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【育児日記】 語ること、語りかけられること。受け身であること。

出産のために里帰りしていた期間を終え、東京に戻ってきた我々一家。東京での生活も早いところで2週間か過ぎました。

里帰り先では現地の保育園の一時保育を拒否し、妹の誕生に伴って様々な不安を感じながら過ごしていた1歳児の娘も、東京で0歳児の頃から通っていた保育園にはすんなりと復帰できました。

▽過去記事参照

今は、絶賛イヤイヤ期、もとい、「なんでも自分でやりたい、自分が主導で動きたい」期の真っ只中であることもあって、赤ちゃんのように甘えたり駄々をこねたりすることもしばしば。しかしそれと同時に、しっかりと周りを見て冷静に行動し、1ヶ月の妹を笑顔であやす一面も見せてくれます。

そんな娘の色んな一面を見て考えたこと。



受け身な娘

もともと娘は周りをじっくりと観察し、周りの状況を把握することが得意。大人の事も、誰が何をしているのか、どういう人間なのかを本当によく見ています。保育園でのおともだちとの生活の中では月齢が低かったこともあり、最初はおもちゃなんかも取られるがままでした。月齢が上がるにつれて段々とおもちゃを死守できるようにはなってきたものの自分から話しかけたり、動いたりは多くはなくあくまでも受け身の姿勢が多かった。多分そういう性格なのだろうと思う。私も夫も内弁慶。生粋の内弁慶サラブレッド。

その内気なところは新しい家族である1ヶ月の妹に対しても発揮される。最近やっと妹に近づいてくることも増えたけど、それもまだ母の私がそばにいる時だけ。

妹とのやりとりの中で娘が主体的に動くのは、私の意識賀妹に向かっているとき。妹の授乳をしていたり、抱っこしていると狙ったように「抱っこ」「ムスメちゃんもミルク飲む」「これ読んで」「あっち行く、カカと行く」と。お風呂や寝かしつけなど、ここしばらくずっと夫がやってくれていたことも、「カカがいい」とリクエストしてくる事も増えました。主張はするけれど、直接妹にとのやりとりはしない。母を介して行うコミュニケーション。

今は夫も育休中なので、そういう場合にはすぐに妹を夫にバトンタッチして、1歳娘のリクエストに応えます。

そうすると、自分の元に来てくれた安心からなのか、遠慮しているからなのかは分からないけれど、黙々とひとり遊びを始める訳です。私に話しかけるでもなく、ただ一人黙々と遊ぶ。

二人でいるのに一人遊び

こちらからしてみると、「ひとり遊びに興じているのであれば、私がここにいなくても良いのでは?」と思ったりもする。でもきっと、私がそばにいて自分を見てるという感覚がある中で、ひとり遊びをすることが本人にとっては大切なことなんだろうなぁと思う。

たとえばお風呂では、妹のベビーバスに入り、私が身体を洗う間ひたすら黙々と遊んでいる。独りごとをいったり歌を歌ったりすることもなく、私に背を向けてただひたすらお水遊びに熱中しています。私は色々と話しかけてみるのですが、割とスルー。

「カカ抱っこ」というリクエストに応じて抱っこをした時も、何を言うでもなくただただじーっとしている。何もしないでただ腕の中に収まっている。

なんていうか、母の注目が100%自分に注がれているのをただただ感じて、味わいたいのだろうなと思う。まだまだ私の半分ほどのちいさな身体でありながら、普段1ヶ月児と一緒にいると「大きくなったな」と感じる。おの重みを受け止める。小さくて大きなその顔、身体、そして心の中で、娘は何を感じ、受け止めているのだろう。 

妹が出来て、減ったもの

お風呂の中で背を向けて何も語らない娘とともに湯船につかり、ふと、こうして二人きりで過ごすことが最近めっきり減ったなぁと実感する。今までは娘が小さくて言葉がまだ少なかったこともあり、妹出産前は私からの一方通行な語りかけも多かった。言葉も喋れず、感情表現も出来ない月齢のうちは、それこそ無反応だった訳で、それでも気にせずひたすらに話し続けていた。

最近は言葉も上手になって、双方のコミュニケーションというか、言葉のキャッチボールが上手くいくようになってきた。何かを働きかけると何かしらの反応が返ってくる。あちらから投げかけられることも増えた。

だからかすっかり忘れていたのだった。元々は私からの一方的な語りかけに終始していた訳です。

一緒にいるのに、こちらを見ることも無く黙々と一人遊びをする娘に戸惑ったのはきっと私の方なのだと思う。今まで、ほとんど無意識に行ってきた語りかけをどうやっていたのか忘れてしまった自分に気がついたから。それは、ひとつには娘の成長に甘んじてたところであり、もう一方では1ヶ月の妹の方に時間も労力もかけることが増えた事でするりと自分の中から抜け落ちてしまった意識でもある。

私から働きかけてきたコミュニケーションが、いつしか娘主体になり、段々と私が受け身のコミュニケーションに甘んじるようになってしまった。一方でまだ何も出来ない1ヶ月の妹に対しては、私は自分から話しかけたり、あれこれやっている。それは、娘からみたらそりゃあ、さみしいはずだよなと反省。 

いくつであっても私からの働きかけはやめない

物理的に、どうしても妹の方が手が離せないことは今もこれからもたくさんある。でも、そんな時でも意識をしっかりと上の娘に向けて、私の方から語りかけ続けようと思った。

きっと何年も経って、いつかは私の声も届かなくなるのだろう。親の言うことなんか知ったこっちゃないと、好き勝手やり始めるのだろう。でもそれまでは、こちらも好き勝手に語りかけを続けさせて貰おうかと思う。何も語らないその背中を見て、そんな事を思う。

終わり。

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