”シンパイ”に依存して成長した私が感じたこと|「インサイド・ヘッド2」
ディズニー&ピクサーの最新作「インサイド・ヘッド2」はご覧になりましたか?
感情がテーマということもあり、わたしの周りのコーチたちはもちろん、幅広い人たちに作品が届いているみたいです。
コーチ界隈とは程遠い夫も、とても感動していました。
今回は、わたしが「インサイド・ヘッド2」を観て感じたことをまとめてみました。
①シンパイの暴走に心当たりありすぎる
思春期になったライリーの中に、新たに登場した「シンパイ」。
いろいろなことを先回りして考え、心配して備えようとするキャラクターです。
わたしは、だんだんエスカレートしていくシンパイを見ていて、胸が苦しくなりました。昔のわたしもそうだったなぁ、と思って。
わたしの中には多分、小学生くらいからシンパイがいました。
ネガティブなシナリオを想像して、そうならないように備えて対処して、回避して。
そんな風にしながら、わたしは対応力を上げ、力をつけました。
特に社会人になってからのシンパイの活躍は、目を見張るものがあります。
シンパイがわたしをここまで育ててくれたことに間違いはありません。
でも、行き過ぎるとどうなるのか、大人になったわたしは知っているから、ライリーの中で暴走するシンパイを見るのが辛かったんです。
行き過ぎると、常に不安です。失敗できないので。
そして、そうやって備えて回避することで、本来持っている力の発揮が頭打ちになりました。
これが、わたしが感じるシンパイの暴走結果。
やってもやってもまだ足りない気がして不安だし、かといって自分のコンフオートゾーンも出られない、そんな感覚です。
映画では、他の感情とうまく融和することで、シンパイは落ち着きを取り戻しましたね。
「そんなに働かなくても大丈夫よ」と、シンパイを安心させてあげることが肝です。
「力を抜いてやっても、上手くいった!」
「適当にやっても怒られなかった!」
「心配したようなことは何も起こらなかった!」
こんな、シンパイに依存しない、小さな成功体験を積み重ねることで、上手く付き合えるようになってきました。
本当にシンパイが必要なときは、勝手に出しゃばってきてくれます。
②わたしの中に封印された記憶とは?
「どんな出来事も感情も、自分を育んでくれる」という強いメッセージがある本作。ヨロコビたちが封印していた記憶も、大事な記憶だったということが分かります。
ところで、私の中にも封印された記憶があるんじゃないか?
トラウマは無理にこじ開けることはないけれど、それってどんなものだろう?
そんなことを考えました。
そして、どんな記憶もライリーが育まれるために必要だったように、わたしたちは出来事に「いい」「悪い」のレッテルを勝手に貼って選別しているだけで、本当はその事実が「ただあるだけ」なんですよね。
③子ども時代にこの感覚に出会えるの、いいね!
Social & Emotional Learning(SEL)という、感情や情動的な知性が大事だよね、というアプローチが注目され、特に子どもたちへの教育に導入されている昨今。
怒ったり悲しむのはネガティブなことだ、と刷り込まれてきた時代から変わっているのを感じます。
子ども時代にこんな映画に出会って、メッセージを受け取れるのって、すごくいいことだなぁ〜!と思いました。
でも!大人もいつからだって変容できます。
自分のインサイド・ヘッドをのぞきながら、泣いて笑って時々心配して、わくわくな日々を過ごしていきたいですね。
普段はコーチングや研修講師など、人や組織の変容を支援する活動をしています。
映画が好きなので、ビビッときた作品をシェアすることで、何かのヒントやエンパワーになればと思っています!
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