僕が君を好きになったら、世界はどんな風になるのだろうか。②
「多分入れると思うんだけどなー」
「まあ、このご時世どこでも入れるでしょ」
お昼には少し早めの時間ではあったし、ウイルス感染の件で、世の中のイベントやその他興行的なもの全てが自粛モードになっている。そんな中で外食も勿論、例外ではないので、土曜日の銀座にしては、心なしか人通りが少なく感じられた。
「夜しか来たことないけど、確かこのへん…あ、あった」
「わ、思ったよりふつうにお客さんいるね」
ガラス張りで店内がよく見えるその店は、さすがにグルメサイトでも高得点を得ているだけあっ