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朝からワインが出てくる蛇口とたわむれるday6 エステーリャ~ロスアルコス(+22Km/133Km)/総務課長もスペインを歩いて横断する。

蛇口をひねればミカンジュースが出てくるのは愛媛県ですが、蛇口をひねるとワインが出てくるのはスペイン北部イラーチェという町です。

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

巡礼路に1ヶ所だけ、ワインが出てくる蛇口があります。地元のワイナリーのサービスでけっこう有名なスポットなのですが、通常のルートで行くと朝イチに通るところ。なので、そんなにたくさん飲むわけにもいきません。

私は夜のお楽しみにすべくペットボトル目一杯入れようかとも思いましたが、「それはルール違反だろう」と、ちょっとだけにしておきました。

案の定、FB上の各種カミーノのグループで、やらかした人たち(たくさん入れた人、直接口で受けて飲んだ人など)が袋叩きにされており、判断が正しかったなと思います。

という、いつもながらにどうでもいい話。

8月23日のメモ

  • 道に変化がなくなってきて、これから暗黒期(特に変化もなく、太陽の光に照らされながらただただ歩く)に入りそうな予感

  • ワインが出る蛇口最高(同じタイミングでついたおねーさんも「カミーノに来たのはこれのためだよねー」とのこと)

  • 丘の上で白いものがウニュウニュ動いてると思ったら、羊だった。本日のハイライト(除くワインの泉)

  • ロスアルコスはサーキットの町。ずっと、レーシングカー的なエンジン音が聞こえており、さほど遠くもない(歩いて20分くらいか)が、行く気力はない。思えば1週間にわたって乗り物に乗ってない。(パンプローナのホテルでエレベーターには乗りました)

  • 1週間ずっと抜きつ抜かれつで顔見知りだったドイツ3人組に「ドイツ大好きー」と言ったら「どこにいったの?」と。「ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、ケルン、コブレンツ、そのたいろいろ、あとニュルブルクリンクも走ったよ」と言ったら「あたしたちもそんないってないわ」と、ひかれた。

  • S&Bのタラコパスタの元は人類の宝。世界中の巡礼者に教えてあげた方がよい。(お手軽で軽量で抜群にうまい)

  • 隣のオランダ人が吸ったのはマリファナなのだろうか。彼、吸い初めてから、なんか上機嫌。

朝ご飯付き。メインはないけどがっつりと食べる。
食べねば歩けぬ。
思いのほか大きい町だった。町外れにはかわいいモニュメント。


切れ間なく次の町に。そこから修道院が見える。
そう。これが今日のハイライト。
ワインの泉!
当然、ワイン畑。


巡礼路の著名スポットベスト10には入るだろう。朝っぱらからワインを飲もうというやつらでいっぱい。私はこの人達が去るのを待って、おもむろにペットボトルにワインをそそぎます。といっても、常識的な量(グラスにかわいく一杯くらい)にとどめるわけですが、ここで結構な量を水筒に入れてしまう人がいる。と、各種の巡礼SNSで怒る人多数。ほどほどに。

そしてこれがワインの出る蛇口


一口だけワインをいただいて、また歩きます。
山の上に城?がある山を見ながら歩いて行きます。近づいてこない。。。
立派な山もあったり
さて、城下町に到着。
やっぱり山頂には城。
そして、またブドウ畑を歩く。
こんどは麦畑。だいたいがこの風景ですが、これはこれで楽しい。
これぞ「カミーノ(巡礼路)の風景」。それにしても何も遮るものはなく、日焼けし放題だ。
これがムニュムニュしてる奴ら。
下は動いている奴ら。


山と小麦畑も素敵。その先には風車も見えてるが、ほんと風車=風力発電がとても多い。
ドイツ3人組はこのときは2人。
ロスアルコスまでもうすこしのあたりで、サーキットからの爆音がぶぉんぶぉん響いてた。
よさげな宿にはふられたけど、町外れの公営アルベルゲはゲット。
これのために歩いてる。
公営だからビールがないのでは、、、と思ってが、自販機あり。
ガンガンに冷えてて最高。


町の象徴ともいえる大きな尖塔の教会。
偉い人の像だろうに、やたらファニーフェイス。



散歩スタートからのまずは一杯。
昼ごはん食べようと思ったんだけど、あまりひかれるメニューがなく麦補給。
すずむおじいさんたち。なんか良い。こういうおじいさんになりたい。
古いベンツ(うちのベンツともいう)も現役。
3杯目は白ワイン。今日もヒルダとともに。
このころには臆することなく「ビーノブランコ イ ヒルダ ポルファボール(白ワインとヒルダちょーだい)」と言えるようになる。


公園にあるステージ的な。
フラフラと町歩き。シエスタの時間にぶつかってしまい、お店がやってなかった。
さんざん探し回って、1軒だけやってたスーパーで夕食を調達。
民家の扉なのだがとびきりかっこいい。中世。
そして、「ドラヤキ」!!!
チョコレート入りって、ちょっとちがくないか?笑
宿に戻ってビール飲みながらつまみをつついてた記憶。
スコールもあったり。
暇なので再度散歩。
スコールの後なので、地面が濡れててまた前とちがった風情。
なんだかかっこ良かったホテルモナコ。
バスクの伝統競技ペロタのコート。ほんと、いろんなところに無数にある。


ペロタのコートで遊ぶ子供達。ただ、ペロタをやってたわけではなかったのが残念。
(結局、最後まで生ペロタを見ることはなかった)
町の外れには城。こういう「町の外れ」に行くことは決して無かった。
だって疲れてるから。


夕飯は1軒だけやってたスーパーで調達したボケロネス(酢漬けのいわし)これが、すっぱくてさっぱりしてとてもおいしい。自炊のときは調理時間中のつなぎによくたべてた。
こんなキッチンでひとしきり揃ってる。噂には聞いていたが先人がおいていった食材、調味料が豊富で、たぶん、手ブラでいっても何か作れる。実際、私もパスタは置いて行かせてもらった。
お隣さんの調理風景。何人かで来ているみたいで、手分けして結構な量のご飯を作ってた。
そして、僕のご飯。日本から持ち込んだエスビー食品のたらこパスタの素
これ、海外にもっていく「和風の食べ物」としては確実に最強です。何せ軽い。パスタは現地調達可能。パスタだけでなくゆでたジャガイモに混ぜたりしてもおいしいし、マヨネーズと混ぜて生野菜についてもおいしい。有楽町のパスポートセンターで売った方がいいです。ほんとに。
さくっとご飯を食べてしまい、夕飯後の語らいのとき。2日目からずっと一緒で顔見知りになったドイツ3人組とはじめてお話。「ドイツはいろんなところに行ってるよ」いったら「行き過ぎだよ」とひかれる。その後は自転車で来たというオランダ人とお話ししたが、なにやらタバコ的なものに火をつけてからどんどん上機嫌になっていった。これが噂の「はっぱ」というやつか。
公営宿ゆえとってもシンプル。でもきれい。
こんな風通しのよいスペースで就寝。
6日目終了。

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