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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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#ランチ酒

定食屋で織りなす人情物語「定食屋「雑」」(^。^)

定食屋で織りなす人情物語「定食屋「雑」」(^。^)

本(定食屋「雑」)

「三千円の使い方」や「ランチ酒」などで人気の原田ひ香さんの小説です。私がこの作家の小説を最初に読んだのが「三千円~」で、次が「ランチ酒」でした。最初の作品は財テクの参考になりましたし、「ランチ酒」は個人的に料理と食事、お酒も好きなので、結局シリーズ3冊全部を読んでしまいました。

今回は本の題名の通り、店名が「雑」という定食屋の物語で、各章ごとに料理名が付いています。第1章が

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食べることは生きることを実感する本「ランチ酒」シリーズ(^^)

食べることは生きることを実感する本「ランチ酒」シリーズ(^^)

本(ランチ酒おかわり日和)(ランチ酒今日もまんぷく)

昼飲みの小説「ランチ酒」シリーズの2作目と3作目です。見守り本舗に勤める女性主人公が、依頼人の自宅へ赴いて夜から朝までの見守りを終え、仕事帰りの1杯がランチと一緒に飲むお酒であり、これがランチ酒ということになります。 

1作目ではこうしたランチ酒に登場する様々な店の名物料理が紹介されたグルメ小説と、依頼人の人生模様を主人公の生き方とオーバー

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ほっこり癒される昼飲み‼️の本「ランチ酒」(^ ^)

ほっこり癒される昼飲み‼️の本「ランチ酒」(^ ^)

本(ランチ酒)

ランチを食べながらお酒を飲む昼酒の本(小説)です。主人公の女性は夜の仕事ですが、お水関係ではなく、見守り本舗に勤める夜中の見守り屋という設定です。30歳過ぎのアラサーのバツイチで1人暮らし、娘は祖父母と同居する父親が引き取り、月1回の面会が許されています。 

見守り屋の営業時間は夜の10時から朝の5時までで、何かこう書くと思わず深夜食堂を連想してしまいます。多少の仕事時間の変更

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