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とことん調べてもらって、ようやく原因判明。見つけてくれたのは、意外な医師……。

Vol.4 ようやくわかった痛みの原因と、それを見つけてくださった医師の方に、ちょっと驚き。さあ、手術の日が決まったあ!


痛いので、とりあえず、痛み止めのお薬をいただく。
ボルタレン、とか聞いたことのあるのもある。

それでも、

「先生、痛みは変わりません!」


とうとう、「麻薬の一歩手前」という痛み止めまで出していただく。
しかし、痛い。あーもーどうして。

通院も、4回目になっただろうか。

「あ、高清水さん!」


いつもの、さわやかな笑顔で待ってくれている神先生。

「この間、股関節チームで検討しましてね、ようやくわかったんですよ。原因が!」


「本当ですか⁉ 先生、本当に、本当にありがとうございます……。」


ようやく、ようやく原因がわかったのね……。泣きそうだ。
他の医師の尻ぬぐい’(?)だけど、助けてくれる医師は、ちゃんとここにいるのよ! 

「高清水さんの人工関節って、ちょっと変わった形をしていましてね……うんぬん。ここのところから××が出てかんぬん、リンパが腫れているんですよ。」


「リンパ! そんなところが腫れてたなんて……。それは、これまでの整形外科医たちではわからなかったのでしょう!」



意外過ぎて、大変失礼な暴言を吐いている。


「ぼくもこの前、学会で同じような症例を見て。とてもまれなケースなんです。」


「そうなんですねーー。そんなまれなことを、見つけてくださってありがとうございます!」

「整形外科医じゃありません。麻酔科医の先生が見つけてくれたんです。」


そ、そんなオチまで! 

わたしの頭の中では、

「ちょっと待ってください皆さん。——ここを見てください。」
と言う、スーパー麻酔科医の小芝居が始まっていた。


だが、それを遮って、

「というわけで、中の部品を取り換えましょう。開けてみて、中こうなってたら、ちょっと大変、こんな感じならまあまあ大丈夫って感じです。えーと、お盆明けまで手術日、空いてないんだよなあー。じゃ、〇日でどうです? 退院まで、だいたい2週間ですね。」


なめらかに、さらっと手術日が決まった。


「は、はい、大丈夫です。よろしくお願いします。」

「あとは、この部署で入院手続きをしてください。あと、輸血用の血液も採りますね。」


「はい、」

「では!また2週後に!」

神先生は、さわやかな笑顔で、さくさくと診療を終了した。


手術か――。
でもわたし、けっこう切っているのよね。
14歳のときに形成外科で肩の簡単な手術したし。
あれが初めての全身麻酔だったな―。

それから、息子は帝王切開だったから、ビキニラインぎりぎりにざっくり切られたし。


注射すら怖いっていう夫だったら、大変なことになっていたわねー。

「一人じゃ手術受けられない!」



とか、乙女なことを言っていたかもねー。

そんな感じで、入院手続きの部署へ向かっていった。

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昭和43年生まれの死別(再婚)おひとりさま。入痛かったり苦しかったりするとき、「家族の方を~」と聞かれなくてもいい社会になってほしい!と思った、入院、手術、股関節脱臼×3プラスハードなせん妄体験記。

死別のおひとりさま。母がギリ手伝ってくれる半人前のおひとりさまだが、その協力も今回限りと知る。 変形性股関節症で入院5回、股関節脱臼3回、…

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