くと耐えられなくなくなる」と言っていた人物が、その直後に亡妻の家族に会うというのも妙な因縁を感じるマカピーでした。
翌日になり、昨日と同じメンバーの4名で日曜日の街に出て朝食を外食して帰って来ると、ハナさんはテレビでカラオケを始めるとプライさんもそれに加わって二人で歌い始めたのです。
なんと例の「Good Bye」でボリュームを上げて隣の家に聞こえるように大声で歌ったのでした。
マカピー妻はそれを見ていて、「相変わらずからかうのが好きな人たちだわ」と笑っていたのですが、洗濯が終わったのでそれを2階へ干しに行って戻ってきました。
マカピー妻:「ワタシびっくりしちゃった!勝手口からでたらそこにユスフさんがいたのよ!そして目を赤くして『Good Bye』を歌ってただろうって私に聞いてきたのよ!」
大笑いするハナとプライ! (かなりイジル性格だわ)
ハナ:「ユスフはまだそこにいて聞いてるの?」
マカピー妻:「ほら、あそこに座っているわよ」
プライ:「あらら、本当にあの曲に敏感なんだ!」
マカピー妻:「ふーん、そこまでキムさんが好きだったのに二十歳娘と結婚しちゃうんだ」
プライ:「寂しいのに耐えられないのよ」
ハナ:「やっぱり若い子が良いんだろうね」
マカピー妻:「ワタシだったら、死に別れても再婚しようなんて思わないなあ。だって今更結婚生活って面倒くさいじゃない」
へ、それってマカピーの事言ってない?
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。煩悩は続くのでした!
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