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僕には何か特別な技術で何かを作り出すようなことはできない。でも、今の僕のように宇宙人では…
僕は自分の部屋に戻りルネとの対話を試みたが、駄目だった。ルネは言葉をしゃべらない。どう見…
テルさんに促されてベンチに座ったものの、僕はしばし呆然としていた。ここにいるみんなが宇宙…
カズさんのレクチャーを受けながらマンションを見て回った僕が自分の部屋へ戻ったのは午前11時…
そんなわけで、僕の月曜日の朝は憂鬱だった。在宅勤務の届け出を忘れていまして、申し訳ありま…
【シロクマ文芸部参加作品】 レモンから、ダンシングベイビーが飛び出してきた。私は唐揚げに…
日曜日もいい天気だった。 「猫様専用マンションにようこそ」と隣の住人は笑った。 引っ越しの挨拶に行ったのだ。不動産屋さんからお勧めされた猫缶を持って。隣人の名前はテルさん。来月、80歳になるのだそうだ。 「ここには若いテルさんもいるんで、わしのことはテルじいと呼んでくれ」 引っ越しあいさつの猫缶を見て目を輝かせるところを見ると、隣人はたいそうな猫好きに違いなかった。 自分が食べるわけでもないのにここまで喜んでくれるなんて。 「わしが死んだら、あんたがうちの猫たちの飼い
それからは、あれよあれよと人生が動き始めた。 仕事が忙しいから引っ越しは月末にお願いした…
流れ星を拾ったら① 不動産屋のおじさんは「ペット可の物件でも猫はNGのところが多いんです…
流れ星を拾った。 真夜中に急に炭酸が飲みたくなり、マンションの外にある自動販売機に買いに…
夏は夜の公園でこっそり会うのが常だった。山を切り崩して作られた古い住宅地のさびれた公園。…
ラムネの音は三重奏。 瓶の開封の際の小さな破裂音、ビー玉が音を立てて落ち、炭酸が奏でる音…